小教区の教会のために祈る (1月)

主の昇天A

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栄光の賛歌

天の いと高き ところには神に栄光、
地には善意の人に平和あれ。
われら主を ほめ、主を たたえ、
主を拝み、主を あがめ、
主の大いなる栄光のゆえに感謝し奉る。
神なる主、天の王、全能の父なる神よ。
主なる御ひとり子、イエス・キリストよ。
神なる主、神の小羊、父の み子よ。
世の罪を除きたもう主よ、
われらを あわれみたまえ。
世の罪を除きたもう主よ、
われらの願いを聞き入れたまえ。
父の右に座したもう主よ、
われらを あわれみたまえ。
主のみ聖なり、主のみ王なり、
主のみいと高し、イエス・キリストよ。
聖霊とともに、父なる神の栄光のうちに。 
アーメン。

集会祈願

全能の神よ、あなたは御ひとり子イエスを、苦しみと死を通して栄光に高め、新しい天と地を開いてくださいました。主の昇天に、わたしたちの未来の姿が示されています。キリストに結ばれるわたしたちをあなたのもとに導き、ともに永遠のいのちに入らせてください。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

???? 第一朗読 (使徒1:1-11)

使徒たちの宣教

 1-2テオフィロさま、わたしは先に第一巻を著して、イエスが行い、また教え始めてから、お選びになった使徒たちに聖霊を通して指図を与え、天に上げられた日までのすべてのことについて書き記しました。
 3イエスは苦難を受けた後、御自分が生きていることを、数多くの証拠をもって使徒たちに示し、四十日にわたって彼らに現れ、神の国について話された。 4そして、彼らと食事を共にしていたとき、こう命じられた。「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。 5ヨハネは水で洗礼を授けたが、あなたがたは間もなく聖霊による洗礼を授けられるからである。」
 6さて、使徒たちは集まって、「主よ、イスラエルのために国を建て直してくださるのは、この時ですか」と尋ねた。 7イエスは言われた。「父が御自分の権威をもってお定めになった時や時期は、あなたがたの知るところではない。 8あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」 9こう話し終わると、イエスは彼らが見ているうちに天に上げられたが、雲に覆われて彼らの目から見えなくなった。 10イエスが離れ去って行かれるとき、彼らは天を見つめていた。すると、白い服を着た二人の人がそばに立って、 11言った。「ガリラヤの人たち、なぜ天を見上げて立っているのか。あなたがたから離れて天に上げられたイエスは、天に行かれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになる。」

???? 答唱詩編 詩編47 典112①②③

主はのぼられた、喜びの叫びのうちに。

すべての民よ、手を打ち鳴らし、
神に喜びの叫びをあげよ。 
すべてを越える神、おそるべきかた、
世界を治める偉大な王。 【答】

主は喜びのうちに、
角笛の響きとともにのぼられた。  
神をたた得てほめ歌え。
わたしたちの王をほめ歌え。【答】

まことに神は世界の王。
力の限りほめ歌え。 
神は諸国の民を導き、
尊い座についておられる。【答】

???? 第二朗読 (エフェソ1:17-23)

使徒パウロのエフェソの教会への手紙

 〔皆さん、〕17どうか、わたしたちの主イエス・キリストの神、栄光の源である御父が、あなたがたに知恵と啓示との霊を与え、神を深く知ることができるようにし、 18心の目を開いてくださるように。そして、神の招きによってどのような希望が与えられているか、聖なる者たちの受け継ぐものがどれほど豊かな栄光に輝いているか悟らせてくださるように。 19また、わたしたち信仰者に対して絶大な働きをなさる神の力が、どれほど大きなものであるか、悟らせてくださるように。 20神は、この力をキリストに働かせて、キリストを死者の中から復活させ、天において御自分の右の座に着かせ、 21すべての支配、権威、勢力、主権の上に置き、今の世ばかりでなく、来るべき世にも唱えられるあらゆる名の上に置かれました。 22神はまた、すべてのものをキリストの足もとに従わせ、キリストをすべてのものの上にある頭として教会にお与えになりました。 23教会はキリストの体であり、すべてにおいてすべてを満たしている方の満ちておられる場です。

アレルヤ唱 典266(主の昇天)

アレルヤ、アレルヤ。全世界に行き、すべての人をわたしの弟子にしなさい。わたしは世の終わりまでいつもあなたがたとともにいる。アレルヤ、アレルヤ。

???? 福音朗読 (マタイ28:16-20)

マタイによる福音

 〔そのとき、〕16さて、十一人の弟子たちはガリラヤに行き、イエスが指示しておかれた山に登った。 17そして、イエスに会い、ひれ伏した。しかし、疑う者もいた。 18イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。 19だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、 20あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」

