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イエスは近づき、彼らに手を触れて言われた。「起きなさい。恐れることはない。」

マタイ17:7
集会祈願

 聖なる父よ、御子キリストは栄光の姿のうちに現れ、聖書のことばを通して、弟子たちに救いの神秘を説き、神の子供となるすばらしさを示されました。御ひとり子の声に従うわたしたちが、キリストとともにあなたの国を継ぐものとなりますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

🌸 第一朗読 (ダニエル7:9-10、13-14)

 9なお見ていると、
王座が据えられ
「日の老いたる者」がそこに座した。
その衣は雪のように白く
その白髪は清らかな羊の毛のようであった。
その王座は燃える炎
その車輪は燃える火
10その前から火の川が流れ出ていた。
幾千人が御前に仕え
幾万人が御前に立った。
裁き主は席に着き
巻物が繰り広げられた。
 13夜の幻をなお見ていると、
見よ、「人の子」のような者が天の雲に乗り
「日の老いたる者」の前に来て、そのもとに進み
14権威、威光、王権を受けた。
諸国、諸族、諸言語の民は皆、彼に仕え
彼の支配はとこしえに続き
その統治は滅びることがない。

または二ペトロ1:16-19
 16わたしたちの主イエス・キリストの力に満ちた来臨を知らせるのに、わたしたちは巧みな作り話を用いたわけではありません。わたしたちは、キリストの威光を目撃したのです。 17荘厳な栄光の中から、「これはわたしの愛する子。わたしの心に適う者」というような声があって、主イエスは父である神から誉れと栄光をお受けになりました。 18わたしたちは、聖なる山にイエスといたとき、天から響いてきたこの声を聞いたのです。 19こうして、わたしたちには、預言の言葉はいっそう確かなものとなっています。夜が明け、明けの明星があなたがたの心の中に昇るときまで、暗い所に輝くともし火として、どうかこの預言の言葉に留意していてください。

🌸 答唱詩編 詩編97 典25①②

答 栄光は世界に及び、すべてを超えて神は偉大。

神は王。世界よ、喜びおどれ。
島々は叫びをあげよ。
神は雲と霧を従え、
正義とさばきが王座を支える。 【答】

天は神の正義を告げ、
諸国の民はその栄光を仰ぐ。
神よ、あなたは世界の上に高く立ち、
すべての神々を越えて偉大なかた。 【答】

アレルヤ唱 典266

アレルヤ、アレルヤ。これはわたしの意にかなう愛する子。彼に聞け。アレルヤ、アレルヤ。

🌸 福音朗読 (マタイ17:1-9)

マタイによる福音

 1〔そのとき、〕イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。 2イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。 3見ると、モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合っていた。 4ペトロが口をはさんでイエスに言った。「主よ、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。お望みでしたら、わたしがここに仮小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」 5ペトロがこう話しているうちに、光り輝く雲が彼らを覆った。すると、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」という声が雲の中から聞こえた。 6弟子たちはこれを聞いてひれ伏し、非常に恐れた。 7イエスは近づき、彼らに手を触れて言われた。「起きなさい。恐れることはない。」 8彼らが顔を上げて見ると、イエスのほかにはだれもいなかった。
 9一同が山を下りるとき、イエスは、「人の子が死者の中から復活するまで、今見たことをだれにも話してはならない」と弟子たちに命じられた。

奉納祈願

 父である神よ、御ひとり子の栄光をたたえてささげるこの供えものをとうといものにし、キリストの輝きによって、わたしたちの心のやみを照らしてください。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

拝領祈願

 聖なる父よ、あなたの御子の変容の輝きのうちに、その栄光の姿を示してくださいました。この祝日にいただいたいのちの糧によって、わたしたちがキリストの姿に変えられていきますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

🌸 分かち合い

 今日は主の変容の祝日です。マタイ福音書は、イエスが三人の弟子を連れて、山に登り、そこで弟子たちの前で姿を変えるという場面を語っています。山という場所は聖書では、神に出会う場、あるいは祈る場です。モーセはイスラエルの民のために神に会おうとするときに山によく登りました。イエスも祈るときに、山によく登りました。山上の説教とか、十二使徒を選ぶ前にイエスが山に行き、夜を明かして神に祈ったということを皆さんは覚えておられるでしょう。

 山は、神に祈る場というシンボルです。皆さんにとって、祈る場はどこでしょうか。ここですか。教会ですか。確かにそれはそうです。教会は祈る場です。ただし、もう一つの場所を祈る場とする必要があります。それはどこでしょう。それは家族だと思います。家庭の中では、祈る場として私たちの信仰の基礎が養われています。皆さんはうちで聖書を読みますか、祈りますか。家族のお父さん、お母さん、娘さん、息子さんは一緒に家庭の中で祈ったことがありますか。ある家族は皆同じ信仰ではありませんから、一緒に祈るのは難しいかもしれません。

 しかし、祈る雰囲気を作って頂ければ、家族が変わると思います。イエスの変容のように、家庭の生活の中で、たとえどんな困難があっても、祈る場を作ろうとするならば、喜びに変えることができるでしょう。なぜならば、祈る場では、自分自身を見いだし、主のこえをよく聴き取り、お互いに理解しあうことができるからです。

 今日の福音書はまた、三人の弟子たちは素晴らしい経験を体験すると述べています。ペトロはイエスの変容を見ると、口をはさんでイエスに言いました。「主よ、私たちがここにいるのは、素晴らしいことです」。そして、ペトロは仮小屋を建てたがっています。弟子たちはこの栄光の中に泊まりたがっています。丁度その時、彼らは天から神の声が聞こえました。「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け。」イエスに聞きなさい。イエスに従いなさいという神の招きです。イエスの変容の物語によって、神は、イエスの復活の栄光、イエスのアイデンティティを私たちに示してくださいました。それで、私たちは偉大な希望を与えられています。これから、イエスに恐れずに従うということへと招かれています。イエスに従うのはイエスと共に十字架の道を歩み、イエスと共に栄光のところに入るということです。そういう意味で、まず、弟子たちはイエスと共に山を下りなければなりません。

 祈る場で神との出会いは、「山を下り」、低いところに、平地に戻るよう私たちを促します。私たちはこの平地で、労苦、病気、無知、物質的・精神的な貧困にあえぐ多くの兄弟姉妹と出会います。私たちは、困難の内にあるこうした兄弟姉妹たちに対して、受けた恵みを分かち合うことで、神と共に体験したこの実りを伝えるようにと招かれています。私たちがイエスの言葉を耳にし、これを聞いて、心を保つと、この言葉は成長します。イエスの言葉が成長するのがどのようにして分かるでしょう。それは他の人に与えることによってです。これこそがキリスト者の生活です。イエスに聞き、イエスを他の人に伝えること―それは全教会の、洗礼を受けたすべての人の、私たち皆の使命です。この使命を果たすまではまず家族から出発するのです。祈る場として家族の中でイエスを伝え始めるということです。

 主の変容の祝日によって、私たちもイエスのように変容ができるよう、最初に祈る場を作り、そこで神と出会う体験を過ごし、イエスに聞き、そしてイエスに従い、他の人にイエスを伝えましょう。丁度、今日は1945年8月6日午前8時15分、米軍のB29爆撃機が、広島市上空で世界初の原子爆弾リトルボーイを投下して、約14万人が亡くなりました記念日です。このことを思い出して、主の変容の祝日を祝いながら、家族の平和、日本の平和、世界の平和のために祈りましょう。

主の変容(8月6)
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