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天が開け、神の天使たちが人の子の上に昇り降りする。

ヨハネ1:51

聖ミカエル、聖ガブリエル、聖ラファエル大天使

集会祈願

いつくしみ深い神よ、あなたは限りない英知をもって天使ち人間にそれぞれ使命をお与えになりました。あなたに仕える天使の助けによって、わたしたちもゆだねられた使命を果たすことができますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

🌸 第一朗読 (ダニエル7:9-10、13-14)

 9〔わたしが〕見ていると、王座が据えられ「日の老いたる者」がそこに座した。その衣は雪のように白くその白髪は清らかな羊の毛のようであった。その王座は燃える炎その車輪は燃える火10その前から火の川が流れ出ていた。幾千人が御前に仕え幾万人が御前に立った。裁き主は席に着き巻物が繰り広げられた。13夜の幻をなお見ていると、見よ、「人の子」のような者が天の雲に乗り「日の老いたる者」の前に来て、そのもとに進み14権威、威光、王権を受けた。諸国、諸族、諸言語の民は皆、彼に仕え彼の支配はとこしえに続きその統治は滅びることがない。

または黙示緑12:7-12a
 7さて、天で戦いが起こった。ミカエルとその使いたちが、竜に戦いを挑んだのである。竜とその使いたちも応戦したが、 8勝てなかった。そして、もはや天には彼らの居場所がなくなった。 9この巨大な竜、年を経た蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれるもの、全人類を惑わす者は、投げ落とされた。地上に投げ落とされたのである。その使いたちも、もろともに投げ落とされた。 10わたしは、天で大きな声が次のように言うのを、聞いた。「今や、我々の神の救いと力と支配が現れた。神のメシアの権威が現れた。我々の兄弟たちを告発する者、昼も夜も我々の神の御前で彼らを告発する者が、投げ落とされたからである。11兄弟たちは、小羊の血と自分たちの証しの言葉とで、彼に打ち勝った。彼らは、死に至るまで命を惜しまなかった。12このゆえに、もろもろの天と、その中に住む者たちよ、喜べ。

🌸 答唱詩編 詩編138 典134①②

答 主をたたえよ。
  主はいつくしみ深く、そのあわれみは永遠。

神よ、わたしは心を尽くしてあなたに感謝し、
神の使いの前であなたをたたえる。
あなたの神殿に向かってひれ伏し、
いつくしみとまことのゆえに
あなたに感謝をささげる。 【答】

神よ、国々の王はあなたのことばことばを聞き、
あなたをたたえる。
彼らはあなたのわざを喜び歌う。
神の栄光は偉大。
神は右の手でわたしを救われる。【答】

アレルヤ唱 典

🌸 福音朗読 (ヨハネ1:47-51)

ヨハネによる福音

 47〔そのとき、〕イエスは、ナタナエルが御自分の方へ来るのを見て、彼のことをこう言われた。「見なさい。まことのイスラエル人だ。この人には偽りがない。」 48ナタナエルが、「どうしてわたしを知っておられるのですか」と言うと、イエスは答えて、「わたしは、あなたがフィリポから話しかけられる前に、いちじくの木の下にいるのを見た」と言われた。 49ナタナエルは答えた。「ラビ、あなたは神の子です。あなたはイスラエルの王です。」 50イエスは答えて言われた。「いちじくの木の下にあなたがいるのを見たと言ったので、信じるのか。もっと偉大なことをあなたは見ることになる。」 51更に言われた。「はっきり言っておく。天が開け、神の天使たちが人の子の上に昇り降りするのを、あなたがたは見ることになる。」

奉納祈願

 聖なる父よ、天使の取次ぎによってみ前にささげる賛美にいけにえを受け入れて、わたしたちに救いをもたらす秘跡としてください。わたしたちの主イエス・キリストのよって。アーメン。

拝領祈願

 万物を治められる神よ、いのちのパンで力づけられたわたしたちの祈りを聞き入れてください。天使の守りのもとに、力強く救いの道を進むことができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 信仰宣言により、私たちは次のように宣言します。天地の創造主である神は、見えるものと見えないものをお造りになりました。見えないもののなかには天使がいるでしょう。聖書の中には天使について結構たくさん書いてあります。天使がどういう存在であるか、いったいどれくらいの数の天使がいるのか、わたしたちにはあまりわかりません。しかも、今日はお祝いしている聖ミカエル、聖ガブリエルと聖ラファエル大天使の祝日を迎えて、この三位の天使がそれぞれについてお話ししたいと思います。

