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教皇の意向:女性の役割 (4月)

年間第七金曜日(2/25)

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二人はもはや別々ではなく、一体である

マルコ10:8
集会祈願

🌸 第一朗読 (ヤコブ5.9-12)

 9兄弟たち、裁きを受けないようにするためには、互いに不平を言わぬことです。裁く方が戸口に立っておられます。 10兄弟たち、主の名によって語った預言者たちを、辛抱と忍耐の模範としなさい。 11忍耐した人たちは幸せだと、わたしたちは思います。あなたがたは、ヨブの忍耐について聞き、主が最後にどのようにしてくださったかを知っています。主は慈しみ深く、憐れみに満ちた方だからです。
 12わたしの兄弟たち、何よりもまず、誓いを立ててはなりません。天や地を指して、あるいは、そのほかどんな誓い方によってであろうと。裁きを受けないようにするために、あなたがたは「然り」は「然り」とし、「否」は「否」としなさい。

🌸 答唱詩編 詩編103 典93 ③④

アレルヤ唱 典268 ⑲

🌸 福音朗読 (マルコ10.1-12)

マルコによる福音
 1〔その時、〕イエスはユダヤ地方とヨルダン川の向こう側に行かれた。群衆がまた集まって来たので、イエスは再びいつものように教えておられた。 2ファリサイ派の人々が近寄って、「夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」と尋ねた。イエスを試そうとしたのである。 3イエスは、「モーセはあなたたちに何と命じたか」と問い返された。 4彼らは、「モーセは、離縁状を書いて離縁することを許しました」と言った。 5イエスは言われた。「あなたたちの心が頑固なので、このような掟をモーセは書いたのだ。 6しかし、天地創造の初めから、神は人を男と女とにお造りになった。 7それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、 8二人は一体となる。だから二人はもはや別々ではなく、一体である。 9従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」 10家に戻ってから、弟子たちがまたこのことについて尋ねた。 11イエスは言われた。「妻を離縁して他の女を妻にする者は、妻に対して姦通の罪を犯すことになる。 12夫を離縁して他の男を夫にする者も、姦通の罪を犯すことになる。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 今日の福音個所は結婚・離婚について語っています。主イエスは離婚を許すかどうかという問題に対してYes/Noと答えません。むしろ、主イエスはこの問題に対して、明らかに神の御望みを述べています。それは、「天地…一体である。したがって、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない」という神の御望みです。神の御望みに基づいて人は結婚するわけです。三位一体の神のように、結婚するカップルも一体になるという目的を向けて生きるわけです。

 結婚生活は楽しい生活だけではなく、確かにとても大変な生活でもあります。楽しくなくて、つまらなくて、もう一緒に生きたくないという気持ちがあって、離婚しようとする、そういう風に考えるならば、その結婚は本当に意味がないと思います。最初に結婚しようとする人は愛している相手と一生をかけてその人と死ぬまで一緒に生活したいという決意をもって結婚式を行うということでしょう。この人と一年間二年間三年間だけで結婚したいということを思う人は絶対いないと思います。

 しかし、どうやって一体になるであろうか。これは本当にチャレンジがあり、責任もあります。日本の離婚率の問題を見てみましょう。離婚弁護士ナビというホームページによりますと、「日本の離婚率は約約35%前後になっており、平成27年度の厚生労働省の調査によると離婚件数は22万件にものぼります。婚姻件数は63万件あるそうですが、せっかく結婚した夫婦が1年間に離婚する数も驚くほど多いのが事実」だと述べられています。平成27年度に山口では婚姻件数が5,901件あることに対し、2,423件の離婚件数があり、それで離婚率は41,1%であるということが確認できるそうです。この数字を見たら、私は本当にショックを受けました。

 また、このホームページの調査は離婚原因ランキングの一位は「性格は合わない」ということを言っています。性格は合わないという理由で離婚するって、皆さんはどう思いますか。我々は性格をそれぞれ持って、それぞれは違い、だから性格は合うということはありえないことではないでしょうか。そして、どんなに仲の良い夫婦でも意見の相違やうまくいかないのは当たり前のことでしょう。とはいえ、私たちは他の性格を受け入れ、性格は合わないという問題を乗り越えて一緒に調和や平和を作り、和解するということを招かれています。

 合わないという問題を乗り越えることができない理由の一つはお互いにコミュニケーションが足りない、お互いに通じ合いが足りないと思います。だから、夫婦一体になるために、まずお互いにコミュニケーションをとる、よく通じ合いをする必要があるではないかと思います。そして主イエスの愛のようにお互いに愛し合う、赦しあう、和解しあうことも大切です。主イエスの愛はエロスの愛ではなく、アガペーの愛であり、すなわち犠牲の愛です。

 どうか、私たちは一緒にいること、一緒に働くことがうまくできるように、よくコミュニケーションをとり、主イエスの愛に基づいてまた神の御望みに基づいて生きるという恵みを願いましょう。

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
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