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教皇の意向:使命を担い合う (10月)

イエズス会におけるイエスの聖心への信心

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 聖心への信心の歩み

 六月はイエスの聖心の月

 その歴史を通して、イエズス会はイエスの聖心への信心を深め、広めてきた。ロヨラの聖イグナチオの霊操に親しんでいる人々には、このことは驚きではないことだろう。この霊操は、「愛を得るための観想」と「すべてのことにおいて愛し、仕える」ことに結実するキリストの内的知識を促進するものである。イエスの聖心への信心を促進するための手段として、イエズス会が「祈祷の使徒ーApostleship of Prayer」(現在は「教皇による祈りの世界ネットワーク」)を選んでいることは、ほとんど知られていないだろう。

歴史を垣間見る
 1883年、第23回総会は教令第46条を承認した。 「イエスの聖心への信心を実践し、促進し、広めるために、私たちの主イエス・キリストが委ねられた穏やかな重荷(ラテン語のmunus suavissimumという表現によれば)を、イエズス会が喜びと感謝にあふれる精神をもって受け入れることを宣言する」。1871年12月、当時のイエズス会総長であったベックス神父は、イエズス会をイエスの聖心に奉献した。1896年、当時の総長ルイス・マルティン神父(1892-1906)は、司教総会の要請により、「祈祷の使徒」本部長の職を引き受けた。1915年、第26回総会は教令21条で、1883年にイエズス会が受けたこの特定の使命を、「祈祷の使徒」の発展と結びつけた。1972年、ベックス神父の約100年後、1965年から1983年までイエズス会の総長であったペドロ・アルペ神父は、イエズス会をキリストの聖心に再び奉献した。

 1986年、教皇ヨハネ・パウロ二世は、イエスの聖心への信心を広めるという、キリストご自身から与えられたイエズス会の使命を確認し、また、この使命を遂行するための道具として、「祈祷の使徒」を選んだ。2008年から2016年まで総長であったアドルフォ・ニコラス神父は、「祈祷の使徒」の再創造に弾みをつけ、その精神的基盤であるキリストの聖心への信心を刷新するよう促した。

 2018年、教皇フランシスコは、この使命の普遍的な性格を強調するために、教皇庁の職務として「教皇による祈りの世界ネットワーク(祈祷の使徒)」を制定した。そして、この再創造の10年後、このバチカン公団は、聖ヨハネ・パウロ二世の願いに従って、キリストの聖心への信心を新たな形で提案することになった。

 教皇による祈りの世界ネットワークは、「祈祷の使徒」のリニューアル版であり、今日、「心の道」と呼ばれる霊的な旅を通してイエスの聖心のダイナミックスに踏み込んでいる。この旅程は、キリストの聖心への信心を現代のために刷新したものであり、「祈祷の使徒」の霊的な豊かさを「霊操」に照らして首尾一貫して提示したものである。それは、私たちの心をキリストの聖心に可能な限り近づけ、キリストの使命、すなわち世界に対する憐れみの使命を果たすことができるようにしてくださる。6月の今月、私たちは、世をこの上なく愛されたお方に心を開こうではないか。

-𝘍𝘳é𝘥é𝘳𝘪𝘤 𝘍𝘰𝘳𝘯𝘰𝘴, 𝘚𝘑 (𝘐𝘯𝘵𝘦𝘳𝘯𝘢𝘵𝘪𝘰𝘯𝘢𝘭 𝘋𝘪𝘳𝘦𝘤𝘵𝘰𝘳, 𝘗𝘰𝘱𝘦’𝘴 𝘞𝘰𝘳𝘭𝘥𝘸𝘪𝘥𝘦 𝘗𝘳𝘢𝘺𝘦𝘳 𝘕𝘦𝘵𝘸𝘰𝘳𝘬)
グローバルイエズス会の公式サイトにより
FacebookTwitterにより

 日本での「祈祷の使徒」の歩みを知りたいなら、このリンクをクリックしてください

  •  「祈祷の使徒ーApostleship of Prayer」とは、日々の奉献によって、私たちの贖罪のわざが継続的に成し遂げられる聖体のいけにえと一致する信徒の結合です。
  •  「祈祷の使徒」は、信徒がシンプルで具体的な方法で「自分の世界を神に奉献する」のを助ける霊性の形式です。
  •  教皇ピオ12世は「祈祷の使徒」を「キリスト教的完成の総体」、「キリスト教的生活の最も完全な形」と呼びました。
  •  「祈祷の使徒」を通して、「聖心への献身から恵みがより豊かに流れ出るように、信徒はそれを神の母の無原罪の御心への献身と密接に結びつけるように努力しましょう。」と教皇 ピオ12世は呼びかけてくださいました。(ewtn.comより)

聖心への祈り

聖なる父よ、
あなたは、人類の罪のために刺し貫かれた
御子のみ心のうちに、
限りないいつくしみの泉を開いてくださいました。
わたしたちが、心からの奉献によって、
キリストの愛に応えることができますように。

主イエスよ、あなたの民の必要によって、
私たち一人一人への愛に心を開いてくださいます。
私たちが迷っているとき、
あなたは私たちを気遣い、
孤独の中で私たちに同情し、
嘆き悲しんでいるとき、
私たちを慰めてくださいます。
私たちが自分自身を最も愛さないとき、
あなたは私たちを最も愛してくださり、
私たちが自分自身を最も赦さないとき、
あなたは私たちを最も赦してくださいます。

主イエス・キリスト、
あなたは御父が私たち一人一人を
どれほど愛しておられるかを
明らかにするために、私たちの一人となられました。
あなたは罪人や謙遜な人に愛の手を差し伸べられました。
あなたの心は、病人や障がい者、遺族、虐げられた者、貧しい者、
そして人間としての重荷が重すぎて負いきれないと
感じるすべての人に対する憐れみに満ちていました。

弱さの中にある私たちとともにいてくださり、
私たちが信頼してあなたに
心を寄せることができるようにお助けください。
あなたのような愛に満ちた心を私たちにお与えください。
私たちの心を優しく謙虚なものにしてください。
そうすれば、私たちは自分たちよりも
恵まれない人々を思いやることができます。

私たちの石の心を肉の心に置き換えてください。
あなたのすべての人々、
そしてあなたのすべての被造物の中に
ある善と美に私たちの目を開いてください。
私たちをいつも赦す心で祝福してください。

イエスの聖心、あなたにすべての信頼を置きます。 
最も聖なるイエスの聖心よ、私たちをあわれんでください!

日々の捧げる祈り

いつくしみ深い父よ、あなたがともにいてくださることをわたしは知っています。
新しい一日を始めるにあたって、
改めて、わたしの心を御子イエスの聖心のそばに置いてください。
イエスは自らをわたしのために捧げ、ご聖体のうちにわたしのもとに来てくださいます。
聖霊がわたしをあなたの友、また使徒にし、
あなたのいつくしみのミッションに参与するものにしてくださいますように。
この祈りの世界ネットワークに携わる兄弟姉妹と心を合わせて、
わたしの喜びと希望、
働きと苦しみ、わたしが持っているもの、わたしの存在をすべて、
あなたの御手に委ねます。
聖母マリアとともに、教会のミッションと、教皇の今月の意向に合わせて、
わたしの今日一日をお捧げします。
アーメン。

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。