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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間十九金曜日(8月14)

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わたしは、お前の若い日にお前と結んだわたしの契約を思い起こし、お前に対して永遠の契約を立てる。

エゼキエル16:60

聖マキシミリアン・マリア・コルベ司祭殉教者

集会祈願

 信じる者の力である神よ、あなたは聖マキシミリアン・マリア・コルベの心を汚れないおとめマリアへの愛で燃え立たせ、宣教の熱意と隣人愛で満たしてくださいました。聖人の殉教を記念し、その取り次ぎを願うわたしたちが神の国のために自分を捨てて人々に仕え、死に至るまで御子イエスに従うことができますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

???? 第一朗読 (エゼキエル16:1-15、60、63)

 1主の言葉がわたしに臨んだ。 2「人の子よ、エルサレムにその忌まわしいことを知らせなさい。 3あなたは言わねばならない。主なる神は、エルサレムに対してこう言われる。お前の出身、お前の生まれはカナン人の地。父はアモリ人、母はヘト人である。 4誕生について言えば、お前の生まれた日に、お前のへその緒を切ってくれる者も、水で洗い、油を塗ってくれる者も、塩でこすり、布にくるんでくれる者もいなかった。 5だれもお前に目をかけず、これらのことの一つでも行って、憐れみをかける者はいなかった。お前が生まれた日、お前は嫌われて野に捨てられた。 6しかし、わたしがお前の傍らを通って、お前が自分の血の中でもがいているのを見たとき、わたしは血まみれのお前に向かって、『生きよ』と言った。血まみれのお前に向かって、『生きよ』と言ったのだ。 7わたしは、野の若草のようにお前を栄えさせた。それでお前は、健やかに育ち、成熟して美しくなり、胸の形も整い、髪も伸びた。だが、お前は裸のままであった。 8その後、わたしがお前の傍らを通ってお前を見たときには、お前は愛される年ごろになっていた。そこでわたしは、衣の裾を広げてお前に掛け、裸を覆った。わたしはお前に誓いを立てて、契約を結び、お前は、わたしのものになった、と主なる神は言われる。

 9わたしはお前を水で洗い、血を洗い落とし、油を塗った。 10そして、美しく織った服を着せ、上質の革靴を履かせ、亜麻布を頭にかぶらせ、絹の衣を掛けてやった。 11わたしはまた、装身具をお前につけ、腕には腕輪、首には首飾りをつけた。 12また、鼻に飾りの輪を、耳には耳輪を、頭には美しい冠をかぶらせた。 13こうして、お前は金銀で身を飾り、亜麻布と絹とで美しく織った服を身に着けた。そして小麦粉と蜂蜜と油を食物とした。こうしてお前は非常に美しくなり、女王のようになった。 14その美しさのゆえに、お前の名は国々の間に広まった。わたしがお前を装わせた装いには、少しも欠けるところがなかったからである、と主なる神は言われる。

 15それなのに、お前はその美しさを頼みとし、自分の名声のゆえに姦淫を行った。お前は通りかかる者すべてにこびを売り、身をまかせた。
 60だが、わたしは、お前の若い日にお前と結んだわたしの契約を思い起こし、お前に対して永遠の契約を立てる。
 63こうして、お前が行ったすべてのことについて、わたしがお前を赦すとき、お前は自分のしたことを思い起こして恥じ、自分の不名誉のゆえに、二度と口を開くことはできなくなる」と主なる神は言われる。

???? 答唱詩編 詩編 典164①②

:喜びに心をはずませ、救いの泉から水をくむ。

神はわたしの救い、わたしは信頼して恐れない。
神はわたしの力、わたしの歌、
わたしの救い。 【答】

神をたたえ、その名を呼ぼう。
神のわざをすべての民に伝え、
その名の誉れを語り告げよう。 【答】

アレルヤ唱 典270 57

 アレルヤ、アレルヤ。神の言葉はあなたがたのうちに働いている。人間のことばとしてではなく、神のことばとして受け入れなさい。アレルヤ、アレルヤ。

???? 福音朗読 (マタイ19:3-12)

マタイによる福音

 3ファリサイ派の人々が近寄り、イエスを試そうとして、「何か理由があれば、夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」と言った。 4イエスはお答えになった。「あなたたちは読んだことがないのか。創造主は初めから人を男と女とにお造りになった。」 5そして、こうも言われた。「それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。 6だから、二人はもはや別々ではなく、一体である。従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」 7すると、彼らはイエスに言った。「では、なぜモーセは、離縁状を渡して離縁するように命じたのですか。」 8イエスは言われた。「あなたたちの心が頑固なので、モーセは妻を離縁することを許したのであって、初めからそうだったわけではない。 9言っておくが、不法な結婚でもないのに妻を離縁して、他の女を妻にする者は、姦通の罪を犯すことになる。」 10弟子たちは、「夫婦の間柄がそんなものなら、妻を迎えない方がましです」と言った。 11イエスは言われた。「だれもがこの言葉を受け入れるのではなく、恵まれた者だけである。 12結婚できないように生まれついた者、人から結婚できないようにされた者もいるが、天の国のために結婚しない者もいる。これを受け入れることのできる人は受け入れなさい。」

奉納祈願

 全能の神よ、この供えものをささげて祈ります。聖コルベの模範に力づけられ、わたしたちも自分のいのちをあなたにささげることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

拝領祈願

 命の源である神よ、主キリストの御からだと御血にあずかって祈ります。聖コルベが主の食卓からいただいた愛の火をわたしたちの心にも燃え上がらせてください。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

祈る花:Inoruhana

???? 分かち合い

 マタイは、この19章と、山上の説教の中の5章でも、離縁について記している。それだけ、イエスの時代にも、離婚、あるいは、結婚そのものが大きな問題だったのだろうか。

 人間は、とかく決まりや規則があると抜け道を考え出す。ユダヤ人は特に、律法や関連する細かい規定の解釈において、様々な抜け道を考え出した。安息日の掟もそうだし、誓いについての掟もそうだ。離婚についても、本来あるべきでないものを、モーセの言葉、「離縁状を渡して離縁するように」(申命記24.1)を盾にしてイエスの考えを試そうとする。

 イエスは、そうした枝葉末節にこだわるのでなく、そもそも結婚そのものがどのようなものなのか、そこから考え直すことを求められる。「創造主は初めから人を男と女にお造りになった」。また、「人は父母を離れて妻と結ばれ、二人は一体となる」と。この『創世記』の言葉、これが結婚についての神の考えの根本である。福音書はそれに、イエスの言葉として「神が合わせてくださったものを、人は離してはならない」を加えている。

考えてみれば、自分とは異なる親の元に生まれ、様々な面で大きな違いを有する特定の異性とともに生き、生涯連れ添うということは、互いに対する思い、人間の力だけでは実現できない実に大きな課題であり神秘である。本人同士の意志はもちろん、それ以上に神の恵みがあってはじめて可能となるものである。だからこそ、その時の都合や人間中心的な思いでそれをわかつことはゆるされないのである。

 しかし、後半にあるように、人間はすべて結婚生活を生きるわけではなく、独身の道を歩む方もいる。自由に選ぶ場合もあろうし、選択の余地なくそうする方もあるだろう。いずれにしても、その道を通して、人間は生きる目的、ひと言でいえばー「愛する人間になる」―を達成するよう召されている。コルベ神父は、それまで生きてこられたように、後者の道を最後まで全うされた。どちらにしても、人間は、弱さから、抜け道を見つけ、自分をごまかそうとする誘惑を免れることができない。誠実に、主が与えられた道を、最後まで全うし、真の幸せに与ることができるよう恵みを祈ろう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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