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教皇の意向:女性の役割 (4月)

四旬節第二木曜日(2/29)

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祝福されよ、主に信頼する人は

エレミヤ7:7
集会祈願

🌸 第一朗読 (エレミヤ7:5-10)

エレミヤの預言

5主はこう言われる。
呪われよ、人間に信頼し、肉なる者を頼みとし
その心が主を離れ去っている人は。
6彼は荒れ地の裸の木。
恵みの雨を見ることなく
人の住めない不毛の地
炎暑の荒れ野を住まいとする。
7祝福されよ、主に信頼する人は。
主がその人のよりどころとなられる。
8彼は水のほとりに植えられた木。
水路のほとりに根を張り
暑さが襲うのを見ることなく
その葉は青々としている。
干ばつの年にも憂いがなく
実を結ぶことをやめない。

9人の心は何にもまして、とらえ難く病んでいる。
誰がそれを知りえようか。
10心を探り、そのはらわたを究めるのは
主なるわたしである。
それぞれの道、業の結ぶ実に従って報いる。

🌸 答唱詩編 詩編1 典153①②

アレルヤ唱 典263⑩

🌸 福音朗読 (ルカ16:19-31)

ルカによる福音

〔そのとき、イエスはファリサイ派の人々に言われた。〕「ある金持ちがいた。いつも紫の衣や柔らかい麻布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮らしていた。 20この金持ちの門前に、ラザロというできものだらけの貧しい人が横たわり、 21その食卓から落ちる物で腹を満たしたいものだと思っていた。犬もやって来ては、そのできものをなめた。 22やがて、この貧しい人は死んで、天使たちによって宴席にいるアブラハムのすぐそばに連れて行かれた。金持ちも死んで葬られた。 23そして、金持ちは陰府でさいなまれながら目を上げると、宴席でアブラハムとそのすぐそばにいるラザロとが、はるかかなたに見えた。 24そこで、大声で言った。『父アブラハムよ、わたしを憐れんでください。ラザロをよこして、指先を水に浸し、わたしの舌を冷やさせてください。わたしはこの炎の中でもだえ苦しんでいます。』 25しかし、アブラハムは言った。『子よ、思い出してみるがよい。お前は生きている間に良いものをもらっていたが、ラザロは反対に悪いものをもらっていた。今は、ここで彼は慰められ、お前はもだえ苦しむのだ。 26そればかりか、わたしたちとお前たちの間には大きな淵があって、ここからお前たちの方へ渡ろうとしてもできないし、そこからわたしたちの方に越えて来ることもできない。』 27金持ちは言った。『父よ、ではお願いです。わたしの父親の家にラザロを遣わしてください。 28わたしには兄弟が五人います。あの者たちまで、こんな苦しい場所に来ることのないように、よく言い聞かせてください。』 29しかし、アブラハムは言った。『お前の兄弟たちにはモーセと預言者がいる。彼らに耳を傾けるがよい。』 30金持ちは言った。『いいえ、父アブラハムよ、もし、死んだ者の中からだれかが兄弟のところに行ってやれば、悔い改めるでしょう。』 31アブラハムは言った。『もし、モーセと預言者に耳を傾けないのなら、たとえ死者の中から生き返る者があっても、その言うことを聞き入れはしないだろう。』」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 贅沢に遊び暮らす金持ちが死に、門前に横たわり、残飯を頼りに生きるラザロも死ぬ。生前悪いものをもらっていたラザロはアブラハムの懐へ、金持ちは陰府の世界でもだえ苦しむ。そして、二人の間には、越えることのできない深い淵が広がる。自分の兄弟には、こんなひどい目に会わないように、ラザロを送ってください、とアブラハムに願うが、兄弟には、モーセと預言者がある。モーセと預言者と言えば、旧約聖書のこと。それに聞けばよい、とあしらわれる。
 この話で気づくことは、金持ちが特段、悪人だったということではなく、ラザロも、特に善人だったということでもない。ごくありふれた、どの時代にも、どの世界にもありそうな経済格差が生み出す現実がそこにある。ただ、言えることは、金持ちが毎日目にしていた門前のラザロに無関心だったこと。
 この金持ちは、決してわたしたちと縁遠い存在ではない。また、門前に横たわるラザロも、わたしたちから遠く離れた存在でもない。ごく近くにいて、その痛み・苦しみ・孤独を、無関心ゆえに見過ごしている兄弟姉妹かもしれない。あまりにも、自分の都合・仕事・しあわせを優先させるあまり、兄弟の必要に目が閉ざされていないか、振り返ってみよう。
 そして、第一朗読のエレミヤの言葉のように、「肉なるものを頼みとし、心が主を離れ去っている人」でなく、「主に信頼し、主がその人のよりどころとなり、実を結ぶ」ことができる人となるよう、恵みを願おう。(S.T.)

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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