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教皇の意向:女性の役割 (4月)

年間第十四火曜日(7/11)

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群衆を見て、深く憐れまれた

マタイ9:36

聖ベネディクト修道院長

集会祈願

🌸 第一朗読 (創世記32.23-33)

 23その夜、ヤコブは起きて、二人の妻と二人の側女、それに十一人の子供を連れてヤボクの渡しを渡った。 24皆を導いて川を渡らせ、持ち物も渡してしまうと、 25ヤコブは独り後に残った。そのとき、何者かが夜明けまでヤコブと格闘した。 26ところが、その人はヤコブに勝てないとみて、ヤコブの腿の関節を打ったので、格闘をしているうちに腿の関節がはずれた。 27「もう去らせてくれ。夜が明けてしまうから」とその人は言ったが、ヤコブは答えた。「いいえ、祝福してくださるまでは離しません。」 28「お前の名は何というのか」とその人が尋ね、「ヤコブです」と答えると、 29その人は言った。「お前の名はもうヤコブではなく、これからはイスラエルと呼ばれる。お前は神と人と闘って勝ったからだ。」 30「どうか、あなたのお名前を教えてください」とヤコブが尋ねると、「どうして、わたしの名を尋ねるのか」と言って、ヤコブをその場で祝福した。 31ヤコブは、「わたしは顔と顔とを合わせて神を見たのに、なお生きている」と言って、その場所をペヌエル(神の顔)と名付けた。
 32ヤコブがペヌエルを過ぎたとき、太陽は彼の上に昇った。ヤコブは腿を痛めて足を引きずっていた。 33こういうわけで、イスラエルの人々は今でも腿の関節の上にある腰の筋を食べない。かの人がヤコブの腿の関節、つまり腰の筋のところを打ったからである。

🌸 答唱詩編 詩編17 典113 ②④

アレルヤ唱 典265 ②

🌸 福音朗読 (マタイ9.32-38)

マタイによる福音
 32〔そのとき、〕悪霊に取りつかれて口の利けない人が、イエスのところに連れられて来た。 33悪霊が追い出されると、口の利けない人がものを言い始めたので、群衆は驚嘆し、「こんなことは、今までイスラエルで起こったためしがない」と言った。 34しかし、ファリサイ派の人々は、「あの男は悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」と言った。
 35イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ありとあらゆる病気や患いをいやされた。 36また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた。 37そこで、弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。 38だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 悪霊につかれて口が利けなくなった人の癒しの話に続いて、イエスの働きのまとめの言葉が読まれた。イエスは「会堂で教え、神の国の福音を宣べ伝え、あらゆる病気をいやされた」と。神についての第一級の知識を伝え、神の子が人となり、神の国が始まるという、かつて誰も聞いたことのない福音を告げ、人々を悩ますものからの解放を実現する。それは、まさに人々が生きる現実の中に身を置くこと、神の高みから見下ろすのではなく、人々と同じ目線で、一人一人に愛の眼差しを向けること、「弱り果て、打ちひしがれているのを見て深く憐れむ」ことを通してであった。
 そして、この神の業がいつまでも続けられるように、
 イエスは弟子たちに大きな期待を寄せる。それは、ただ、イエス一人でするのが困難だから同志を集めるということではない。また、イエスの業を継承するための新たな組織、養成機関を作ることではない。能力を高め、資格を取らせることでもない。それは、何よりも、イエスの心、あわれみの心を持った人、人々の状態を理解し、寄り添い、イエスが行ったように、教え、宣べ伝え、癒す人が必要なのである。それは、有志を募ることではなく、神が、ふさわしい人―もう一人のキリストとなる人―を送ってくださるように、と祈ることによってはじめて実現することなのだ。
 人はそれぞれの召命をいただいている。しかし、こうしたイエスの業を受けつぐ人が神の国には必要なのだ。(S.T.)

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
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