♰ キリストにおいてすべてを新しく見る ♰

  • 年間第二十五木曜日(9/24)

    イエスに会ってみたいと思った

    🌸 第一朗読 (コヘレト1:2-11)

    コヘレトの言葉
    2コヘレトは言う。
    なんという空しさ
    なんという空しさ、すべては空しい。
    3太陽の下、人は労苦するが
    すべての労苦も何になろう。
    4一代過ぎればまた一代が起こり
    永遠に耐えるのは大地。
    5日は昇り、日は沈み
    あえぎ戻り、また昇る。
    6風は南に向かい北へ巡り、めぐり巡って吹き
    風はただ巡りつつ、吹き続ける。
    7川はみな海に注ぐが海は満ちることなく
    どの川も、繰り返しその道程を流れる。
    8何もかも、もの憂い。
    語り尽くすこともできず
    目は見飽きることなく
    耳は聞いても満たされない。
    9かつてあったことは、これからもあり
    かつて起こったことは、これからも起こる。
    太陽の下、新しいものは何ひとつない。
    10見よ、これこそ新しい、と言ってみても
    それもまた、永遠の昔からあり
    この時代の前にもあった。
    11昔のことに心を留めるものはない。
    これから先にあることも
    その後の世にはだれも心に留めはしまい。

    🌸 答唱詩編 詩編90 典52 ①③

    【答】神のはからいは限りなく、生涯、私はその中に生きる。

    主よ、あなたは代々にわたってわたしたちの住まい。
    世界が造られる前から、永遠にあなたは神。
    朝ごとにあなたのいつくしみを注ぎ、日々わたしたちに、
    喜びの歌を歌わせてください。【答】

    あなたの目には、千年も過ぎ去ったいち日のよう、
    夜回りのひと時に過ぎない。
    人のいのちはくさのよう、あしたには花を開くが、
    夕べにはしおれて枯れる。【答】

    アレルヤ唱 典269 ㊼

    アレルヤ、アレルヤ。わたしは道、真理、いのち。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行けない。アレルヤ、アレルヤ。

    🌸 福音朗読 (ルカ9:7-9)

    ルカによる福音

     7〔そのとき、〕領主ヘロデは、これらの出来事をすべて聞いて戸惑った。というのは、イエスについて、「ヨハネが死者の中から生き返ったのだ」と言う人もいれば、 8「エリヤが現れたのだ」と言う人もいて、更に、「だれか昔の預言者が生き返ったのだ」と言う人もいたからである。 9しかし、ヘロデは言った。「ヨハネなら、わたしが首をはねた。いったい、何者だろう。耳に入ってくるこんなうわさの主は。」そして、イエスに会ってみたいと思った。

    祈る花:Inoruhana
    祈る花:Inoruhana

    🌸 分かち合い

     第一朗読の「コヘレトの言葉」は、旧約聖書の他の文書とは、どこか違う、異質にさえ感じる文書である。語っているのは、コヘレト(伝道者)、つまり、かつての偉大な王ダビデの子(ソロモン)の言葉とされる。あらゆる富と栄華を自らのものとし、周辺世界から知恵者としての名声を浴びて人生を生きた王。しかし、彼は、そうしたことのすべてが「空しい」という。だれが願っても手にすることのできない金銀財宝、周辺諸国から送られた贈り物とともに、皆が羨む美女たちに囲まれ、強大な軍隊を従え、大国の脅威をはねつける勢いをほしいままにした大王。そのかれが、晩年、「すべてがむなしい」と述懐したのはなぜか。これは、ソロモン王が生きた紀元10世紀からかなり時が経過した紀元前2世紀頃に記された言葉である。
     イスラエルの民の中で、語り継がれてきた神のことばとは違う、ギリシャ文化の影響を受けた雰囲気の漂う文章の中に、民族を超えた、人類に共通する思いがあふれ出ており、日本の古典『方丈記』にも通じるものを感じる人が少なくないはず。人生のはかなさ、労働のむなしさ、不条理に満ちた現実への嫌悪。そうした思いはとかく、あきらめと絶望に道を開きかねないが、コヘレトの著者は、そこに光を見出そうとする。人間の現実の中に、人間を超えた知恵、世界を創造された方のはからいが人間に希望を与え、真の喜びに導くことを教える、奥深い信仰の書と言うべきではないだろうか。(S.T.)

🌸 AD MAJOREM DEI GLORIAM 🌸

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
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