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教皇の意向:病者への司牧的ケア (7月)

四旬節第二主日(3/13)

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これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け

ルカ9:35
集会祈願

🌸 第一朗読 (創世記15.5-12、17-18)

 5〔その日、主はアブラム〕を外に連れ出して言われた。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」
 6アブラムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。
 7主は言われた。
 「わたしはあなたをカルデアのウルから導き出した主である。わたしはあなたにこの土地を与え、それを継がせる。」
 8アブラムは尋ねた。
 「わが神、主よ。この土地をわたしが継ぐことを、何によって知ることができましょうか。」
 9主は言われた。
 「三歳の雌牛と、三歳の雌山羊と、三歳の雄羊と、山鳩と、鳩の雛とをわたしのもとに持って来なさい。」
 10アブラムはそれらのものをみな持って来て、真っ二つに切り裂き、それぞれを互いに向かい合わせて置いた。ただ、鳥は切り裂かなかった。 11はげ鷹がこれらの死体をねらって降りて来ると、アブラムは追い払った。
 12日が沈みかけたころ、アブラムは深い眠りに襲われた。すると、恐ろしい大いなる暗黒が彼に臨んだ。
 17日が沈み、暗闇に覆われたころ、突然、煙を吐く炉と燃える松明が二つに裂かれた動物の間を通り過ぎた。 18その日、主はアブラムと契約を結んで言われた。「あなたの子孫にこの土地を与える。エジプトの川から大河ユーフラテスに至るまで。

🌸 答唱詩編 詩編27 典73 ①②③

🌸 第二朗読 (フィリピ3.17~4.1、または3.20~4.1)

使徒パウロのフィリピの教会への手紙

 17兄弟たち、皆一緒にわたしに倣う者となりなさい。また、あなたがたと同じように、わたしたちを模範として歩んでいる人々に目を向けなさい。 18何度も言ってきたし、今また涙ながらに言いますが、キリストの十字架に敵対して歩んでいる者が多いのです。 19彼らの行き着くところは滅びです。彼らは腹を神とし、恥ずべきものを誇りとし、この世のことしか考えていません。 20しかし、わたしたちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、わたしたちは待っています。 21キリストは、万物を支配下に置くことさえできる力によって、わたしたちの卑しい体を、御自分の栄光ある体と同じ形に変えてくださるのです。
 1だから、わたしが愛し、慕っている兄弟たち、わたしの喜びであり、冠である愛する人たち、このように主によってしっかりと立ちなさい。

アレルヤ唱 典260 第二主日

🌸 福音朗読 (ルカ9.28b-36)

 ルカによる福音
 28〔そのとき、〕イエスは、ペトロ、ヨハネ、およびヤコブを連れて、祈るために山に登られた。 29祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いた。 30見ると、二人の人がイエスと語り合っていた。モーセとエリヤである。 31二人は栄光に包まれて現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について話していた。 32ペトロと仲間は、ひどく眠かったが、じっとこらえていると、栄光に輝くイエスと、そばに立っている二人の人が見えた。 33その二人がイエスから離れようとしたとき、ペトロがイエスに言った。「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。仮小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」ペトロは、自分でも何を言っているのか、分からなかったのである。 34ペトロがこう言っていると、雲が現れて彼らを覆った。彼らが雲の中に包まれていくので、弟子たちは恐れた。 35すると、「これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け」と言う声が雲の中から聞こえた。 36その声がしたとき、そこにはイエスだけがおられた。弟子たちは沈黙を守り、見たことを当時だれにも話さなかった。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 今日の福音では、主イエスの短い公生活の山場とも言うべき出来事の中から、変容の場面が読まれました。人々が自分のことを何者だと言っているか、と問われたとき、弟子たちを代表して、ペトロは「あなたはメシア、神の子です」と告白します。イエスはその直後、そのことを誰にも言わないように諭し、ひそかにご自分がお受けになる苦しみの予告をされます。その意味を理解することができずにいる弟子たちに、イエスは、十字架は、ご自分だけでなく、イエスに従うものが、すべて通らなければならない、真のいのちへの道であることを教えます。

