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教皇の意向:女性の役割 (4月)

主の公現 祭日(1/8)

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主の栄光があなたの上に現れる。

イザヤ60:2
集会祈願

🌸 第一朗読 (イザヤ60:1-6)

イザヤの預言

1〔エルサレムよ、〕起きよ、光を放て。
あなたを照らす光は昇り
主の栄光はあなたの上に輝く。
2見よ、闇は地を覆い
暗黒が国々を包んでいる。
しかし、あなたの上には主が輝き出で
主の栄光があなたの上に現れる。
3国々はあなたを照らす光に向かい
王たちは射し出でるその輝きに向かって歩む。
4目を上げて、見渡すがよい。
みな集い、あなたのもとに来る。
息子たちは遠くから
娘たちは抱かれて、進んで来る。
5そのとき、あなたは畏れつつも喜びに輝き
おののきつつも心は晴れやかになる。
海からの宝があなたに送られ
国々の富はあなたのもとに集まる。
6らくだの大群
ミディアンとエファの若いらくだが
あなたのもとに押し寄せる。
シェバの人々は皆、黄金と乳香を携えて来る。
こうして、主の栄誉が宣べ伝えられる。

🌸 答唱詩編 詩編72 典136 ①②③④

🌸 第二朗読 (エフェソ3:2,3b、5-6)

 使徒パウロのエフェソの教会への手紙
 2〔皆さん、〕あなたがたのために神がわたしに恵みをお与えになった次第について、あなたがたは聞いたにちがいありません。 3秘められた計画が啓示によってわたしに知らされました。 5この計画は、キリスト以前の時代には人の子らに知らされていませんでしたが、今や“霊”によって、キリストの聖なる使徒たちや預言者たちに啓示されました。 6すなわち、異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となるということです。

アレルヤ唱 典258(主の公現〕

🌸 福音朗読 (マタイ2:1-12)

マタイによる福音

 1イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、 2言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」 3これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。 4王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。 5彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。
6『ユダの地、ベツレヘムよ、
お前はユダの指導者たちの中で
決していちばん小さいものではない。
お前から指導者が現れ、
わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」
 7そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。 8そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムへ送り出した。 9彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。 10学者たちはその星を見て喜びにあふれた。 11家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。 12ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 クリスマスから一週間後の今日、教会は主の公現を祝います。同じ主を信じる兄弟、ロシア正教等、東方教会では、今日をクリスマスとして祝っておられます。東方教会では、主の降誕、洗礼、カナの婚礼を一連の「公現」(エピファニア)として祝う習慣があるからです。わたしたちの属する西方教会では、公現は、もっぱら、東方の博士たちの礼拝を記念する日として、祝うようになりました。東方教会の伝統を考えると、「公現」という言葉を、目に見えない神が、人々の目に見える姿で、御自分を表わされたという、公現本来のより広い意味を考える機会になると思います。
 今日の日のために選ばれたマタイの福音には、主の降誕の物語に欠くことのできない、東方の博士たちの話が中心にありますが、救い主がお生まれになったユダヤの地から遥かに遠い東方から、どうして礼拝にやってきたのか、という疑問をもつ方が少なくないと思います。しかも、この占星術の学者と言われる人たちが「ユダヤ人の王」と名指しているのはなぜかという疑問も湧いてきます。
 この点について詳しくお知りになりたい方には、つい先日帰天された前教皇ベネディクト16世が残された名著『ナザレのイエス』第二巻、第四章「東方の賢者たちの訪問と、エジプトへの逃亡」をお勧めします。その歴史的根拠がどのようなものであれ、マタイ福音書が伝えようとしているのは、約束された救い主の誕生が、ユダヤ人の世界を超えた、はるか東方の人々にも不思議な形で伝えられ、そこに、すべての人に開かれた神の愛の福音―インマヌエルー神はわたしたちと共におられるーが展開し始めるということです。
 東方の学者たちは、自分たちの知識と経験を生かして、あの不思議な星の動きの中に、人間を超えた存在の働きを感じ取り、周囲の人々の思惑をよそに、アブラハムのように先の見えない旅路に身を委ねます。「ユダヤ人の王」の誕生の噂におびえるヘロデ王は、何とか身の安全を守るため、とりあえず、聖書に詳しい学者たちを集めて、メシアの居場所を突き止めようとします。王の召喚を受けた学者たちは、自分たちの知見を披露するだけで、何の行動も起こしません。エルサレムの住民も、ヘロデ同様不安におびえた、とマタイは記します。まさに、人間社会の縮図とも言うべき、緊急事態発生時の人々の反応です。そこに、神の意志を見ようとするのは、ほんの一握りの人たちだけです。
 第一朗読で読まれた預言者イザヤは、亡国の憂き目を経験した神の民に、あらたな神の働きかけがあることを預言します。「闇は地を覆い、暗黒が国々を包んでいる。しかし、あなたの上には主が輝き出で、主の栄光があなたの上に現れる」と。国々、王たち、息子たち、娘たちがみな集い、海からの宝、国々の宝、「シエバの人々は皆、黄金と乳香を携えてくる」と、その時の喜びに満ちた状況を語ります。東方からの賢者の訪問を預言するような言葉です。答唱詩編も、それに呼応するかのように歌います。「すべての王はあなたの前にひざをかがめ、すべての国はあなたに仕える」と。
 そして、第二朗読の「エフェソの教会への手紙」の中で、パウロは興奮した口調で記します、「異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、約束されたものをわたしたちと、一緒に受け継ぐ者、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となる」と。自らファリサイ派に属し、異邦人との間に高い壁があることを意に介さなかったパウロが、キリストの十字架の死によってもたらされた一致、異邦人とユダヤ人を隔てる壁が崩され、二つのものが一つになり、同じ唯一の神を礼拝する、その恵みが、人となられたイエス・キリストによってもたらされることを、自らの根本的な確信とするのです。
 貧しく、人知れず誕生し、今や、人々の目に見える姿で現れ、耳に聞こえる言葉で語り、自らのすべてを通して神の意志を実現し、人々の間の一致を願われた主が、死後、復活して霊を送り、生きて働いておられることを信じながら、わたしたちが、まだ、一致の実現にはほど遠い状況に置かれていることを認め、神の導きと助けを願いましょう。同じ神の子としてこの世に生を受けながら、互いに相手を受け入れ、認め合うことのできない人類の上に、主がゆるしと、和解への道を開いてくださいますように。(S.T.)

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
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