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あなたはわたしの愛する子

マルコ1:11
集会祈願

全能永遠の神よ、ヨルダン川で洗礼を受けらられたイエスにあなたは聖霊を注ぎ、愛する子であることを示してくださいました。洗礼によって新たに生まれ、あなたのこどもとされたわたしたちが、いつもみ心に従うことができますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

???? 第一朗読 (イザヤ55.1-11)

1〔主は言われる。〕
渇きを覚えている者は皆、水のところに来るがよい。
銀を持たない者も来るがよい。
穀物を求めて、食べよ。
来て、銀を払うことなく穀物を求め
価を払うことなく、ぶどう酒と乳を得よ。
2なぜ、糧にならぬもののために銀を量って払い
飢えを満たさぬもののために労するのか。
わたしに聞き従えば
良いものを食べることができる。
あなたたちの魂はその豊かさを楽しむであろう。
3耳を傾けて聞き、わたしのもとに来るがよい。
聞き従って、魂に命を得よ。
わたしはあなたたちととこしえの契約を結ぶ。
ダビデに約束した真実の慈しみのゆえに。
4見よ
かつてわたしは彼を立てて諸国民への証人とし
諸国民の指導者、統治者とした。
5今、あなたは知らなかった国に呼びかける。
あなたを知らなかった国は
あなたのもとに馳せ参じるであろう。
あなたの神である主
あなたに輝きを与えられる
イスラエルの聖なる神のゆえに。
6主を尋ね求めよ、見いだしうるときに。
呼び求めよ、近くにいますうちに。
7神に逆らう者はその道を離れ
悪を行う者はそのたくらみを捨てよ。
主に立ち帰るならば、主は憐れんでくださる。
わたしたちの神に立ち帰るならば
豊かに赦してくださる。
8わたしの思いは、あなたたちの思いと異なり
わたしの道はあなたたちの道と異なると
主は言われる。
9天が地を高く超えているように
わたしの道は、あなたたちの道を
わたしの思いは
あなたたちの思いを、高く超えている。
10雨も雪も、ひとたび天から降れば
むなしく天に戻ることはない。
それは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ
種蒔く人には種を与え
食べる人には糧を与える。
11そのように、わたしの口から出るわたしの言葉も
むなしくは、わたしのもとに戻らない。
それはわたしの望むことを成し遂げ
わたしが与えた使命を必ず果たす。

???? 答唱詩編 詩編 典164 ①②③

答 喜びに心をはずませ、救いの泉から水をくむ。

神はわたしに救い、わたしは信頼して恐れない。
神はわたしの力、わたしの歌、
わたしの救い。  【答】

神をたたえ、その名を呼ぼう。
神のわざをすべての民に伝え、
その名の誉れを語り告げよう。  【答】

神は不思議なわざをなしとげられた。
神をほめ歌い、
そのわざを世界にのべ伝えよう。  【答】

???? 第二朗読 (一ヨハネ5.1-9)

1〔愛する皆さん、〕イエスがメシアであると信じる人は皆、神から生まれた者です。そして、生んでくださった方を愛する人は皆、その方から生まれた者をも愛します。 2このことから明らかなように、わたしたちが神を愛し、その掟を守るときはいつも、神の子供たちを愛します。 3神を愛するとは、神の掟を守ることです。神の掟は難しいものではありません。 4神から生まれた人は皆、世に打ち勝つからです。世に打ち勝つ勝利、それはわたしたちの信仰です。 5だれが世に打ち勝つか。イエスが神の子であると信じる者ではありませんか。
6この方は、水と血を通って来られた方、イエス・キリストです。水だけではなく、水と血とによって来られたのです。そして、“霊”はこのことを証しする方です。“霊”は真理だからです。 7証しするのは三者で、 8“霊”と水と血です。この三者は一致しています。 9わたしたちが人の証しを受け入れるのであれば、神の証しは更にまさっています。神が御子についてなさった証し、これが神の証しだからです。

アレルヤ唱 典258の旗律で

アレルヤ、アレルヤ。ヨハネは自分のほうへイエスが来られるのを見て言った。「見よ、世の罪を取り除く神の子ひつじ。」アレルヤ、アレルヤ。

???? 福音朗読 (マルコ1.7-11)

