祈る花:Inoruhana
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年間第十五土曜日(7/19)

イエスは皆の病気をいやして、

🌸 第一朗読 (出エジプト12.37-42)

 37イスラエルの人々はラメセスからスコトに向けて出発した。一行は、妻子を別にして、壮年男子だけでおよそ六十万人であった。 38そのほか、種々雑多な人々もこれに加わった。羊、牛など、家畜もおびただしい数であった。 39彼らはエジプトから持ち出した練り粉で、酵母を入れないパン菓子を焼いた。練り粉には酵母が入っていなかった。彼らがエジプトから追放されたとき、ぐずぐずしていることはできなかったし、道中の食糧を用意するいとまもなかったからである。
 40イスラエルの人々が、エジプトに住んでいた期間は四百三十年であった。 41四百三十年を経たちょうどその日に、主の部隊は全軍、エジプトの国を出発した。 42その夜、主は、彼らをエジプトの国から導き出すために寝ずの番をされた。それゆえ、イスラエルの人々は代々にわたって、この夜、主のために寝ずの番をするのである。

🌸 答唱詩編 詩編136 典133 ①②

:主をたたえよう。主はいつくしみ深く、そのあわれみは永遠。

すべてを治められる主に感謝せよ。
神にのみ不思議に満ちた偉大なわざ。
神は英知で天を造られ、
水の上に陸をすえられた。【答】

民を率いて荒れ野を導かれ、
さげすまれたわたしたちを心に留められた。
いのちあるすベてのものに食物を恵まれる。
すべてを越える神に感謝せよ。【答】

アレルヤ唱 典270 ㊾

アレルヤ、アレルヤ。神はキリストのうちに世をご自分に和解させ、和解のことばをわたしたちにゆだねられた。アレルヤ、アレルヤ。

🌸 福音朗読 (マタイ12.14-21)

マタイによる福音
 14〔そのとき、〕ファリサイ派の人々は出て行き、どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。
15イエスはそれを知って、そこを立ち去られた。大勢の群衆が従った。イエスは皆の病気をいやして、 16御自分のことを言いふらさないようにと戒められた。 17それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。
18「見よ、わたしの選んだ僕。
わたしの心に適った愛する者。
この僕にわたしの霊を授ける。
彼は異邦人に正義を知らせる。
19彼は争わず、叫ばず、
その声を聞く者は大通りにはいない。
20正義を勝利に導くまで、
彼は傷ついた葦を折らず、
くすぶる灯心を消さない。
21異邦人は彼の名に望みをかける。」

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 昨日は、安息日にイエスの弟子たちが麦の穂を摘んで食べたことが読まれたが、その次に記されているのは、イエスが会堂で手の萎えた人をいやしたこと。イエスの安息日の掟を無視するような振舞い、しかも、人々が集まる会堂で公然と癒しの業を行ったことで、ファリサイ派の人々は「イエスを殺そうと相談した」とある。
 イエスは、そこを立ち去り、自分について来る群衆に、いやしのことを人々に言いふらさないようにと戒める。
 イエスが一体どなたなのか、伝統的な教えに凝り固まったファリサイ派の人々は、その枠組みの中でしか、考えず、それに沿わないイエスを受け入れようとしない。群衆は、群衆で、病気をいやしていただいた、その利益だけにとらわれてイエスを見ようとする。
 マタイは、そうでなく、預言者が暗示する神の僕の姿をもって、イエスを捉えようとする。「わたしの選んだ僕。わたしの心に適った愛する者。・・・彼は争わず、叫ばず、・・傷ついた葦を折らず、くすぶる灯心を消さない。異邦人が彼の名に望みをかける」。人々の期待とは全く異なるメシア。自分の名声を誇示しようとせず、あくまで、控え目で、僕であることに徹する方。そんなメシアをだれが期待しただろうか
 わたしたちも、どこかで、人間的な救い、力と富と名声を誇る、メシアを求めていないか。果たして、貧しさを愛し、侮辱を恐れず、謙遜なメシアを心に描いているか、反省しなければならない。(S.T.)

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。