Generic filters
Exact matches only
Filter by content type
Comments
Attachments

教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間第八木曜日(6/1)

FacebookTwitterEmailLinePrintFriendly

盲人は上着を脱ぎ捨て、イエスのところに来た

マルコ10:55
集会祈願

🌸 第一朗読 (シラ42.15-25)

15わたしは今、主の業を思い浮かべ、
わたしの見たことを詳しく語ろう。
主の言葉によって御業は成り、
〔御旨のままに定めが実現した。〕
16光り輝く太陽は万物に目を注ぎ、
主の業はその栄光に満ちている。
17主はすべての驚くべき御業を語ることを、
天使たちにさえお許しにならなかった。
全能の主は、万物を揺るぎなく据えられた。
万物を主の栄光で満たし固められた。
18主は地下の海も人の心も究め尽くし、
その見事な仕組みを知り尽くしておられる。
いと高き方はすべてのことに精通し、
時の徴に目を留められる。
19主は、過去と未来を告げ知らせ、
隠されたものの形跡を明るみに出される。
20いかなる思いも、主は見逃さず、
一言半句も主は聞き逃されない。
21主は、御自分の知恵による壮大な業を秩序立て、
永遠から永遠にわたって変わらぬ方であられる。
主には、付け加えるものも取り去るものもなく
主はいかなる助言者も必要とされない。
22主のすべての業はなんと見事なものであろうか。
目に映る小さな火花に至るまで。
23これらすべてのものは永遠に活動を続け、
すべての必要を満たし、すべてに応じる。
24すべてのものは対をなし、一方は他に対応する。
主は不完全なものを何一つ造られなかった。
25一方は他の長所を更に強める。
だれが主の栄光を見て飽き足りたといえようか。

🌸 答唱詩編 詩編33 典46 ①②

アレルヤ唱 典268 ⑦

🌸 福音朗読 (マルコ10.46-52)

マルコによる福音
 46イエスが弟子たちや大勢の群衆と一緒に、エリコを出て行こうとされたとき、ティマイの子で、バルティマイという盲人が道端に座って物乞いをしていた。 47ナザレのイエスだと聞くと、叫んで、「ダビデの子イエスよ、わたしを憐れんでください」と言い始めた。 48多くの人々が叱りつけて黙らせようとしたが、彼はますます、「ダビデの子よ、わたしを憐れんでください」と叫び続けた。 49イエスは立ち止まって、「あの男を呼んで来なさい」と言われた。人々は盲人を呼んで言った。「安心しなさい。立ちなさい。お呼びだ。」 50盲人は上着を脱ぎ捨て、躍り上がってイエスのところに来た。 51イエスは、「何をしてほしいのか」と言われた。盲人は、「先生、目が見えるようになりたいのです」と言った。 52そこで、イエスは言われた。「行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。」盲人は、すぐ見えるようになり、なお道を進まれるイエスに従った。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 イエスがエルサレムに入城され、受難を迎える前の最後の奇跡。この盲人の癒しを、いずれの共観福音書も、ここに記しているのは、よほど印象的な出来事だったのだろうか。
 癒された盲人の態度、イエスのふるまいに注目したい。
 盲人は、イエスのうわさを聞き、突然、叫び出す、「ダビデの子よ、わたしを憐れんでください。」道端に座って物乞いをしていた、というから、当時の盲人は、家族からも共同体からも、のけ者にされ、やむなく、路上で、人様のあわれみに頼って生きるほかなかったのだろう。視力が衰える、あるいは、まったくないという状態がどれほどみじめなものか、経験してみないとわからない。そんな苦しみを生涯担って生きてきた男を、人々は、こともあろうに、叱りつけて黙らせようとした。
 しかし、イエスは、人々の制止をものともせず、「あの男を呼んで来なさい」と言い、さらに、男に、「何をしてほしいか」と問う。イエスは男の願いを当然、察知しておられたがあえて聞く。それは、盲人に対する深い思いやりと尊敬の表れではないだろうか。男は言う、「目が見えるようになりたいのです」と。奇跡は、まさに、神のみのわざであるが、人間の協力=信仰、なしに実現しない。彼は、イエスの呼びかけに躍り上がったように、感謝の心から、イエスに従ったに違いない。
 この出来事を福音書が記していることは、神の世界を見るためには、この男のような姿勢―ひたすら、見えるようにこい願うーをもつほかにないことを、福音史家は一様に認めているのではないだろうか。(S.T.)

FacebookTwitterEmailLinePrintFriendly

御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

コメントする