小教区の教会のために祈る (1月)

復活節第五主日

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入祭唱 (詩編98:1-2)

新しい歌を神に歌え。
神は不思議なわざを行い、
諸国の民に正義を現わされた。アレルヤ。

栄光の賛歌

天の いと高き ところには神に栄光、
地には善意の人に平和あれ。
われら主を ほめ、主を たたえ、
主を拝み、主を あがめ、
主の大いなる栄光のゆえに感謝し奉る。
神なる主、天の王、全能の父なる神よ。
主なる御ひとり子、イエス・キリストよ。
神なる主、神の小羊、父の み子よ。
世の罪を除きたもう主よ、
われらを あわれみたまえ。
世の罪を除きたもう主よ、
われらの願いを聞き入れたまえ。
父の右に座したもう主よ、
われらを あわれみたまえ。
主のみ聖なり、主のみ王なり、
主のみいと高し、イエス・キリストよ。
聖霊とともに、父なる神の栄光のうちに。 
アーメン。

集会祈願

慈しみ深い父である神よ、あなたは御子キリストを復活させ、永遠の命に至る道を示してくださいました。私たちが危険や不安の中を歩むとき、あなたにいつも心を向けることができますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、私たちの主イエス・キリストによって。アーメン。

第一朗読 (使徒言行録6:1-7)

使徒たちの宣教

06:01そのころ、弟子の数が増えてきて、ギリシア語を話すユダヤ人から、ヘブライ語を話すユダヤ人に対して苦情が出た。それは、日々の分配のことで、仲間のやもめたちが軽んじられていたからである。 06:02そこで、十二人は弟子をすべて呼び集めて言った。「わたしたちが、神の言葉をないがしろにして、食事の世話をするのは好ましくない。 06:03それで、兄弟たち、あなたがたの中から、“霊”と知恵に満ちた評判の良い人を七人選びなさい。彼らにその仕事を任せよう。 06:04わたしたちは、祈りと御言葉の奉仕に専念することにします。」 06:05一同はこの提案に賛成し、信仰と聖霊に満ちている人ステファノと、ほかにフィリポ、プロコロ、ニカノル、ティモン、パルメナ、アンティオキア出身の改宗者ニコラオを選んで、 06:06使徒たちの前に立たせた。使徒たちは、祈って彼らの上に手を置いた。 06:07こうして、神の言葉はますます広まり、弟子の数はエルサレムで非常に増えていき、祭司も大勢この信仰に入った。

答唱詩編 (詩編33)

答:神の注がれる目は、神を恐れる者に、
神の愛に希望をおく者の上に。

神の言葉は正しく、
そのわざには偽りがない。
神は正義と公平を愛し、
慈しみは地に満ちている。【答】

天は神の言葉によって造られ、
星座はその息吹によって据えられる。
神の計らいはとこしえに、
御心の思いは世々に及ぶ。 【答】

神はたて、神は救い、
私たちは神を待ち望む。
心は神のうちにあって喜び、
尊いその名により頼む。 【答】

第二朗読 (1ペトロ2:4-9)

使徒ペトロの手紙

愛する皆さん、02:04「神を知っている」と言いながら、神の掟を守らない者は、偽り者で、その人の内には真理はありません。 02:05しかし、神の言葉を守るなら、まことにその人の内には神の愛が実現しています。これによって、わたしたちが神の内にいることが分かります。 02:06神の内にいつもいると言う人は、イエスが歩まれたように自らも歩まなければなりません。

02:07愛する者たち、わたしがあなたがたに書いているのは、新しい掟ではなく、あなたがたが初めから受けていた古い掟です。この古い掟とは、あなたがたが既に聞いたことのある言葉です。 02:08しかし、わたしは新しい掟として書いています。そのことは、イエスにとってもあなたがたにとっても真実です。闇が去って、既にまことの光が輝いているからです。 02:09「光の中にいる」と言いながら、兄弟を憎む者は、今もなお闇の中にいます。

