祈る花:Inoruhana
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  • 主の降誕第五日(12/29)

    わたしはこの目であなたの救いを見た

    🌸 第一朗読 (一ヨハネ2:3-11)

    使徒ヨハネの手紙
     3〔愛いする皆さん、〕わたしたちは、神の掟を守るなら、それによって、神を知っていることが分かります。 4「神を知っている」と言いながら、神の掟を守らない者は、偽り者で、その人の内には真理はありません。 5しかし、神の言葉を守るなら、まことにその人の内には神の愛が実現しています。これによって、わたしたちが神の内にいることが分かります。 6神の内にいつもいると言う人は、イエスが歩まれたように自らも歩まなければなりません。
     7愛する者たち、わたしがあなたがたに書いているのは、新しい掟ではなく、あなたがたが初めから受けていた古い掟です。この古い掟とは、あなたがたが既に聞いたことのある言葉です。 8しかし、わたしは新しい掟として書いています。そのことは、イエスにとってもあなたがたにとっても真実です。闇が去って、既にまことの光が輝いているからです。 9「光の中にいる」と言いながら、兄弟を憎む者は、今もなお闇の中にいます。 10兄弟を愛する人は、いつも光の中におり、その人にはつまずきがありません。 11しかし、兄弟を憎む者は闇の中におり、闇の中を歩み、自分がどこへ行くかを知りません。闇がこの人の目を見えなくしたからです。

    🌸 答唱詩編 詩編96 典148 ①②

    遠く地の果てまで、すべての者が神の救いを見た。

    新しい歌を神にうたえ。
    世界よ、神に向かって喜びうたえ。
    神の名をたたえてうたい、
    日ごとに救いを告げ知らせよ。

    すべての国にその栄光をかたり、
    すべての民に不思議なわざを伝えよ。
    神は偉大、ほむべきかた、
    すべてを越えておそるべきかた。

    アレルヤ唱 典258(主の奉献)

    アレルヤ、アレルヤ。異邦人を照らす光、あなたの民イスラエルの光栄。アレルヤ、アレルヤ。

    🌸 福音朗読 (ルカ2:22-35)

    ルカによる福音
     22モーセの律法に定められた彼らの清めの期間が過ぎたとき、両親はその子を主に献げるため、エルサレムに連れて行った。 23それは主の律法に、「初めて生まれる男子は皆、主のために聖別される」と書いてあるからである。 24また、主の律法に言われているとおりに、山鳩一つがいか、家鳩の雛二羽をいけにえとして献げるためであった。
     25そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい人で信仰があつく、イスラエルの慰められるのを待ち望み、聖霊が彼にとどまっていた。 26そして、主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖霊から受けていた。 27シメオンが“霊”に導かれて神殿の境内に入って来たとき、両親は、幼子のために律法の規定どおりにいけにえを献げようとして、イエスを連れて来た。 28シメオンは幼子を腕に抱き、神をたたえて言った。
    29「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり
    この僕を安らかに去らせてくださいます。
    30わたしはこの目であなたの救いを見たからです。
    31これは万民のために整えてくださった救いで、
    32異邦人を照らす啓示の光、
    あなたの民イスラエルの誉れです。」
     33父と母は、幼子についてこのように言われたことに驚いていた。 34シメオンは彼らを祝福し、母親のマリアに言った。「御覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人を倒したり立ち上がらせたりするためにと定められ、また、反対を受けるしるしとして定められています。 35――あなた自身も剣で心を刺し貫かれます――多くの人の心にある思いがあらわにされるためです。」

    祈る花:Inoruhana
    祈る花:Inoruhana

    🌸 分かち合い

     人となられた神の子イエスは、律法に従い、誕生後、神殿に捧げられた。「初めて生まれる男子は皆、主のために聖別される」と、掟の形で『出エジプト記』に繰り返し記されている。それは、いのちの与え主である神を礼拝し、また、イエスラエルの民がかつてエジプトから解放されたとき、イスラエルの子が贖われたことを記念するためであった。
     神殿で彼らを待ち受けていたのは、「メシアに会うまでは死なない」との告げを受けていたシメオン。彼は、霊の導きにより、幼児の中にメシアの存在を見抜くことが出来た。人間的に見れば、当然役割を終えたような高齢者が、神によって、特別な使命に召され、救いの計画の中で、大事な役割を演じることは聖書の中で度々記されている。
     シメオンは、自らの腕に抱いた幼児について、貴重な言葉を発する。「わたしはこの目であなたの救いを見たからです。これは万民のために整えてくださった救いで、異邦人を照らす啓示の光、あなたの民イスラエルの誉れです」と。幼児は、神に選ばれ、光と影の歴史を歩んできたイエスラエルの民のまことの栄光であり、まだ真の神を知ることのなかった異邦の民に光をもたらす方、結局、すべての人の救いとなるべき方である、と宣言する。
     しかし、シメオンは、それが母マリアの大きな痛み、そして、受難を通してはじめて輝き出る光であることを付け加えることを忘れない。人として、人々の中で生き始められた神の子が、わたしたち皆にとって真の光となるよう祈ろう。(S.T.)

🌸 AD MAJOREM DEI GLORIAM 🌸

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