• 聖霊降臨の主日A年(5/24)

    集会祈願

    すべての父である神よ、きょう祝う聖霊降臨の神秘によって、あなたは諸国の民を一つの聖なる教会に集めてくださいます。聖霊を世界にあまねく注いでください。教会の誕生に当たって行われた宣教の働きが、今も信じる民を通して続けられ、豊な実りをもたらしますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

    🌸 第一朗読 (使徒2:1-11)

    使徒たちの宣教

     1五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、 2突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。 3そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。 4すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。
     5さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、 6この物音に大勢の人が集まって来た。そして、だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった。 7人々は驚き怪しんで言った。「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。 8どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。 9わたしたちの中には、パルティア、メディア、エラムからの者がおり、また、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、 10フリギア、パンフィリア、エジプト、キレネに接するリビア地方などに住む者もいる。また、ローマから来て滞在中の者、 11ユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もおり、クレタ、アラビアから来た者もいるのに、彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」

    🌸 答唱詩編 詩編104 典69①②③

    神よ、あなたのいぶきを地のおもてに

    主なる神、
    あなたはまことに偉大なかた。
    あなたは数えきれぬほどのものを、
    英知に満ちて造られた。 【答】

    あなたがいぶきを取り去られると、
    死が訪れてちりにもどる。
    あなたは霊を送ってすべてを造り、
    地上を新たにしてくださる。 【答】

    神にとわの栄えあれ。
    神がみわざを喜ばれますように。
    わたしの思いが神の喜びとなりますように。
    わたしは神を喜びとする。 【答】

    🌸 第二朗読 (1コリント12:3b-7、12-13)

    使徒パウロのコリントの教会への手紙

     〔皆さん、〕聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」とは言えないのです。
     4賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。 5務めにはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ主です。 6働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなさるのは同じ神です。 7一人一人に“霊”の働きが現れるのは、全体の益となるためです。
     12体は一つでも、多くの部分から成り、体のすべての部分の数は多くても、体は一つであるように、キリストの場合も同様である。 13つまり、一つの霊によって、わたしたちは、ユダヤ人であろうとギリシア人であろうと、奴隷であろうと自由な身分の者であろうと、皆一つの体となるために洗礼を受け、皆一つの霊をのませてもらったのです。

    🌸 聖霊の続唱

    聖霊来てください。あなたの光の輝きで、
    わたしたちを照らしてください。

    貧しい人の父、心の光、証の力を注ぐ方。
    やさしい心の友、さわやかな憩い、ゆるぐことのないよりどころ。
    苦しむ時の励まし、暑さの安らい、憂いの時の慰め。
    恵み溢れる光、信じる者の心を満たす光よ。

    あなたの助けがなければ、すべてははかなく消えてゆき、
    だれも清く生きてはゆけない。

    汚れたものを清め、すさみをうるおし、受けた痛手をいやす方。
    固い心を和らげ、冷たさを温め、乱れた心を正す方。

    あなたのことばを信じてより頼む者に、尊い力を授ける方。
    あなたはわたしの支え、恵みの力で、救いの道を歩み続け、
    終わりなく喜ぶことができますように。
    アーメン。

    典352
    「聖霊の続唱」(カトリック中央協議会)

    アレルヤ唱 典266

    アレルヤ、アレルヤ。聖霊来てください。信じる人の心を満たし、あなたの愛の火を燃やしてください。アレルヤ、アレルヤ。

    🌸 福音朗読 (ヨハネ20:19-23)

    ヨハネによる福音

     19その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。 20そう言って、手とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜んだ。 21イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」 22そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。 23だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」

    奉納祈願

    聖なる父よ、御子が約束された通り聖霊を注ぎ、信じる民を照らしてください。わたしたちがキリストの奉献にあずかり、この神秘を深く味わうことができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

    拝領祈願

    いつくしみ深い父よ、あなたの民を恵みのうちに守ってください。いのちの糧に養われたわたしたちが、聖霊のたまものに支えられて、救いの道を力強く歩むことができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