マルコによる福音
7〔そのとき、洗礼者ヨハネは〕こう宣べ伝えた。「わたしよりも優れた方が、後から来られる。わたしは、かがんでその方の履物のひもを解く値打ちもない。 8わたしは水であなたたちに洗礼を授けたが、その方は聖霊で洗礼をお授けになる。」
9そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けられた。 10水の中から上がるとすぐ、天が裂けて“霊”が鳩のように御自分に降って来るのを、御覧になった。 11すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。

奉納祈願

いつくしみ深い父よ、主の洗礼の祝日に、この供えものをささげて祈ります。世の罪をあがなう御子の奉献に、わたしたちが一つに結ばれますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

拝領祈願

神よ、いのちの糧に養われて心からの祈りをささげます。わたしたちが御ひとり子に聞き従い、あなたの子どもとなることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

祈る花:Inoruhana

???? 分かち合い

 「 主の公現 」を祝ったあとの主日に、私たちは「 主の洗礼 」を記念いたします。それで、降誕節の終わりになった同時に、私たちは自分たちの洗礼について考えるよう招かれます。主イエスがヨルダン川で洗礼を受けたのは、主イエスが誕生してから30年もたった後の出来事ですが、その時に主イエスは明らかに神の子として父である神から確認されるようになったのです。私たちも洗礼によって神の子となることが認められます。また、この出来事は主イエスの活動の出発点でもあります。従って、私たちはどこから出発点として信仰の歩みを始めたのかということを改めて考える機会になったではないかと思います。

 さて、今日の福音を読んでみますと、主イエスは、ヨルダン川で洗礼者ヨハネによって説かれ、授けられていた洗礼を受けたいと望んでおられたと分かります。それは悔い改めへと導く洗礼です。それにやってきた人々は、神の助けによって、罪から清められたいという願いを表明し、新しい生活を始めることを誓ったのです。

 ここでは、主イエスの深い謙遜を学ぶことができます。罪のない方が、悔い改めている人の列に加わり、彼らに交じって川の水で洗礼を受けたのです。私たちが祝ってきた降誕祭の意味で、神の子主イエスは人となって、人類という川にご自分を浸そう、人々の過ちと弱さを担おう、解放の願いと思っておられました。そして、神から引き離し兄弟姉妹を見知らぬ存在にするあらゆるものを克服したいという人々の願いをご自分のものにしとう、と主イエスは望んでくださったのです。

 だから、こんな謙遜な主イエスに対して、父である神は天から聖霊を主イエスに送り、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」というお声で、主イエスの業を喜んで受け入れてくださいました。こうして主イエスは御父によって、油注がれ、救い主であり解放者であることが明らかにされます。この出発点として、これから頂いたミッションをしっかり果たしていこう、そうした主イエスの思いでしょう。

 主イエスを通して、新しい時代が始まっていきます。主イエスを通して、主イエスのように私たちは洗礼によって神の子どもとなっていきます。主イエスを通して、ユダヤ人だけではなく、全人類は救われるようになっていきます。主イエスのうちに、すべての人は神の子となり、例外なく私たちの兄弟姉妹となっていきます。

 最近教皇フランシスコによる新しい回勅『フラテッリ・トゥッティ』、「すべての人は私たちの兄弟姉妹である」という回勅が発表されました。これと合わせて、「人間愛」、「兄弟姉妹としての普遍的愛」という今月の教皇による福音宣教の意向を固く祈って実行していこうと呼びかけられています。『フラテッリ・トゥッティ』284番は次のように述べています。「わたしたちは皆、分裂ではなく一致することによって、また憎しみに固執することなくその火を鎮火させることによって、さらに新たな壁を造ることなく対話への道を開くことによって、平和を実現する人となるよう呼ばれているのです」と。

 皆さん、主イエスの洗礼の出来事を黙想する時、同時に私たちは自分自身の洗礼の恵みを思い出す時、主イエスが開いてくださった道、教皇フランシスコが呼びかけてくださった「人間愛」、「兄弟姉妹としての普遍的愛」を意識して、これを出発点として歩んでいこうとしたらどうでしょうか。

 そのために、ご自分の息子、主イエスの第一の弟子であるおとめマリアの助けによって、わたしたちが喜びと使徒的熱意をもって自らの洗礼を生き、神の子どもにしてくださる聖霊のたまものを、日々受け入れることができますように。

主の洗礼(1月10)
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