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教皇の意向:女性の役割 (4月)

復活節第五土曜日(5/8)

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わたしがあなたがたを世から選び出した

ヨハネ15:19
集会祈願

🌸 第一朗読 (使徒言行録16.1-10)

 1パウロは、デルベにもリストラにも行った。そこに、信者のユダヤ婦人の子で、ギリシア人を父親に持つ、テモテという弟子がいた。 2彼は、リストラとイコニオンの兄弟の間で評判の良い人であった。 3パウロは、このテモテを一緒に連れて行きたかったので、その地方に住むユダヤ人の手前、彼に割礼を授けた。父親がギリシア人であることを、皆が知っていたからである。 4彼らは方々の町を巡回して、エルサレムの使徒と長老たちが決めた規定を守るようにと、人々に伝えた。 5こうして、教会は信仰を強められ、日ごとに人数が増えていった。
 6さて、彼らはアジア州で御言葉を語ることを聖霊から禁じられたので、フリギア・ガラテヤ地方を通って行った。 7ミシア地方の近くまで行き、ビティニア州に入ろうとしたが、イエスの霊がそれを許さなかった。 8それで、ミシア地方を通ってトロアスに下った。 9その夜、パウロは幻を見た。その中で一人のマケドニア人が立って、「マケドニア州に渡って来て、わたしたちを助けてください」と言ってパウロに願った。 10パウロがこの幻を見たとき、わたしたちはすぐにマケドニアへ向けて出発することにした。マケドニア人に福音を告げ知らせるために、神がわたしたちを召されているのだと、確信するに至ったからである。

🌸 答唱詩編 詩編100 典172 ①②

アレルヤ唱 典265 ⑥

🌸 福音朗読 (ヨハネ15.18-21)

ヨハネによる福音
 18〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕「世があなたがたを憎むなら、あなたがたを憎む前にわたしを憎んでいたことを覚えなさい。 19あなたがたが世に属していたなら、世はあなたがたを身内として愛したはずである。だが、あなたがたは世に属していない。わたしがあなたがたを世から選び出した。だから、世はあなたがたを憎むのである。 20『僕は主人にまさりはしない』と、わたしが言った言葉を思い出しなさい。人々がわたしを迫害したのであれば、あなたがたをも迫害するだろう。わたしの言葉を守ったのであれば、あなたがたの言葉をも守るだろう。 21しかし人々は、わたしの名のゆえに、これらのことをみな、あなたがたにするようになる。わたしをお遣わしになった方を知らないからである。 

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 今日の福音書を読んでみますと、「世」とは何であるかという問題を考えさせられるようになります。この言葉はヨハネ福音書の中でよく使われる言葉ですけれども、常に様々な意味を持っています。

 「世」は、なによりもまず神様が愛する対象です。3章16節には、「神は、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。ひとり子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」とあります。これは、ヨハネ福音書において非常に大切な言葉です。世が救われるために、神様は最愛のひとり子をさえ惜しまずに与えたのです。なので、神様は世を愛しておられるのです。しかし、その世は、常に神様から派遣されたひとり子である主イエスを憎み、殺そうとします。そういう矛盾というか、微妙な関係にあるのが世と主イエス、そして世と神様との関係なのです。

 また、ヨハネ福音書において「世」とは、多くの場合、明らかに主イエスを憎み、主イエスの弟子であるキリスト者を迫害している人々なのです。「迫害にもかかわらず」と言うよりは、「迫害すらも用いられて」、「あなたがたは力を受けて、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、私の証人となる」(使徒1:8)との言葉が成就していったのです。苦しみは落胆で終りませんでした。痛みは敗北で終わらなかったのです。それは、主が苦しむ者を見捨てず、痛みを受けている人たちをいたわり、支えてくださったからです。だからこそ、主イエスは「世があなたがたを憎むなら、あなたがたを憎む前にわたしを憎んでいたことを覚えなさい。」(ヨハネ15:18)と言われたのです。

 このような世から主イエスは私たちを選び出してくださいます。また同じ世に私たちをお遣わしになります。私たちは世の中で生きていて、福音活動をしています。しかし、私たちは世に属していません。私たちは世から主イエスによって選び出されたからです。ここでは、理解しにくいかもしれません。いや、理解しにくいよりも、この生き方は私たちにとって本当にチャレンジだと思います。

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
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