    祈る花:Inoruhana
    祈る花:Inoruhana

    🌸 分かち合い

    ヨハネ20.19∼23、使徒2.1∼11、1コリ12.3∼7、12.13

     ようやく、主の日にともにミサを捧げられるようになったことを感謝しましよう。3月はじめからの3か月、新型コロナウィルス感染症の感染防止のため、ミサはすべて非公開となり、教会での集会も自粛するようになりました。各自、それぞれの家で、静かに過ごす時間が増えたことはマイナスばかりではありませんが、本来共同体的な性格をもつ信仰に生きるわたしたちにとって、大きな痛手であったことは否定できません。 

     たまたま、この感染症の拡大は、教会の暦では四旬節から復活節の時期に重なり、今日は復活節の最後の日、聖霊降臨の主日を迎えています。復活された主イエスが送ってくださった聖霊は、教会を生かし、わたしたちも日々新たにしてくださる神の霊、神の力ですが、今日、聖霊降臨の主日にあたって、特に、わたしたちが聖霊によって生かされているか、聖霊の働きに心を開いているか、振り返る恵みを祈りましょう。

     聖霊降臨の主日には、「聖霊来てください」という言葉で始まる「聖霊の続唱」を歌う習慣があります。「苦しむときのはげまし、暑さのやすらい、うれいのときの慰め、恵みあふれる光。汚れたものを清め、すさみをうるおし、受けた痛手を癒す方。固い心をやわらげ、つめたさをあたため、乱れた心をただす方。あなたの光の輝きで、わたしたちを照らしてください」と。このような霊がわたしたちのまわりにおられることをどれだけ意識しているでしょうか。イエスは、晩餐の席で、「わたしが去って行くのは、あなたがたのためになる。わたしが去って行かなければ弁護者はあなたがたのところに来ない」(ヨハネ16.7)と言われました。また、「わたしはあなたがたをみなしごにはしておかない」(14.18)とも言われました。そのイエスが送られる、目に見えない霊にどれだけ、気づいているでしょうか。目に見ないウィルスには、特別な神経をとがらせるわたしたちですが、はたして、神の霊に心の目を開いているでしょうか。

     主イエスは、復活の後、弟子たちに、聖霊を送ってくださいました。どのように送られたのか、検証することはできません。ルカは、使徒言行録で聞いたように、復活から50日後に、非常に劇的な形で弟子たちの上に聖霊が降ったことを記しています。ヨハネは、主イエスが十字架上で亡くなられた三日後、弟子たちが恐れのあまり戸を閉じ鍵を閉めて集まっているところにイエスが入って来られ、「平和」と挨拶され、息を吹きかけて「聖霊を受けなさい」と言われた、と記します。

     いずれにしても、聖霊を受けて弟子たちは人が変わったように力と勇気を得、人々の前に出てゆき、あの十字架上で亡くなったイエスが約束されたメシアであることを宣言し始めました。聖霊を受けることによって、言語、民族、文化の異なる様々な人が一つになることが可能になりました。聖霊をいただくことによって、弟子たちは神のゆるしの愛を人々にもたらし、すべての人に福音を宣べ伝える宣教者に生まれ変わったのです。誕生したばかりの教会には、様々な対立や分裂の危機がありました。それを乗り越えて一致を生み出し、新たな力を得て先に進むことができたのは、聖霊の働きによるものです。現代の教会を導いておられるのも聖霊です。

     この3か月の間、わたしたちは御言葉を耳で聞き、共に聖体をいただくミサに与る機会を持たずに過ごしてきました。あたかも、司祭も、秘跡もない生活を強いられた禁教下のキリシタンにも似た日々を送ってきました。今、あらためて御言葉を聞き、その説きあかしに触れ、また、主のお体を分かち合う恵みをいただくことに感謝いたしましょう。エマオに向かう弟子たちが復活された主と出会ったときのように、わたしたちの信仰生活のために、御言葉と聖体によって養われることが不可欠であることを肝に銘じましょう。そして、そのいずれもが、主イエスが残してくださった遺産であること、そして、それを生かしてくださるのが聖霊であることを心に刻みましょう。先の見えない人生航路において、いつも導き、照らし、力づけてくださる聖霊に信頼を寄せて信仰の歩みを続けてまいりましょう。(S.T.)

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