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わたしもあなたを罪に定めない。

ヨハネ8:11
集会祈願

🌸 第一朗読 (ダニエル補遺・スザンナ41 c-62)

ダニエルの預言

 〔その日、集まっていた人々は、スザンナを〕死罪に定めた。 42すると、スザンナは、大声で叫んだ。「ああ、永遠の神、隠されたことを知り、あらゆることをその起こる前から知っておられる方よ。 43彼らがわたしについて偽証したことをあなたはご存じです。御覧ください。この人たちが悪意をもって作り上げたことをわたしは何一つしませんでした。それなのに死なねばなりません。」
 44主は彼女の声を聞かれた。 45彼女が処刑のために引かれて行くとき、神はダニエルという若者の内にある、聖なる霊を呼び覚まされた。 46彼は大声で、「わたしは、この婦人の血について責任はない」と叫んだ。 47それで、人々は皆、ダニエルの方を向いて、「あなたが言ったことは、いったい、どういうことなのか」と言った。 48ダニエルは人々の真ん中に立って言った。「イスラエルの子らよ、あなたがたは、それほど愚かなのですか。究明もせず、真実も知らずに、イスラエルの娘を断罪するのですか。 49もう一度、裁きの場に戻りなさい。なぜならこの二人は彼女について偽証したからです。」 50そこで、人々は皆、急いで戻った。ほかの長老たちはダニエルに言った。「こちらへ来て我々の真ん中に座りなさい。そしてわたしたちにはっきり言いなさい。神があなたに長老の特権を与えられたのだから。」
 51ダニエルは彼らに言った。「あの二人を遠く引き離してください。わたしが審問いたします。」 52それで、二人が別々に引き離されると、ダニエルはそのうちの一人を呼んで言った。「悪の日々を重ねてきた老いぼれよ、今や、あなたが過去に犯した罪の報いがやってきた。 53主が、『罪なき人、正しい人を殺してはならない』と言っておられるにもかかわらず、あなたは不正な裁きを行い、罪なき人を断罪し、責めある者を見逃した。 54あなたが彼女を見たと言うのなら言っていただきましょう。二人が一緒にいたのはどんな木の下でしたか。」それで彼は、「乳香樹の下だ」と答えた。 55ダニエルは言った。「まさしくあなたは致命的な偽証をしたのだ。今や、神の使いが、神の判決を受け取り、あなたを二つに裂く。」 56次にダニエルは彼を去らせ、他の一人を連れて来るよう命じた。ダニエルは彼に言った。「カナンの末裔よ、あなたはユダ族の子孫である資格はない。あなたは美貌に目がくらみ、欲情に心を迷わせた。 57あなたたちはいつもこのように、イスラエルの娘たちにしていたのだ。彼女らは恐ろしさのあまりあなたたちに身を任せた。しかし、ユダの娘の中に一人、あなたたちのよこしまなふるまいに、屈服しなかった者がいる。 58さて、わたしに答えていただきましょう。二人が一緒のところをあなたが捕らえたのは、どんな木の下でしたか。」彼は、「かしわの木の下だ」と答えた。 59ダニエルは言った。「まさしくあなたも致命的な偽証をした。神の使いが剣を持ち、あなたを真っ二つに切り裂こうと待ち構え、あなたたちを討ち滅ぼす。」 60すると全会衆は大声で叫び、神を、すなわち御自分に望みを置く人々を救われる神を賛美した。 61人々は二人の長老に対して立ち上がった。なぜなら、彼らが偽証人であったことをダニエルが彼ら自身の証言によって明らかにしたからである。人々は二人がその隣人を陥れようとしたのと同じことを彼らに対して行った。 62すなわちモーセの律法に従って二人を死刑に処したのである。こうしてこの日、無実の人の血が流されずにすんだ。

🌸 答唱詩編 詩編23 典123 ①②

詠唱 典261 ⑦

🌸 福音朗読 (ヨハネ8.1-11)

ヨハネによる福音

 1〔そのとき、〕イエスはオリーブ山へ行かれた。 2朝早く、再び神殿の境内に入られると、民衆が皆、御自分のところにやって来たので、座って教え始められた。 3そこへ、律法学者たちやファリサイ派の人々が、姦通の現場で捕らえられた女を連れて来て、真ん中に立たせ、 4イエスに言った。「先生、この女は姦通をしているときに捕まりました。 5こういう女は石で打ち殺せと、モーセは律法の中で命じています。ところで、あなたはどうお考えになりますか。」 6イエスを試して、訴える口実を得るために、こう言ったのである。イエスはかがみ込み、指で地面に何か書き始められた。 7しかし、彼らがしつこく問い続けるので、イエスは身を起こして言われた。「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」 8そしてまた、身をかがめて地面に書き続けられた。 9これを聞いた者は、年長者から始まって、一人また一人と、立ち去ってしまい、イエスひとりと、真ん中にいた女が残った。 10イエスは、身を起こして言われた。「婦人よ、あの人たちはどこにいるのか。だれもあなたを罪に定めなかったのか。」 11女が、「主よ、だれも」と言うと、イエスは言われた。「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 有名な姦通の現場で捕らえられた女を断罪しようとするユダヤ人(律法学者やファリサイ派の人々)と、難しい立場に置かれたイエスの対応を描く場面。
 律法には、このようなものを石殺しにする厳しい定めがある。イエスは、律法に従って女性を石殺しにするか、律法に反して、女性を解放するかの選択を迫られる。しかし、イエスは、そのどちらでもない道を選ぶ。それは、その時のイエスの賢明な対応であるだけでなく、イエスの存在、その生き方そのものを表す行動なのではないか。イエスは何と言われたか。「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」。
 イエスは、律法の是非を問うていない。人を罪に定めたり、赦したりできるのは、人ではなく、神だけである、とも言われない。イエスは、人となられた神の子でありながら、あくまで人の立場に立って、裁定を下される。「だれもあなたを罪に定めなかったのか」と女に問い、「主よ、だれも」と答えると、「わたしもあなたを罪に定めない」と言われる。
 かつてユダヤ人は、律法を盾として、律法の権威のもとで人を裁いていた。いわば、上から、神の立場に立って人を裁いていた。しかし、人となられた神の子、イエスは、律法に従うものとして、弱さを担う人間の一人として、律法によって裁かれ十字架を担い、その死によって神の命を世にもたらされた。
 そのイエスから眼差しを向けられたものとして、イエスの目線で、人に向き合う恵みを祈ろう。(S.T.)

四旬節第五月曜日(3月22)
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