アンナは皆に幼子のことを話した
ルカ2:38
集会祈願
???? 第一朗読 (一ヨハネ2.12-17)
12子たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、イエスの名によってあなたがたの罪が赦されているからである。13父たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが、初めから存在なさる方を知っているからである。若者たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが悪い者に打ち勝ったからである。14子供たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが御父を知っているからである。父たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが、初めから存在なさる方を知っているからである。若者たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが強く、神の言葉があなたがたの内にいつもあり、あなたがたが悪い者に打ち勝ったからである。15世も世にあるものも、愛してはいけません。世を愛する人がいれば、御父への愛はその人の内にありません。 16なぜなら、すべて世にあるもの、肉の欲、目の欲、生活のおごりは、御父から出ないで、世から出るからです。 17世も世にある欲も、過ぎ去って行きます。しかし、神の御心を行う人は永遠に生き続けます。
???? 答唱詩編 詩編96 典148 ③⑤
アレルヤ唱 典258(主の降誕日中)
???? 福音朗読 (ルカ2.36-40)
ルカによる福音
36〔そのとき、〕アシェル族のファヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。非常に年をとっていて、若いとき嫁いでから七年間夫と共に暮らしたが、 37夫に死に別れ、八十四歳になっていた。彼女は神殿を離れず、断食したり祈ったりして、夜も昼も神に仕えていたが、 38そのとき、近づいて来て神を賛美し、エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話した。39親子は主の律法で定められたことをみな終えたので、自分たちの町であるガリラヤのナザレに帰った。 40幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。
奉納祈願
拝領祈願

???? 分かち合い
今日の福音の個所はこの間聖家族の主日に読まれた福音書の後半です。この箇所は、熱心なイスラエル人である女預言者(アンナという名前)は幼子主イエスを見つけ、そしてこの幼子のことについてエルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に話したと述べています。
ここで、皆さんと注目していきたいのは、なぜシメオンとアンナはこの幼子主イエスを救い主と認めましたか。ヨセフとマリアが主イエスを神に捧げるために神殿に上った時には、恐らく主イエス以外他の幼子もいるかもしれません。あるいはこのような出来事は毎日行われるかもしれません。通常の生活の中に繰り返していることがあり、時々この生活がつまらなく感じられるかもしれません。ただし、このような生活の中でシメオンとアンナは貧しい家族の中におられる幼子主イエスを救い主として見ました。
それでは、シメオンとアンナはどんな人たちでしょう。ルカ福音書によりますと、シメオンの方は正しい人で信仰が熱く、また、聖霊が彼にとどまっていました。聖霊が彼を導いてくださったからこそ、救い主である幼子主イエスを見つけました。それから、アンナの方は神殿を離れず、断食したり祈ったり、昼も夜も神に仕えたりしていました。だからこそ、小さな家族の中にいる幼子主イエスを見つけたなのです。
神はいつも私たちと共におられ、常に私たちに小さなものの中で、ご自分の顔を示してくださいます。シメオンもアンナも主イエスの顔を見つけたら、本当の喜びに満ちているようになりました。このクリスマスに主イエスの顔を見つめれば、感謝と畏敬と平和、また喜びも私たちにもたらされます。
シメオンとアンナのように私たちも日常生活の中で、周りの人々の中で、貧しい人々の中で、救い主イエスを見たことができますよう、という恵みを願っていきたいと思います。