 聖ミカエルは、まずダニエル書10・13、21、また12・1に登場します。ここでは、「人の子のような姿の者」(10・15)が、ダニエルに語りかけ、歴史上、変わり立つ王たちについて説明をするのですが、その際、天使長ミカエルはこの人の子のような姿の者を助ける存在として現れます(10・21)。それだけではなく、終わりの時には、「大天使長ミカエルが立つ。彼はお前の民の子らを守護する」(12・1)ことが明らかにされます。

 ミカエルは、新約聖書の中では、黙示録12・7に登場します。天で戦いが起こり、「ミカエルとその使いたちが、竜に戦いを挑んだ」と記されています。この竜は、「巨大な竜、年を経た蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれるもの、全人類を惑わす者」(12・9)と描写されており、「竜とその使いたちも応戦したが、 勝て」(12・7-8)ず、「地上に投げ落とされ」(12・10)たと記されています。こうした個所から、ミカエルは神の民のために悪と戦うものの象徴的存在、指導者的存在としてとらえられるようになりました。

 とにかく、ミカエルという名前を直訳すれば「神に似たるものは誰か」という意味になります。あるいは「神は戦う」という意味です。

 聖ガブリエルも、同じくダニエル書に登場します。8・16-26では、「ガブリエル、幻をこの人に説明せよ」という声が響き、ガブリエルは幻の意味をダニエ ルに説明します。神の計画を告げ、説明するといった役割を果たして います。

 新約聖書の中で、ガブリエルは、ザカリアに現れ、洗礼者ヨハネの誕生とその使命を告げます(ルカ1・5-25)。ガブリエルであることは、 最初は伏せられていますが、ザカリアが信じようとしなかったため、その名前が告げられます。「わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、 この喜ばしい知らせを告げるために遣わされたのである」(1・19)。その後、ガブリエルは聖母マリアに現れ、イエスの誕生とその使命について告げています (1・26-38)。したがって、新約聖書でも、ガブリエルは神の計画を告げ、説明するものとして登場します。しかし、それは神の計画の中でも、まさにその頂点に位置する、神の子イエスの受肉という神秘です。

 とにかく、ガブリエルはキリスト教の伝統の中で「神のメッセンジャー」という役割を担うことが多いです。

 一方で、聖ラファエルは、聖書の中ではトビト記だけに登場します。トビトは、過去にガバエルという人に預けたお金を受け取ろうとして、息子トビアを旅立たせます。トビアは、目的地までの道に詳しい、同行者となってくれる人を捜します。そこへ、ラファエルが現れるのです(5・4)。ラファエルは、自分のことを、トビトの同族であるハナニアの子アザリアと名乗ります(5・13)。ラファエルは、旅の間、トビアを助け導きます。そして、ついに目的を達成して、彼らはトビトのもとに帰ってきます。そこではじめて、ラファエルは彼らに自分の素姓を明かすのです。「わたしは、栄光に輝く主の御前に仕えている七人の天使の一人、ラファエルである」(12・15)。「わたしは試みるためにあなたのもとに遣わされて来たのだ。神はまた、あなたと嫁のサラをいやすためにわたしをお遣わしになった」(12・14)。ラファエルは、神に感謝と賛美をささげるように勧め、「わたしを遣わされた方のもとに昇って」(12・20)いきました。ラファエルは、神から遣わされ、人間を守り、神にふさわしい歩みをするよう導くものとして描かれています。

 とにかく、ラファエルという名前はヘブライ語で「神は癒される」という意味であり、ユダヤ教の伝統で癒しをつかさどる天使であるとされてきました。

 こうした記述を総合すると、天使の特徴は、第一に神との結びつきにあります。天使は、神に仕える存在であり、神から遣わされ、神の言葉や幻の意味を説明します。同時に、天使はわたしたち人間に遣わされる存在でもあります。その意味で、天使は神と人間との仲介者としての役割を持っています。人間に神の神秘を告げ、人間が神へと向かうよう導くのです。天使の存在自体が、人間に対する神のあわれみの大きさを示しています。人間より偉大な天使を用いてでさえ、人間の救いを望んでおられるからです。

 つまり、私たちはこの三位の大天使を模範としてします。まず、「神に似たるものは誰か」という聖ミカエルのように与えられた神の力によって、真理と公正と愛を証し、そしてアヴェ・マリアの祈りを唱えながら、「神のメッセンジャー」という聖ガブリエルと共に神の偉大な神秘を喜び呼ばわり、「神は癒される」という聖ラファエルと共に他の人に肉体と魂を癒すことができますように。このミサで一緒に願いましょう。

大天使のミサ典礼(9月29)
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