信仰宣言

天地の創造主、
全能の、神である父を信じます。
父をひとり子、わたしたちの主
イエス・キリストを信じます。
主は聖霊によってやどり、
おとめマリアから生まれ、
ポンテイオ・ピラトのもとで苦しみを受け、
十字架につけられて死に、葬られ、陰府(よみ)に下り、
三日目に死者のうちから復活し、天に昇って、
全能の父である神の右の座に着き、
生者と死者を裁くために来られます。
聖霊を信じ、聖なる普遍の教会、聖徒の交わり、
罪のゆるし、からだの復活、永遠のいのちを信じます。
アーメン。

奉納祈願

聖なる父よ、主の昇天を祝い、喜びのうちにこの供えものをささげるわたしたちを受け入れてください。御子とともにあなたの栄光をたたえることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。ア-メン。

拝領祈願

全能永遠の神よ、地上を旅するわたしたちは、今、いのちの糧に強めらて祈ります。天に上げられたキリストに結ばれて、いつも永遠の国を目指すことができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

???? 分かち合い

 今日は主の昇天の祝日。昔は、復活祭の40日後の木曜日に祝われた。それは、主イエスが復活の後、いろいろな機会に自らを弟子たちに現され、40日後に天に上げられたと信じられたから。現在は、40という数字に縛られることなく、多くの人が参加できる日曜日に、主日として祝うことになった。
 昇天については、ルカ福音書の最後に、そして、より詳しくは使徒言行録の冒頭に記されている。それを読む限り、昇天ということがいかにも復活後40日目に起きた歴史的な出来事であるとの印象を受ける。ルカだけでなく、マルコにも、「主イエスは、弟子たちに話した後、天に上げられ、神の右の座に着かれた」(マルコ16.19)と記している。しかし、今日読まれたマタイの福音には、昇天という言葉はない。「十一人の弟子たちはガリラヤに行き、イエスが指示しておかれた山に登った。そして、イエスに会い、ひれ伏した。」(マタイ28.16,17)そして、言われた、「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と。
 ヨハネになると、昇天という言葉は一切出ない。しかし、ヨハネは、最後の晩餐の後の弟子たちへの説教の中で、昇天が意味することをしっかり伝えている。ヨハネは言う、「わたしは父のもとに行く」(ヨハネ14.12,16.10,17)、「わたしは、あなたがたをみなしごにしはしておかない」(14.18)、「わたしが去って行くのは、あなたがたのためになる。私が去って行かなければ、弁護者はあなたがたのところに来ない」(16.7)、そして、「わたしは父のもとから出て、世に来たが、今、世を去って、父のもとに行く」(16.28)と。
 ルカが記す「天に上る」ということは、決して遠くに行ってしまい、もはや二度とその姿に接することができなくなるということではない。むしろ、先におられた神の世界に戻ることを意味するのではないか。それによって、もっと近くに存在することができる聖霊を送り、聖霊によって、人間と共におられ、人間のうちに働くものとなることではないか。ルカは、昇天の出来事の10日後に、聖霊が弟子たちの上に降ったことを記している。
 マタイ福音書は、その結びに、主イエスの最期の言葉を記している、「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と。実は、マタイは、福音書の冒頭で、誕生する男の子について、「その名はインマヌエルと呼ばれる。この名は、『神はわれわれと共におられる』という意味である」(1.23)と記している。まさに、福音書全体は、この「神が共におられる」という福音を語っているのではないか。そして、それこそが、イエスを通して実現する救いの究極的な目的なのではないか。
 昇天は、それで完成し、幕が閉じられることではない。むしろ、新しい時代、聖霊の時代の幕開けを告げる出来事ではないか。わたしたちは今、まさにその新しい時代に生きていることを心に銘記し、共におられるイエスの霊、聖霊に心を開いて生きるよう努めよう。

細江カトリック教会
作道神父

???? 祈り

すべてのいのちを守るためのキリスト者の祈り

宇宙万物の造り主である神よ、
あなたはお造りになったすべてのものを
ご自分の優しさで包んでくださいます。

わたしたちが傷つけてしまった地球と、
この世界で見捨てられ、
忘れ去られた人々の叫びに気づくことができるよう、
一人ひとりの心を照らしてください。

無関心を遠ざけ、
貧しい人や弱い人を支え、
ともに暮らす家である地球を大切にできるよう、
わたしたちの役割を示してください。

すべてのいのちを守るため、
よりよい未来をひらくために、
聖霊の力と光でわたしたちをとらえ、
あなたの愛の道具として遣わしてください。

すべての被造物とともに
あなたを賛美することができますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。
アーメン。

(2020年5月8日 日本カトリック司教協議会認可)

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