祈る花:Inoruhana
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  • 復活節第二木曜日(5/1)

    御子を信じる人は永遠の命を得ている

    労働者聖ヨセフ

    🌸 第一朗読 (使徒言行録5.27-33)

    使徒たちの宣教

     27〔その日、神殿守衛長と下役たちが〕使徒たちを引いて来て最高法院の中に立たせると、大祭司が尋問した。 28「あの名によって教えてはならないと、厳しく命じておいたではないか。それなのに、お前たちはエルサレム中に自分の教えを広め、あの男の血を流した責任を我々に負わせようとしている。」 29ペトロとほかの使徒たちは答えた。「人間に従うよりも、神に従わなくてはなりません。 30わたしたちの先祖の神は、あなたがたが木につけて殺したイエスを復活させられました。 31神はイスラエルを悔い改めさせ、その罪を赦すために、この方を導き手とし、救い主として、御自分の右に上げられました。 32わたしたちはこの事実の証人であり、また、神が御自分に従う人々にお与えになった聖霊も、このことを証ししておられます。」33これを聞いた者たちは激しく怒り、使徒たちを殺そうと考えた。

    🌸 答唱詩編 詩編34 典128 ④⑤

    :主を仰ぎ見て、光を受けよう。主が訪れる人の顔は輝く。

    主により頼む人はしあわせ。
    彼はその恵みを深く味わう。
    主をおそれよう。
    主をおそれる者は乏しさを知らない。【答】

    主のまなざしは正しい人に、
    耳は彼らの叫びに。
    主は正しい人の声を聞き、
    悩みの中から救ってくださる。【答】

    アレルヤ唱 典265 ④

    アレルヤ、アレルヤ。トマよ、あなたはわたしを見たので信じた。見ないで信じる人は幸い。アレルヤ、アレルヤ。

    🌸 福音朗読 (ヨハネ3.31-36)

     ヨハネによる福音

     31「上から来られる方は、すべてのものの上におられる。地から出る者は地に属し、地に属する者として語る。天から来られる方は、すべてのものの上におられる。 32この方は、見たこと、聞いたことを証しされるが、だれもその証しを受け入れない。 33その証しを受け入れる者は、神が真実であることを確認したことになる。 34神がお遣わしになった方は、神の言葉を話される。神が“霊”を限りなくお与えになるからである。 35御父は御子を愛して、その手にすべてをゆだねられた。 36御子を信じる人は永遠の命を得ているが、御子に従わない者は、命にあずかることがないばかりか、神の怒りがその上にとどまる。」

    祈る花:Inoruhana
    祈る花:Inoruhana

    🌸 分かち合い

     復活祭から10日あまり、十字架に上げられた方が復活され、生きておられることを教会は、喜びのうちに記念している。しかし、4か月ほど前には、教会は幼児の誕生を記念するクリスマスを祝っていた。飼い葉桶に眠る幼児、天使のメッセージ、礼拝に来る羊飼いのことが頭に浮かぶ。
     しかし、復活節の間読まれるヨハネ福音書は、イエスの誕生については一切触れない。それが人の目に映った出来事だからだろうか。その出来事の意味を別の形で訴えようとしたからだろうか。ヨハネは、その子が成人して人々の前に現れ、人々の耳もとで語り、人々の前で行った不思議な業の意味を、人々の立場からではなく、神の目から見られた出来事としての意味を解き明かそうとする。ヨハネは言う、「上から来られる方は、すべてのものの上におられる。・・・天から来られる方は、すべてのものの上におられる」「地から出る者は地に属し、地に属する者として語る」と。人々の前に現れ、語り、振舞ったその方が、「上からの方、」「天からの方」であり、そこで「見たこと」、「聞いたこと」を証しする方であると説明する。そして、その方が「地から出る者」との懸け橋になり、「信じる人に永遠の命を得」させるために人となられたことをヨハネは伝えようとしたのである。
     ヨハネは福音書の冒頭に「言は肉となってわたしたちの間に宿られた」、と書き、そして、「イエスが神の子メシアであると信じ、・・・信じて命を受けるためである」、と、結んでいる。これこそ、福音の核心であり、復活に導く最も根本的な神秘である。(S.T.)

🌸 AD MAJOREM DEI GLORIAM 🌸

御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。