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あなたの神である主を愛しなさい。隣人を自分のように愛しなさい。

マタイ22:37、39
集会祈願

 ひとり子イエスを遣わし、限りない愛を示してくださった神よ、賛美と感謝の集いを祝うわたしたちを祝福してください。キリストの教えを心に留め、神と人とを愛する心を豊かにすることができますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン

🌸 第一朗読 (出エジプト22:20-26)

 20〔主は言われる。〕寄留者を虐待したり、圧迫したりしてはならない。あなたたちはエジプトの国で寄留者であったからである。21寡婦や孤児はすべて苦しめてはならない。 22もし、あなたが彼を苦しめ、彼がわたしに向かって叫ぶ場合は、わたしは必ずその叫びを聞く。 23そして、わたしの怒りは燃え上がり、あなたたちを剣で殺す。あなたたちの妻は寡婦となり、子供らは、孤児となる。24もし、あなたがわたしの民、あなたと共にいる貧しい者に金を貸す場合は、彼に対して高利貸しのようになってはならない。彼から利子を取ってはならない。 25もし、隣人の上着を質にとる場合には、日没までに返さねばならない。 26なぜなら、それは彼の唯一の衣服、肌を覆う着物だからである。彼は何にくるまって寝ることができるだろうか。もし、彼がわたしに向かって叫ぶならば、わたしは聞く。わたしは憐れみ深いからである。

🌸 答唱詩編 詩編18 典64①③⑥

答:神はわたしを救われる。
  そのいつくしみをたたえよう。

神はわたしのとりで、わたしの岩、
わたしの救い、身を避ける岩、
わたしの神、わたしのたて、
わたしのやぐら、救いの力。 【答】

神のさばきはわたしの前に、
そのおきては身近にある。
神はわたしの正しさに従って報い、
きよく生きるわたしに目を留め、
こたえてくださる。 【答】

わつぃをささえる岩、
わたしを救われる神に栄光と賛美。
神よ、諸国の民の中であなたをたたえ、
わたしはあなたの名を喜び歌う。 【答】

🌸 第二朗読(一テサロニケ1:5c-10)

 〔皆さん、〕わたしたちがあなたがたのところで、どのようにあなたがたのために働いたかは、御承知のとおりです。 6そして、あなたがたはひどい苦しみの中で、聖霊による喜びをもって御言葉を受け入れ、わたしたちに倣う者、そして主に倣う者となり、 7マケドニア州とアカイア州にいるすべての信者の模範となるに至ったのです。 8主の言葉があなたがたのところから出て、マケドニア州やアカイア州に響き渡ったばかりでなく、神に対するあなたがたの信仰が至るところで伝えられているので、何も付け加えて言う必要はないほどです。 9彼ら自身がわたしたちについて言い広めているからです。すなわち、わたしたちがあなたがたのところでどのように迎えられたか、また、あなたがたがどのように偶像から離れて神に立ち帰り、生けるまことの神に仕えるようになったか、 10更にまた、どのように御子が天から来られるのを待ち望むようになったかを。この御子こそ、神が死者の中から復活させた方で、来るべき怒りからわたしたちを救ってくださるイエスです。

アレルヤ唱 典273 30A

アレルヤ、アレルヤ。わたしを愛する人はわたしのことばを守る。わたしの父はその人を愛し、わたしたちはそのひとのもとに行く。アレルヤ、アレルヤ。

🌸 福音朗読 (マタイ22:34-40)

マタイによる福音

 22〔そのとき、〕ファリサイ派の人々は、イエスがサドカイ派の人々を言い込められたと聞いて、一緒に集まった。 35そのうちの一人、律法の専門家が、イエスを試そうとして尋ねた。 36「先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。」 37イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』 38これが最も重要な第一の掟である。 39第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』 40律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」

奉納祈願

 愛の源である神よ、神と人々を愛し抜かれたキリストを思い起こして祈ります。主の死と復活の神秘にあずかるわたしたちが、その愛の勝利を力強くたたえることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

