祈る花:Inoruhana
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年間第三十一火曜日(11/4)

喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい

🌸 第一朗読 (ローマ12・5-16a)

使徒パウロのローマの教会への手紙

 5わたしたちも数は多いが、キリストに結ばれて一つの体を形づくっており、各自は互いに部分なのです。 6わたしたちは、与えられた恵みによって、それぞれ異なった賜物を持っていますから、預言の賜物を受けていれば、信仰に応じて預言し、 7奉仕の賜物を受けていれば、奉仕に専念しなさい。また、教える人は教えに、 8勧める人は勧めに精を出しなさい。施しをする人は惜しまず施し、指導する人は熱心に指導し、慈善を行う人は快く行いなさい。
 9愛には偽りがあってはなりません。悪を憎み、善から離れず、 10兄弟愛をもって互いに愛し、尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい。 11怠らず励み、霊に燃えて、主に仕えなさい。 12希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。 13聖なる者たちの貧しさを自分のものとして彼らを助け、旅人をもてなすよう努めなさい。 14あなたがたを迫害する者のために祝福を祈りなさい。祝福を祈るのであって、呪ってはなりません。 15喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。 16互いに思いを一つにし、高ぶらず、身分の低い人々と交わりなさい。

🌸 答唱詩編 詩編131 典74①②

神よ、あなたの顔の光を、わたしたちの上に照らしてください。

神よ、わたしはおごらず、たかぶらず、
偉大なこと、身にあまることを求めようとしない。
心静かにわたしはいこう、
母の手に安らぐ幼子のように。

心静かにわたしはいこう、
神の前にある幼子のように。
イスラエルよ、神を待ち望め、
今より、とこしえに。

アレルヤ唱 典276(諸聖人)

アレルヤ、アレルヤ。労苦して重荷を負っている者はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを回復させよう。アレルヤ、アレルヤ。

🌸 福音朗読 (ルカ14・15-24)

ルカによる福音

 15食事を共にしていた客の一人は、これを聞いてイエスに、「神の国で食事をする人は、なんと幸いなことでしょう」と言った。 16そこで、イエスは言われた。「ある人が盛大な宴会を催そうとして、大勢の人を招き、 17宴会の時刻になったので、僕を送り、招いておいた人々に、『もう用意ができましたから、おいでください』と言わせた。 18すると皆、次々に断った。最初の人は、『畑を買ったので、見に行かねばなりません。どうか、失礼させてください』と言った。 19ほかの人は、『牛を二頭ずつ五組買ったので、それを調べに行くところです。どうか、失礼させてください』と言った。 20また別の人は、『妻を迎えたばかりなので、行くことができません』と言った。 21僕は帰って、このことを主人に報告した。すると、家の主人は怒って、僕に言った。『急いで町の広場や路地へ出て行き、貧しい人、体の不自由な人、目の見えない人、足の不自由な人をここに連れて来なさい。』 22やがて、僕が、『御主人様、仰せのとおりにいたしましたが、まだ席があります』と言うと、 23主人は言った。『通りや小道に出て行き、無理にでも人々を連れて来て、この家をいっぱいにしてくれ。 24言っておくが、あの招かれた人たちの中で、わたしの食事を味わう者は一人もいない。』」

祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 今日の福音は宴会についての最後の話し。神が盛大な宴会に招いてくださる。席は無限にあり、入場の資格・条件はない。だれでも入れる。必要なことは、本人の意思だけ。それでも、残念ながら、断る人が多い。

なぜ、断るのか?無関心?他のことに夢中?仕事、勉強、家族のこと、趣味、旅行等。一つ一つ悪いことではないが、そのために、大事なことに目が向かない。神の国の本当の良さ、真価を知らないから?見る目がない、聞く耳がない、味わうセンスがない。あるいは、自分でいっぱい。何でも持っている、何でも知っている、満ち足りた状態、これ以上何が必要なのか?

神の国に入るには、貧しくされ、小さくされ、自らの無力を経験しなければならない。しかし、人は何としても、それを避けようとし、認めようとしない。「貧しい人、体の不自由な人、目の見えない人、足の不自由な人を連れて来なさい」と主人は言う。人間の尺度では抜け落ちてしまう人々が、神の招きに応える。それでも席が埋まらない。「無理にでも人々を連れてきて」とは何だろうか。本人の意思とは無関係に生じる、思いがけない出来事のことだろうか。 とにかく、神は宴会の席が一杯になることを望んでおられる。一杯にならないことを嘆いておられる。教会も、決して一杯になったとは言えない。新聖堂が完成したら、人々で一杯になるだろうか。そのために、わたしたちにできることは何だろうか。イエスは、今も一人では何もなさらない。助け手を今も求めておられる。(S.T.)

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。