アレルヤ唱

アレルヤ、アレルヤ。わたしは道、真理、いのち。わたしをを通らなければ、誰も父のもとに行けない。あれるや、アレルヤ。

福音朗読 (ヨハネ14:1-12)

ヨハネによる福音

その時、イエスは弟子たちに言われた。14:01「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。 14:02わたしの父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。 14:03行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。 14:04わたしがどこへ行くのか、その道をあなたがたは知っている。」 14:05トマスが言った。「主よ、どこへ行かれるのか、わたしたちには分かりません。どうして、その道を知ることができるでしょうか。」 14:06イエスは言われた。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。 14:07あなたがたがわたしを知っているなら、わたしの父をも知ることになる。今から、あなたがたは父を知る。いや、既に父を見ている。」 14:08フィリポが「主よ、わたしたちに御父をお示しください。そうすれば満足できます」と言うと、 14:09イエスは言われた。「フィリポ、こんなに長い間一緒にいるのに、わたしが分かっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのだ。なぜ、『わたしたちに御父をお示しください』と言うのか。 14:10わたしが父の内におり、父がわたしの内におられることを、信じないのか。わたしがあなたがたに言う言葉は、自分から話しているのではない。わたしの内におられる父が、その業を行っておられるのである。 14:11わたしが父の内におり、父がわたしの内におられると、わたしが言うのを信じなさい。もしそれを信じないなら、業そのものによって信じなさい。 14:12はっきり言っておく。わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる。わたしが父のもとへ行くからである。」

ニケア,コンスタンチノ一プル信条

わたしは信じます。唯一の神、全能の父、天と地、見えるもの、見えないもの、すべてのものの造り主を。

わたしは信じます。唯一の主イエス^キリストを。主は神のひとり子、すべてに先立って父より生まれ、神よりの神、光よりの光、まことの神よりのまことの神、造られることなく生まれ、父と一体。すべては主によって造られました。主は、わたしたち人類のため、わたしたちの救いのために天からくだり、聖霊によって、おとめマリアよりからだを受け、人となられました。ボンティオ.ピラトのもとで、 わたしたちのために十字架につけられ、苦しみを受け、葬られ、聖書にあるとおり三日目に復活し、天に昇り、父の 右の座に着いておられます。主は、生者と死者を裁くため に栄光のうちに再び来られます。その国は終わることがありません。

わたしは信じます。主であり、いのちの与え主である聖霊 を。聖霊は、父と子から出て、父と子とともに礼拝され、 栄光を受け、また預言者をとおして語られました。わたしは、聖なる、普遍の、使徒的、唯一の教会を信じます。罪のゆるしをもたらす唯一の洗礼を認め、死者の復活と来世のいのちを待ち望みます。アーメン。

使徒信条

天地の創造主、
全能の、神である父を信じます。
父をひとり子、わたしたちの主
イエス・キリストを信じます。
主は聖霊によってやどり、
おとめマリアから生まれ、
ポンテイオ・ピラトのもとで苦しみを受け、
十字架につけられて死に、葬られ、陰府(よみ)に下り、
三日目に死者のうちから復活し、天に昇って、
全能の父である神の右の座に着き、
生者と死者を裁くために来られます。
聖霊を信じ、聖なる普遍の教会、聖徒の交わり、
罪のゆるし、からだの復活、永遠のいのちを信じます。
アーメン。

奉納祈願

聖なる父よ、復活のいのちを喜び祝うこの食卓を通して、わたしたちをあなたに仕える民としてください。ご自分を捧げたキリストの心に近づくことができますように。私たちの主イエス・キリストによって。アーメン。

叙唱

聖なる父よ、いつでも、また特にこの時、あなたをたたえ祝うことは、誠に尊い大切な務めです。
御子キリストは私たちの罪を身に負って十字架につけられ、その死によって私たちの死は滅ぼされ、その復活のうちにすべてのいのちが復活します。キリストを信じる者は光の子として生まれ、天の国の門が開かれて、永遠のいのちにあずかる者となります。
天と地は主の復活の喜びに満たされ、あなたをたたえるすべての天使、聖人とともに、私たちも感謝の賛歌を捧げます。

