♰ キリストにおいてすべてを新しく見る ♰

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教皇の意向:女性の役割 (4月)

年間第八月曜日(2/28)

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人間にできることではないが、神にはできる

マルコ10:27
集会祈願

🌸 第一朗読 (一ペトロ1.3-9)

 3わたしたちの主イエス・キリストの父である神が、ほめたたえられますように。神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ、死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え、 4また、あなたがたのために天に蓄えられている、朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ者としてくださいました。 5あなたがたは、終わりの時に現されるように準備されている救いを受けるために、神の力により、信仰によって守られています。 6それゆえ、あなたがたは、心から喜んでいるのです。今しばらくの間、いろいろな試練に悩まねばならないかもしれませんが、 7あなたがたの信仰は、その試練によって本物と証明され、火で精錬されながらも朽ちるほかない金よりはるかに尊くて、イエス・キリストが現れるときには、称賛と光栄と誉れとをもたらすのです。 8あなたがたは、キリストを見たことがないのに愛し、今見なくても信じており、言葉では言い尽くせないすばらしい喜びに満ちあふれています。 9それは、あなたがたが信仰の実りとして魂の救いを受けているからです。

🌸 答唱詩編 詩編111 典61 ①④

アレルヤ唱 典273 26C

🌸 福音朗読 (マルコ10.17-27)

マルコによる福音 

 17イエスが旅に出ようとされると、ある人が走り寄って、ひざまずいて尋ねた。「善い先生、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか。」 18イエスは言われた。「なぜ、わたしを『善い』と言うのか。神おひとりのほかに、善い者はだれもいない。 19『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、奪い取るな、父母を敬え』という掟をあなたは知っているはずだ。」 20すると彼は、「先生、そういうことはみな、子供の時から守ってきました」と言った。 21イエスは彼を見つめ、慈しんで言われた。「あなたに欠けているものが一つある。行って持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」 22その人はこの言葉に気を落とし、悲しみながら立ち去った。たくさんの財産を持っていたからである。
 23イエスは弟子たちを見回して言われた。「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。」 24弟子たちはこの言葉を聞いて驚いた。イエスは更に言葉を続けられた。「子たちよ、神の国に入るのは、なんと難しいことか。 25金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。」 26弟子たちはますます驚いて、「それでは、だれが救われるのだろうか」と互いに言った。 27イエスは彼らを見つめて言われた。「人間にできることではないが、神にはできる。神は何でもできるからだ。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 旧約聖書の思想によれば、律法をまもっているならば、神から祝福され、財産を沢山持つようになるということです。この金持ちの男は、自分がお金を持っているのは、律法を守ってきた結果、神様が祝福してくれたからと考えられています。確かに、彼は子供の時からあらゆる掟を守ってきたのです。彼は立派な男の人だと思われます。しかし、主イエスは彼をほめていませんでした。主イエスは彼に何を言いましたか。「あなたに…」。

 実は、「この負債を帳消しにしなさい」という律法を、守っていない結果、あなたはお金持ちなんだ、と問いつめたのです。律法における重要な掟は「主である神様を愛し、同時に隣人を愛し、彼らを助け合う」ことです。隣人は誰でしょうか。皆さんがご存知のとおり、隣人は困っている人々、苦しんでいる人々または貧しい人々です。そいう意味で、このお金持ちの男は律法を本当に守るのでしょうか。イエスは、この男に何を言わせたかったのかというと、それは、彼が、「律法を守っています」という言葉ではなく、反対に、「私は律法を守ることができません」という認める言葉を彼の口から引き出したかったのだと思います。人間は、神のみ言葉、つまり、神様の掟である律法を完全に守ることができません。み言葉の前で人間が本当に不完全であることを認めなければならないのを男の口を通して言わせたかったのだと思います。

 だからこそ、福音書の最後に語られたように、「人間に…」。神様に信頼して、神にすべて委ねるということを、主イエスは私たちに招いているではないかと思います。

 神様に全て委ねることができないので、この金持ちの男は、自分がすべてを売り払うことができない、ということを認めました。「気を落とし、悲しみながら去って行った」この男は、自分が神様の言葉の前に、自分自身を誇っていたこと、その空しさを思い知らされたと思います。要するに、主イエスが、その人に求めていたもの、つまり、悔い改めが彼には与えられたと思います。主イエスはご自分の福音宣教の活動の初めに、「神の国が近づいて、悔い改めて、福音を信じなさい」と述べ伝えました。したがって、神の国に入るためにまず悔い改める必要があるではないかと思います。悔い改めは自己中心ではなく、神様を中心としなければなりません。自分がどんなに真面目に掟を守っていても、守りきることは決してできない、という不完全な自分を認めることが大事だと思います。

 それができるようになるため、神様に信頼しながら、自分が持っているものをすべて売り払い、貧しい人々に施し、すなわち困っている人々を助けなければなりません。同時に、主イエスに従わなければなりません。主イエスの助けによって、私たちは神の重要な掟を守ることが出来るでしょう。つまり、お金持ちの人のよう態度にしないように、悔い改めるという恵みを神様に一緒に願いましょう。

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
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