 それに続くのが今日の箇所ですが、受難の予告がまだ、耳に残り、消化しきれない状態にあった弟子たちーペトロ、ヤコブ、ヨハネーを連れてイエスは山に登られます。そして、彼らの目の前で、その姿が、この世のものとは思えないほどの輝きに包まれます。そして、旧約の双璧、エリヤとモーセが栄光に包まれて現れ、主と語られます。何を話されたのでしょうか。ルカは、「イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について話していた」と記します。ペトロはとっさに、何を言ったらよいのかわからず、「先生、ここにわたしたちがいるのはすばらしいことです。仮小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです」と。師のまばゆいばかりの輝きの中で、いつまでもそこにとどまりたいという思いから、自然と口に上った言葉でしょうか。

 変容の出来事は、受難という思いもしない予告にたじろぐ弟子たちを慰め、励ますための出来事だと説明されることがよくあります。しかし、この出来事は、もっと広い視野の中で受け止めなければなりません。変容の出来事の後半には、「雲が現れて彼らを覆い、雲の中から声がした。『これはわたしの子。選ばれた者。これに聞け』と。大いなる輝きに包まれたイエスが、まさに、神のもとから遣わされた方であり、その存在、その言葉、その働きを、神からのものとして受けとめ、それに従って歩むようにとの、神ご自身からの告げだったのではないでしょうか。神の栄光に包まれた神の子である方が、人となって、罪に汚れた人の世に生き、苦しみ、そして死をも受け入れられる、そのことの中に、神の人々への限りない愛が表れていることを伝えているのではないでしょうか。

 今日の第一朗読では、年老いてから主の招きに応えたアブラハムが、子がないままに時を過ごしていたとき、主の言葉を聞きます。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。・・・あなたの子孫はこのようになる」と。そして、「アブラハムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた」と創世記は記します。そして、主は、それを契約によって、取り消されることのない誓約となさったのです。まさに、人間の知恵、常識では考えられない主の約束を、アブラハムは信じ、それが聖書の民を生むことになるのです。
アブラハムは、神の特別な選びによって神の民とされたイスラエルの先祖であるだけでなく、わたしたちすべての信仰者の父と呼ばれる所以です。

 神が、その愛する御子をこの世に遣わし、そして、その子が、十字架の苦しみを受け、死んで葬られ、三日目に死者の中から復活されたこと、これがわたしたちの信仰の核心です。あの栄光に満ちた、神と等しいお方が、わたしたち人間と同じ身分のものとなり、人間が経験する苦しみ、しかも、その極みである十字架の死を甘受して、栄光に入られたということ、それは、理屈ではなく、信仰によってはじめて受け入れることのできる真理です。しかも、かつてあった過去の出来事ではなく、今も、これからも、繰り返し、人間の歴史の中に、また、わたしたち一人一人の人生の中に再現される神秘であることを、あらためて理解し、悟り、生きるよう、わたしたちは招かれています。

 今また、わたしたちは、コロナウィルス感染症の脅威、日本列島をいつ襲ってもおかしくない巨大地震、加えて、容易な解決の見えないウクライナの悲劇に心が揺れ動かされています。こうした思いがけない物事の展開に戸惑い、希望を失いかけ、解決の見えない袋小路にはまった思いでむなしい時を過ごす今こそ、自らの最愛の子を、死に渡され、その栄光に導かれた父なる神の愛、そして、聖パウロがフィリッピの教会への手紙で書いたように、「キリストが・・・わたしたちの卑しい体を、御自分の栄光ある体と同じ形に変えてくださる」との約束を思い起こし、すべてを委ねて信仰に生きる恵みを祈りましょう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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