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婦人よ、あなたの信仰は立派だ。あなたの願いどおりになるように。

マタイ15:28
集会祈願

 救いの源である神よ、ここに集まった一人ひとりの思いを受けとめてください。弱さや無力さを感じるときにも、神の救いを信じ続けることができますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

???? 第一朗読 (イザヤ56:1、6-7)

 1主はこう言われる。
正義を守り、恵みの業を行え。
わたしの救いが実現し
わたしの恵みの業が現れるのは間近い。
 6主のもとに集って来た異邦人が
主に仕え、主の名を愛し、その僕となり
安息日を守り、それを汚すことなく
わたしの契約を固く守るなら
7わたしは彼らを聖なるわたしの山に導き
わたしの祈りの家の喜びの祝いに
連なることを許す。
彼らが焼き尽くす献げ物といけにえをささげるなら
わたしの祭壇で、わたしはそれを受け入れる。
わたしの家は、すべての民の祈りの家と呼ばれる。

???? 答唱詩編 詩編67 典55①②③

答 神のみ旨を行うことは、わたしの心の喜び。

 神よ、あわれみと祝福をわたしたちに。
あなたの顔の光にを
わたしたちの上に照らしてください。
あなたのわざが世界に知られ、
救いがすべての国に知られるように。

 諸国の民はあなたをたたえ、
全ての民はあなたを賛美せよ。
すべての国は喜び歌え。
あなたは民を正しくさばき、
諸国の民を導かれる。

 地は豊かに実り、
神はわたしたちを祝福された。
地の果てに至るまで神を恐れ敬え。
神はわたしたちを祝福された。

???? 第二朗読 (ローマ11:13-15、29-32)

 13〔皆さん、〕あなたがた異邦人に言います。わたしは異邦人のための使徒であるので、自分の務めを光栄に思います。 14何とかして自分の同胞にねたみを起こさせ、その幾人かでも救いたいのです。 15もし彼らの捨てられることが、世界の和解となるならば、彼らが受け入れられることは、死者の中からの命でなくて何でしょう。
 29神の賜物と招きとは取り消されないものなのです。 30あなたがたは、かつては神に不従順でしたが、今は彼らの不従順によって憐れみを受けています。 31それと同じように、彼らも、今はあなたがたが受けた憐れみによって不従順になっていますが、それは、彼ら自身も今憐れみを受けるためなのです。 32神はすべての人を不従順の状態に閉じ込められましたが、それは、すべての人を憐れむためだったのです。

アレルヤ唱 典272 20A

 アレルヤ、アレルヤ。イエスは神の国の福音を告げ知られ、民の病をいやされた。アレルヤ、アレルヤ。

???? 福音朗読 (マタイ15:21-28)

マタイによる福音

 21〔そのとき、〕イエスは、ティルスとシドンの地方に行かれた。 22すると、この地に生まれたカナンの女が出て来て、「主よ、ダビデの子よ、わたしを憐れんでください。娘が悪霊にひどく苦しめられています」と叫んだ。 23しかし、イエスは何もお答えにならなかった。そこで、弟子たちが近寄って来て願った。「この女を追い払ってください。叫びながらついて来ますので。」 24イエスは、「わたしは、イスラエルの家の失われた羊のところにしか遣わされていない」とお答えになった。 25しかし、女は来て、イエスの前にひれ伏し、「主よ、どうかお助けください」と言った。 26イエスが、「子供たちのパンを取って小犬にやってはいけない」とお答えになると、 27女は言った。「主よ、ごもっともです。しかし、小犬も主人の食卓から落ちるパン屑はいただくのです。」 28そこで、イエスはお答えになった。「婦人よ、あなたの信仰は立派だ。あなたの願いどおりになるように。」そのとき、娘の病気はいやされた。

奉納祈願

 すべてのひとの父である神よ、この祈りの家の食卓を祝福で満たしてください。神の民として養われるわたしたちが、キリストの心に近づくことができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

拝領祈願

 いのちの恵みにあずからせてくださった神よ、新たな力でわたしたちを遣わしてください。助けを求める人々の声にこたえて働くことができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

???? 分かち合い

 今日の福音は、異邦人であるカナンの女が、悪霊に取りつかれた娘を癒してくれるように願ったという場面を語っています。その願いに対して、主イエスは何も答えません。彼女は忍耐をもって叫び続けています。そして、主イエスは彼女に神の計画を教えてくださいます。そうすると、彼女は奇跡を起こしてほしいという信仰を変えて、神の救いの計画に従う信仰を持つようになります。それで、このような信仰は彼女の娘を救ったということになります。私たちもこのような信仰を与えてくださいますようにこのミサを通して祈りましょう。

 カナンに住んでいる女性は異邦人でありながら主イエスを「主」と呼ぶばかりか、「ダビデの子」と呼んでいます。「ダビデの子」という称号には神が末の日に送ってくださる「メシア、救い主」という意味がこめられています。異邦人でありながら主イエスを約束された救い主と信じているのです。女性は娘の病をいやしていただきたくて必死で叫んでいます。主イエスを信じるだけでなく、「わたしを憐れんでください、娘が悪霊にひどく苦しめられています」と、娘と一心同体になって救いを求めている姿が描かれています。しかし、主イエスは彼女の要求にあまり応じてくださいません。なぜでしょうか。

 弟子たちにとっても、主イエスがこの女性を顧みてくださらないのが不思議だったのかもしれません。主イエスはまずイスラエルの家の失われた羊のところに遣わされた、これはマタイが受難と復活以前の部分で強調するところです。弟子たちを派遣するときにも、主イエスは弟子たちに「むしろイスラエルの家の失われた羊のところへ行きなさい」と言っておられました。

 主イエスの答えは、この女性にとってあまりにも酷ではないでしょうか。しかし彼女はくじけません。はためには冷淡に見える主イエスにますます近づきひれ伏して「主よ、どうかお助けください」と執拗に懇願し続けます。

 この言葉を耳にした主イエスはこの女性に神のご意志に従う堅固な決意があるのを認め、感無量で言われました。「婦人よ、あなたの信仰は立派だ。あなたの願いどおりになるように。」そのとき、娘の病気はいやされたのです。こうしてやがて始まる異邦人宣教の先取りが実現しました。

 終わりに一言で言えば、マタイ福音書では、主イエスの復活後にはじめて異邦人に向けての宣教開始が宣言されます。主イエスの復活後十二人がかねて主に指定されていたガリラヤの山に登ると、主が現れ、「あなたがたは全世界に行って、すべての人に福音を伝えなさい」(マタイ28:19)と命じられました。神のご計画でイスラエルが選ばれたのは、イスラエルをとおして全人類が救われることが神のご計画だからです。主イエスがわたしたちに期待されるのも、ひたすら奇跡を求める信仰ではなく、神のご計画を全面的に受け入れ、キリストに結ばれて神に向かって歩み続ける信仰です。

 この女性の模範にならい、私たちの祈りに対して時々神様が答えてくださいませんが、もしそのまま祈り続けるならば、また神様の計画を調べ、そのご計画を理解するならば、神様は豊かに与えてくださるという信仰を深めることができますように。

年間二十主日(A、8月16)
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2 thoughts on “年間二十主日(A、8月16)

  • 8月 15, 2020 at 11:32 pm
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    神のご計画を全面的に受け入れ、キリストに結ばれて神に向かって歩み続けることができますように心から願っています。

    +5
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    • 8月 16, 2020 at 12:08 am
      Permalink

      カナンの女性は、信仰は強いですが、主イエスの教えを聞いて、その信仰の変更はもっと素晴らしくなります。模範的な信仰です。

      +2
      Reply

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