• 四旬節第四土曜日(3/21)

    下役たちは、「今まで、あの人のように話した人はいません」と答えた。

    🌸 第一朗読 (エレミヤ11.18-20)

    エレミヤの預言

    18主が知らせてくださったので
    わたしは知った。
    彼らが何をしているのか見せてくださった。
    19わたしは、飼いならされた小羊が
    屠り場に引かれて行くように、何も知らなかった。
    彼らはわたしに対して悪だくみをしていた。
    「木をその実の盛りに滅ぼし
    生ける者の地から絶とう。
    彼の名が再び口にされることはない。」
    20万軍の主よ
    人のはらわたと心を究め
    正義をもって裁かれる主よ。
    わたしに見させてください
    あなたが彼らに復讐されるのを。
    わたしは訴えをあなたに打ち明け
    お任せします。

    🌸 答唱詩編 詩編56 典175 ①②

    :わたしは神により頼み、そのみことばをたたえよう。

    神よ、あわれみを注いでください。
    わたしは昼も夜もしいたげられ、
    はむかう者がいつもわたしに襲いかかり、
    逆らう者はあとをたたない。【答】

    恐れにとらえられるとき、
    わたしはあなたにより頼む。
    わたしはあなたに助けを求め、
    神がともにおられることを知るようになる。【答】

    詠唱263 ⑩ 典

    よい心で神のことばを保ち、忍耐を持って実を結ぶ人は幸い。

    🌸 福音朗読 (ヨハネ7.40-53)

    ヨハネによる福音

     40この言葉を聞いて、群衆の中には、「この人は、本当にあの預言者だ」と言う者や、 41「この人はメシアだ」と言う者がいたが、このように言う者もいた。「メシアはガリラヤから出るだろうか。 42メシアはダビデの子孫で、ダビデのいた村ベツレヘムから出ると、聖書に書いてあるではないか。」 43こうして、イエスのことで群衆の間に対立が生じた。 44その中にはイエスを捕らえようと思う者もいたが、手をかける者はなかった。
     45さて、祭司長たちやファリサイ派の人々は、下役たちが戻って来たとき、「どうして、あの男を連れて来なかったのか」と言った。 46下役たちは、「今まで、あの人のように話した人はいません」と答えた。 47すると、ファリサイ派の人々は言った。「お前たちまでも惑わされたのか。 48議員やファリサイ派の人々の中に、あの男を信じた者がいるだろうか。 49だが、律法を知らないこの群衆は、呪われている。」 50彼らの中の一人で、以前イエスを訪ねたことのあるニコデモが言った。 51「我々の律法によれば、まず本人から事情を聞き、何をしたかを確かめたうえでなければ、判決を下してはならないことになっているではないか。」 52彼らは答えて言った。「あなたもガリラヤ出身なのか。よく調べてみなさい。ガリラヤからは預言者の出ないことが分かる。」
     53人々はおのおの家へ帰って行った。

    祈る花:Inoruhana
    祈る花:Inoruhana

    🌸 分かち合い

     ヨハネ福音書の一つの大きなテーマは、イエスはだれか、ということ。マルコは、福音書のはじめに、「神の子イエスの福音のはじめ」と書くが、ヨハネでは、イエス自身の言葉に表れるほど、それが強い。
     イエスがメシアであるか、どうかということの一つの決め手は、イエスの出自。聖書によれば、メシアはダビデの子孫から出る。従って、ダビデの町、ベトレヘムで生まれる、というのが当時のユダヤ人の常識。イエスの誕生について記すマタイも、ルカも、イエスはベトレヘムで生まれたと記す。
     しかし、イエスが育ったのは、ユダヤではなく、ガリラヤ、そして、ナザレということもよく知られていた。そこで、ユダヤ人の間でも、意見が分かれる。「ナザレから何かよいものが出るだろうか」(ヨハネ1.46)とナタナエルは言い、それに重なるように、今日の箇所でも「メシアはガリラヤから出るだろうか」(7.41)、と人々は言う。ファリサイ派の人々もニコデモに「あなたもガリラヤ出身なのか。よく調べてみなさい。ガリラヤからは預言者の出ないことが分かる」(7.52)と言う。
     ガリラヤ、まして、ナザレは旧約聖書に滅多に出ない地名。それどころか、預言者イザヤが、「闇の中を歩む民」、「死の陰の地に住む者」と並行して「異邦人のガリラヤ」と記すように、まさに、忘れられた地の代表のような土地。その土地を主なる神は、あえてご自分の子、メシアが育つ地として選ばれた。ガリラヤは、今でこそ、キリスト教揺籃の地として、憧れの地だが、そのような背景があること、そこに込められた神の思いを知る恵みを祈ろう。(S.T.)

🌸 AD MAJOREM DEI GLORIAM 🌸

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