拝領祈願

 すべての人のよりどころである神よ、キリストに結ばれ、派遣されていくわたしたちを力づけてください。あなたの愛に動かされ、助けを必要とする人の支えとなることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 安倍政権に代わって菅政権が誕生してほぼ1か月が過ぎ、太平洋を隔てたアメリカでは大統領選挙が10日後に迫っています。コロナ禍とはいえ、国がどのような方向に進むのか、どのような国を作ってゆこうとするのか、今、全世界の人々が大きな関心をもって見守っています。

 今を去ること2700年ほど前、中東の小国イスラエルも、国の運命を左右する大事な時を迎え、唯一の神を信じるイスラエルの民も、その進むべき方向を模索していました。彼らの国の進む方向を決めるのは、何よりも、神が定められた掟(十戒)、そして、それをもとに定められた律法です。今日第一朗読で読まれた『出エジプト記』は、イエスラエルの先祖が歩んだ道を振り返りながら、国の安定と繁栄をもたらす道は、神がモーセを通して命じられた掟を守り、実行することだと教えていました。

 その時、イエスラエルが置かれた状況は、現代世界の状況と共通するところがあります。南北に分裂した状態の中で、大国アッシリアの脅威が迫り、豊かな歴史を誇るサマリアを都とする北王国イスラエルはアッシリアの攻撃の前に、あっけなく滅び去り、エルサレムのある南のユダも風前の灯の状態でした。北王国からの難民が小国ユダに移住し、彼らの生活に少なからず影響を及ぼしていたと思われます。そこで、預言者(アモス・イザヤ等)たちの教えを受け継いだ「人道的律法」と呼ばれる新しい規定が律法に加えられ、現代の『出エジプト記』が誕生します。先ほど読まれた部分を思い出しましょう。「寄留者を虐待したり、圧迫したりしてはならない。あなたたちはエジプトで寄留者であったからである。寡婦や孤児はすべて苦しめてはならない。もし、あなたがたが彼を苦しめ、彼がわたしに向かって叫ぶ場合は、わたしは必ずその叫びを聞く。そして、わたしの怒りは燃え上がり、あなたたちを剣で殺す。あなたたちの妻は寡婦となり、子供らは、孤児となる(22.21∼23)」。

 当時の社会の弱者は、まさに、このような、はからずも国を脱出し、移住しなければならなかった寄留者、家の稼ぎ手である主人を戦争で失ったやもめたち、そして、親を失い路頭に迷う子どもたちでした。75年前、太平洋戦争終結直後の日本の状況を思わせます。そうした人々、「寄留者、寡婦、孤児」の権利を守り、彼らの訴えに耳を傾けること、これは、当時の預言者たちが繰り返し強調した点です。イエスの時代はどうだったでしょうか。ユダヤ人とは交流を断たれていたサマリア人、巷にあふれる病人、貧しい人々、また、その職業によって公然と差別を受けていた人々。イエスはまさに、そのような人々に近づき、彼らの友となり、いやしといつくしみの福音を彼らに伝えられました。そのような人々をイエスは「隣人」ととらえ、その「隣人を自分のように愛しなさい」、という古い掟を律法の要とされました。イスラエルの人々が日々唱える「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」という掟は、そうした社会的弱者である隣人への愛と表裏一体であり、それこそが、律法と預言者の教えの基であるとイエスは教えられました。

 はたして、現代社会の弱者、特に、コロナ禍で、わたしたち皆が少なからず痛みを感じているこの社会の中で、イエスが隣人と見なされる人々はどのような人でしょうか。経済的理由で国を離れ、外国で働いて家族を養わなければならない兄弟姉妹たち、長い人生の旅路の果てに、家族から離れ、孤独の日々を送る高齢者の方々、病院や施設で様々な不自由や不安を忍んでおられる病者の方々、幼少の時から親の愛情あふれる養育を受けられず、心の痛みを抱えながら成長し、将来に対して希望を持てずに日々を過ごす子どもたち、さらには、コロナ感染症の影響で、仕事を失い、あるいは、収入が減少し、日々の生活にも苦しんでおられる方々ではないでしょうか。そうした人々に、まずは心を開き、関心を深め、祈ること、そして、彼らのために自分たちにできることはないかを考え、小さなことからでも、実行すること、それが、わたしたち教会に集う者に託された使命ではないでしょうか。(S.T.)

年間第三十主日(10月25)
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