拝領唱

わたしは誠のブドウの木、あなた方は枝である。わたしのうちにとどまっている人は、多くの実を結ぶ。アレルヤ。

拝領祈願

慈しみ深い父である父よ、わたしたちは新たな命に満たされ、今、派遣されていきます。御父への道であるキリストを、喜びをもって伝えていくことができますように。私たちの主イエス・キリストによって。アーメン。

説教・分かち合い

大型連休が終わり、一部には事業再開の動きもありますが、まだまだ油断のできない自粛の日々が続きます。そうする間にも教会は、もう復活節第五の主日を迎えました。

今日の第一朗読の「使徒たちの宣教」は、誕生して間もない教会が出会った困難の一つについて記しています。教会の中に、二つのグループができ、一方から不満の声が上がったのです。教会の発展に伴って、ユダヤ人からすれば外国人のような、ギリシャ語を話す人々から、自分たちが差別を受けているという不満です。今の日本の教会が経験している問題と重なります。無意識のうちに、少数派の人々が多数派によって疎外されていたのかもしれません。使徒たちは、この問題の解決のために、食事の世話をするにふさわしい人々―奉仕者(助祭)―を選んで、自分たちは御言葉の奉仕に専念することにした、と記されています。

ヨハネ福音書は、弟子たちのもとを去って行かれるイエスの思いを、長い説教の形で伝えています。「わたしは場所を用意しに行く」と。ただ運命に身を任せるのではなく、自らのしっかりした意志をもって、父の望まれる道を進まれます。人間が、自分の力に頼っている限り、決して行くことのできないその場所へ、イエスは道を開かれます。そして、言われます、「あなたがたはその道を知っている」と。イエスとともに日々を過ごし、イエスの言葉を聞き、イエスのなさったことを見ていた弟子たちは、それだけで、イエスが歩もうとされた道を知っていたはずです。しかし、トマスは言います、「わたしたちには分かりません。どうして、その道を知ることができるでしょうか」と。そうです。まだ、わかっていないのです。イエスが苦しみを受け、十字架上でなくなり、復活して自分の姿を示されたとき、彼らははじめてわかるのです。苦しみを通って栄光へ、十字架を通して復活のいのちへ、それがイエスの歩まれる道、真の命への道なのです。 イエスはさらに言われます、「わたしを見た者は、父を見たのだ」と。イエスは、神について教えるだけでなく、文字通り、目に見える形で示してくださったのです。イエスご自身が神の姿だったのです。しかし、それがわかるためには、特別な目が必要でした。それは、信じるという目です。いくらイエスが神について語り、不思議を行い、病人をいやしても、信じようとしない人々には、イエスの中に神を認めることはできません。イエスのうちに父を見るためには、信じること、つまり、自分の自由な意志でそれを受け入れる心が必要です。そして、それはまさに神のみが与えることのできる恵みです。この恵みに日々応えてゆくことができますように、そして、特に、この困難な時期に、信じることから来る真の希望に目覚めることができますようにお祈りいたしましょう。

作道神父

祈り

新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のための祈り
慈しみ深い神よ、
新型コロナウイルスの感染拡大によって、
いま、大きな困難の中にある世界を顧みてください。
病に苦しむ人に必要な医療が施され、
感染の終息に向けて取り組むすべての人、
医療従事者、病者に寄り添う人の健康が守られますように。
亡くなった人が永遠のみ国に迎え入れられ、
尽きることのない安らぎに満たされますように。
不安と混乱に直面しているすべての人に、
支援の手が差し伸べられますように。
希望の源である神よ、
わたしたちが感染拡大を防ぐための犠牲を惜しまず、
世界のすべての人と助け合って、
この危機を乗り越えることができるようお導きください。
私たちの主イエス・キリストによって。アーメン。

希望と慰めのよりどころである聖マリア、
苦難のうちにある私たちのためにお祈りください。

(日本カトリック司教協議会認可、2020年4月3日)

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