♰ キリストにおいてすべてを新しく見る ♰

  • 年間第二十六月曜日(9/28)

    わたしの名のためにこの子供を受け入れる者は、わたしを受け入れる

    聖トマス西司祭と十五殉教者

    🌸 第一朗読 (ヨブ1:6-22)

    ヨブ記

    6ある日、主の前に神の使いたちが集まり、サタンも来た。 7主はサタンに言われた。
    「お前はどこから来た。」
    「地上を巡回しておりました。ほうぼうを歩きまわっていました」とサタンは答えた。
    8主はサタンに言われた。
    「お前はわたしの僕ヨブに気づいたか。地上に彼ほどの者はいまい。無垢な正しい人で、神を畏れ、悪を避けて生きている。」
    9サタンは答えた。
    「ヨブが、利益もないのに神を敬うでしょうか。 10あなたは彼とその一族、全財産を守っておられるではありませんか。彼の手の業をすべて祝福なさいます。お陰で、彼の家畜はその地に溢れるほどです。 11ひとつこの辺で、御手を伸ばして彼の財産に触れてごらんなさい。面と向かってあなたを呪うにちがいありません。」
    12主はサタンに言われた。
    「それでは、彼のものを一切、お前のいいようにしてみるがよい。ただし彼には、手を出すな。」
    サタンは主のもとから出て行った。
    13ヨブの息子、娘が、長兄の家で宴会を開いていた日のことである。 14-15ヨブのもとに、一人の召使いが報告に来た。
    「御報告いたします。わたしどもが、牛に畑を耕させ、その傍らでろばに草を食べさせておりますと、シェバ人が襲いかかり、略奪していきました。牧童たちは切り殺され、わたしひとりだけ逃げのびて参りました。」
    16彼が話し終らないうちに、また一人が来て言った。
    「御報告いたします。天から神の火が降って、羊も羊飼いも焼け死んでしまいました。わたしひとりだけ逃げのびて参りました。」
    17彼が話し終らないうちに、また一人来て言った。
    「御報告いたします。カルデア人が三部隊に分かれてらくだの群れを襲い、奪っていきました。牧童たちは切り殺され、わたしひとりだけ逃げのびて参りました。」
    18彼が話し終らないうちに、更にもう一人来て言った。
    「御報告いたします。御長男のお宅で、御子息、御息女の皆様が宴会を開いておられました。 19すると、荒れ野の方から大風が来て四方から吹きつけ、家は倒れ、若い方々は死んでしまわれました。わたしひとりだけ逃げのびて参りました。」
    20ヨブは立ち上がり、衣を裂き、髪をそり落とし、地にひれ伏して言った。
    21「わたしは裸で母の胎を出た。
    裸でそこに帰ろう。
    主は与え、主は奪う。
    主の御名はほめたたえられよ。」
    22このような時にも、ヨブは神を非難することなく、罪を犯さなかった。

    🌸 答唱詩編 詩編17 典113 ①②

    【答】主は豊かなあがないに満ち、いつくしみ深い。

    神よ、わたしの正しい訴えと叫びに心を留め、
    いつわりのない祈りに耳を傾けてください。
    正しいさばきをわたしに現し、
    わけへだてのない目を注いでください。【答】

    あなたは夜、わたしを訪れ、心をためされる。
    あなたが火でためされても、逆らう思いはない。
    わたしはあなたのあとを歩み、
    あなたの道を離れない。【答】

    アレルヤ唱 典270 59

    アレルヤ、アレルヤ。人の子が来たのは仕えるため、多くの人の贖いとして自分の命を与えるため。アレルヤ、アレルヤ。

    🌸 福音朗読 (ルカ9:46-50)

    ルカによる福音

     46〔そのとき、〕弟子たちの間で、自分たちのうちだれがいちばん偉いかという議論が起きた。 47イエスは彼らの心の内を見抜き、一人の子供の手を取り、御自分のそばに立たせて、 48言われた。「わたしの名のためにこの子供を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。わたしを受け入れる者は、わたしをお遣わしになった方を受け入れるのである。あなたがた皆の中で最も小さい者こそ、最も偉い者である。」
     49そこで、ヨハネが言った。「先生、お名前を使って悪霊を追い出している者を見ましたが、わたしたちと一緒にあなたに従わないので、やめさせようとしました。」 50イエスは言われた。「やめさせてはならない。あなたがたに逆らわない者は、あなたがたの味方なのである。」

    祈る花:Inoruhana
    祈る花:Inoruhana

    🌸 分かち合い

     「だれがいちばん偉いか」という議論は、どこの世界でも、そして、イエスの弟子の間でも抱かれた疑問。ルカは、9章だけでなく、受難の直前、最後の晩餐の席(22章)でも、弟子たちが争ったことを記している。
     人より先になる、さらには、一番になること。これは、人が生きる限り、必ずついてまわる宿命かもしれない。優劣を争うこと、順位を決めること、一番を獲得すること、それによって、人間は自らを高め、持って生まれた能力以上のものを発揮できるのかもしれない。人類の進歩は、まさに、そうした欲、人間の本性に植え付けられた性質のおかげで、実現したのかもしれない。
     しかし、聖書の世界の基準、神の尺度は、それとは違う。イスラエルの歴史のはじめから、それは、繰り返し現れている。長子ではなく、末子が選ばれ、人々の期待ではなく、思いがけない選びが神によってなされてきた。申命記作者は、モーセの口を借りて、言われる、「あなたの神、主は地の面にいるすべての民の中からあなたを選び、御自分の宝の民とされた。主があなたたちを選ばれたのは、あなたたちがたのどの民よりも数が多かったからではない。あなたたちは他のどの民よりも貧弱であった」(申命記7.7)と。
     神は、「最も小さな者」、「いちばん若い者」を選び、その存在を通して、自らの業を行われる。この不思議な摂理をあらためて味わおう。(S.T.)

🌸 AD MAJOREM DEI GLORIAM 🌸

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