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教皇の意向:使命を担い合う (10月)

十二月二十三日(降誕二日前)

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この子の名はヨハネ

ルカ1:63
集会祈願

???? 第一朗読 (マラキ3.1-4、23-24)

 1見よ、わたしは使者を送る。彼はわが前に道を備える。あなたたちが待望している主は突如、その聖所に来られる。あなたたちが喜びとしている契約の使者見よ、彼が来る、と万軍の主は言われる。2だが、彼の来る日に誰が身を支えうるか。彼の現れるとき、誰が耐えうるか。彼は精錬する者の火、洗う者の灰汁のようだ。3彼は精錬する者、銀を清める者として座しレビの子らを清め金や銀のように彼らの汚れを除く。彼らが主に献げ物を正しくささげる者となるためである。4そのとき、ユダとエルサレムの献げ物は遠い昔の日々に過ぎ去った年月にそうであったように主にとって好ましいものとなる。
 23見よ、わたしは大いなる恐るべき主の日が来る前に預言者エリヤをあなたたちに遣わす。24彼は父の心を子に子の心を父に向けさせる。わたしが来て、破滅をもってこの地を撃つことがないように。

???? 答唱詩編 詩編25 典137 ①③

アレルヤ唱 典257 (12月23日)

???? 福音朗読 (ルカ1.57-66)

ルカによる福音
 57さて、月が満ちて、エリサベトは男の子を産んだ。 58近所の人々や親類は、主がエリサベトを大いに慈しまれたと聞いて喜び合った。 59八日目に、その子に割礼を施すために来た人々は、父の名を取ってザカリアと名付けようとした。 60ところが、母は、「いいえ、名はヨハネとしなければなりません」と言った。 61しかし人々は、「あなたの親類には、そういう名の付いた人はだれもいない」と言い、 62父親に、「この子に何と名を付けたいか」と手振りで尋ねた。 63父親は字を書く板を出させて、「この子の名はヨハネ」と書いたので、人々は皆驚いた。 64すると、たちまちザカリアは口が開き、舌がほどけ、神を賛美し始めた。 65近所の人々は皆恐れを感じた。そして、このことすべてが、ユダヤの山里中で話題になった。 66聞いた人々は皆これを心に留め、「いったい、この子はどんな人になるのだろうか」と言った。この子には主の力が及んでいたのである。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana

???? 分かち合い

 クリスマスがいよいよ二日後に迫っているが、福音は、洗礼者ヨハネの誕生の模様を伝える。「月が満ちて、エリサベトは男の子を生んだ。近所の人々や親類は、主がエリサベトを大いに慈しまれたと聞いて喜び合った」と。年老いて、子どもをあきらめかけていた夫婦が子どもを授かれば、喜ばない人はいないはず。それだけでも、奇跡と言ってもおかしくないが、喜びは、子どもの命名を巡ってさらに大きくなる。
 子どもの名は、当時、父親の名をつけるのが普通だったようだが、エリサベトは、人々の予想に反して、「ヨハネ」と主張する。ヨハネは、ヘブライ語でヨハナン、すなわち、神は憐れみ深い、という意味である。年老いて授かった子が、まさに、神のあわれみを体現するものだということ、しかも、口の利けなくなった夫ザカリアも申し合わせたように、その名―ヨハネに同意することで、人々は一層驚き、神を賛美する。
 神の歴史への介入は、そのようなもの。人々を驚かす方法で、人間の世界にかかわってこられるが、それは、決して、人間世界の秩序を破壊するような形ではなく、静かに、それを受け入れようとする人に示されるが、無関心の人、無視しようとする人には、見ることのできないような方法で入って来られるのだ。
 わたしたちの人生にも、同じことが起きるのではないか。静かな心、開かれた心、待ち受ける心のあるところに、神はそっとやって来られる。そんな心で主の降誕を迎えよう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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