わたしは、平和をあなたがたに残し、
ヨハネ14:27
集会祈願
🌸 第一朗読 (使徒言行録14.19-28)
19〔その日、〕ユダヤ人たちがアンティオキアとイコニオンからやって来て、群衆を抱き込み、パウロに石を投げつけ、死んでしまったものと思って、町の外へ引きずり出した。 20しかし、弟子たちが周りを取り囲むと、パウロは起き上がって町に入って行った。そして翌日、バルナバと一緒にデルベへ向かった。
21二人はこの町で福音を告げ知らせ、多くの人を弟子にしてから、リストラ、イコニオン、アンティオキアへと引き返しながら、 22弟子たちを力づけ、「わたしたちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なくてはならない」と言って、信仰に踏みとどまるように励ました。 23また、弟子たちのため教会ごとに長老たちを任命し、断食して祈り、彼らをその信ずる主に任せた。 24それから、二人はピシディア州を通り、パンフィリア州に至り、 25ペルゲで御言葉を語った後、アタリアに下り、 26そこからアンティオキアへ向かって船出した。そこは、二人が今成し遂げた働きのために神の恵みにゆだねられて送り出された所である。 27到着するとすぐ教会の人々を集めて、神が自分たちと共にいて行われたすべてのことと、異邦人に信仰の門を開いてくださったことを報告した。 28そして、しばらくの間、弟子たちと共に過ごした。
🌸 答唱詩編 詩編145 典63 ①②
アレルヤ唱 典265 ①
🌸 福音朗読 (ヨハネ14.27-31a)
ヨハネによる福音
27〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。 28『わたしは去って行くが、また、あなたがたのところへ戻って来る』と言ったのをあなたがたは聞いた。わたしを愛しているなら、わたしが父のもとに行くのを喜んでくれるはずだ。父はわたしよりも偉大な方だからである。 29事が起こったときに、あなたがたが信じるようにと、今、その事の起こる前に話しておく。 30もはや、あなたがたと多くを語るまい。世の支配者が来るからである。だが、彼はわたしをどうすることもできない。 31わたしが父を愛し、父がお命じになったとおりに行っていることを、世は知るべきである。
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
「平和」はヘブライ語で「シャローム」と言います。イスラエルの国では、人々は「シャローム」と言って挨拶を交わします。「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」「おやすみなさい」、なんでも「シャローム」ひとつで済ませることができますから、とても便利です。
この「シャローム」という言葉にはいくつかの意味があります。それは第一に「争いのないこと」を指します。そして、第二の意味は「繁栄」です。さらに、第三の意味は「平安」です。これは、心の中に争いがなく、満ち足りていることを指します。
この世は、このような平安を与えることはできません。いくら生命保険を積んでも、もらえるのはお金だけで、永遠の命も、復活も決して手に入れることはできません。この世が与えるものは、たんなる「安心」に過ぎません。ときには、根拠のない「気休め」でしかないときもあります。しかし、主イエスが与えてくださった「平安」は違います。それは、わたしたちに本物の安らぎを与え、わたしたちの人生を豊かにし、世界を平和に導くものです。「わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる」と主イエスが言われたとおりです。
主イエスは十字架の道を通して私たちに平和を与えてくださいます。私たちはこの平和を受け入れるために主イエスの道、すなわち十字架の道、愛の道、仕える道を通らなければなりません。
さらに、平和について次のようなみ言葉もあります。
「主を畏れることは、知恵の冠、
平和の花を咲かせ、健康を保たせる。」(シラ書1:18)
「穏やかな心は肉体を生かし
激情は骨を腐らせる。」(箴言14:30)
「励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。平和を保ちなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます。」2コリント13:11b)