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教皇の意向:女性の役割 (4月)

灰の水曜日(2/14)

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今こそ、心からわたしに立ち帰れ

ヨエル2:12
集会祈願

人々の回心をお望みになる神よ、四旬節の初めに当たり、福音を信じてキリストの弟子となったわたしたちに、聖霊に対して戦う力をお与えてください。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

🌸 第一朗読 (ヨエル2.12-18)

12主は言われる。
「今こそ、心からわたしに立ち帰れ
断食し、泣き悲しんで。
13衣を裂くのではなく
お前たちの心を引き裂け。」
あなたたちの神、主に立ち帰れ。
主は恵みに満ち、憐れみ深く
忍耐強く、慈しみに富み
くだした災いを悔いられるからだ。
14あるいは、主が思い直され
その後に祝福を残し
あなたたちの神、主にささげる穀物とぶどう酒を
残してくださるかもしれない。
15シオンで角笛を吹き
断食を布告し、聖会を召集せよ。
16民を呼び集め、会衆を聖別し
長老を集合させよ。
幼子、乳飲み子を呼び集め
花婿を控えの間から
花嫁を祝いの部屋から呼び出せ。
17祭司は神殿の入り口と祭壇の間で泣き
主に仕える者は言うがよい。
「主よ、あなたの民を憐れんでください。
あなたの嗣業である民を恥に落とさず
国々の嘲りの種としないでください。
『彼らの神はどこにいるのか』と
なぜ諸国の民に言わせておかれるのですか。」
18そのとき
主は御自分の国を強く愛し
その民を深く憐れまれた。

🌸 答唱詩編 詩編51 典6 ①②

 あなたの息吹を受けて、
  わたしは新しくなる。

神よ、いつくしみ深くわたしを顧み、
豊かなあわれみによって
わたしのとがをゆるしてください。
悪に染まったわたしを洗い、
罪深いわたしを清めてください。  【答】

わたしは自分のあやまちを認め、
罪はわたしの目の前にある。
あなたがわたしをさばかれるとき、
そのさばきはいつも正しい。  【答】

🌸 第二朗読 (二コリント5.20~6・2)

 20〔皆さん、〕神がわたしたちを通して勧めておられるので、わたしたちはキリストの使者の務めを果たしています。キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。 21罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。
 1わたしたちはまた、神の協力者としてあなたがたに勧めます。神からいただいた恵みを無駄にしてはいけません。 2なぜなら、「恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。救いの日に、わたしはあなたを助けた」と神は言っておられるからです。今や、恵みの時、今こそ、救いの日。 

アレルヤ唱 典261 ③

神にこころを閉じてはならない。きょうこそ神のことばを聞こう。

🌸 福音朗読 (マタイ6.1-6、16-18)

マタイによる福音

 1〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕「見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。
 2だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている。 3施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。 4あなたの施しを人目につかせないためである。そうすれば、隠れたことを見ておられる父が、あなたに報いてくださる。」
5「祈るときにも、あなたがたは偽善者のようであってはならない。偽善者たちは、人に見てもらおうと、会堂や大通りの角に立って祈りたがる。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。 6だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。
 16「断食するときには、あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしてはならない。偽善者は、断食しているのを人に見てもらおうと、顔を見苦しくする。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。 17あなたは、断食するとき、頭に油をつけ、顔を洗いなさい。 18それは、あなたの断食が人に気づかれず、隠れたところにおられるあなたの父に見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。」

奉納祈願

聖なる父よ、四旬節の初めに当たり、このいけにえをささげて祈ります。回心と愛のわざに励み、よこしまな欲望と罪から解放されて、御子の受難をふさわしく記念することができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

拝領祈願

神よ、今あずかった秘跡によって助けをお与えください。わたしたちのささげる断食がみ旨にかなうものとなり、信仰生活が強められますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 四旬節は復活祭を迎える準備の期間でありますが、同時に、わたしたち人間の、そして、聖書の民の存在の原点に立ち返る時でもあります。より深い振り返りの時をもちながら、苦しみを通して復活の栄光に入られた主のお供をするにふさわしい心が与えられるよう祈りましょう。

 第一朗読のヨエル預言書は、「衣を裂くのではなく、心を引き裂け」という主の言葉を語ります。答唱詩編に続く詩編の祈りには「神の求めるいけにえは打ち砕かれた霊、打ち砕かれた悔いる心を、神よ、あなたは侮られません」(詩51.19)とあります。心の伴わない、形式的な献げ物、多くの焼き尽くすいけにえよりも、真のいけにえ、神が喜ばれる献げ物が何かを、旧約の預言者たちは教えています。

 今読まれたマタイ福音書の中でも、主イエスは、「人に見てもらおうとする」善行、人からの賞賛ではなく、「隠れたことを見ておられる父」である神の御心を喜ばせるものを捧げるよう、教えます。四旬節の間に勧められる「施し」も、「祈り」も、「断食」も、人目を欺く偽善者のようにではなく、自分の弱さ、過ちを認め、主と互いの赦しを願う「砕かれた心」、真心からのものでなければなりません。

 「施し」、「祈り」、「断食」、これはイエスラエルの民、そして、教会が、が大事にしてきた習慣です。あまり由来を考えずに、四旬節の務めを果たす傾向がありますが、おそらく、それはイスラエルが経験した砂漠での厳しい生活と無関係ではないでしょう。約束の地に入る前に、イエスラエルの民は、40年間、人が住むはずもない砂漠で生きることを求められました。そこでは十分な食物もなく、神に祈るほか、明日の命を保証するものもなく、同時に、共に生きる仲間への分かち合いが、何よりも支えとなった生活でした。この砂漠での体験は、忘れてしまうべき過去の悲惨ではなく、まさに、イスラエルと言う、神に選ばれた民が生まれるための揺籃の地でした。豊かな糧に恵まれる約束の地に入っても、砂漠の体験は、イスラエルが繰り返し戻るべき、原点だったのです。

 世界中の人々は、いつ終わるとも知れない戦争、地震、自然災害の脅威の中で、不安と恐れの中に生きることを余儀なくされています。文字通り、砂漠のような飲むものも、食べるものもなく、体を温める家もなく、僅かなものを分かち合って生きる状況に置かれた兄弟たちが無数におられます。こうした人間の置かれたありのままの現実の中に、神の子が人となられ、十字架の苦しみを通して、神との和解をもたらしてくださった神秘を、四旬節の間一層深く味わい、いただいた恵みを少しでも多くの人々とわかちあい、復活祭を喜びをもって迎えることができるようお祈りいたしましょう。(S.T.)

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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