♰ キリストにおいてすべてを新しく見る ♰

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教皇の意向: 新たな殉教者 (3月)

年間第三金曜日(1/28)

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神の国を何にたとえようか。

マルコ4:30
集会祈願

🌸 第一朗読 (サムエル下11.1-4a、4c-10a、13-17)

 1年が改まり、王たちが出陣する時期になった。ダビデは、ヨアブとその指揮下においた自分の家臣、そしてイスラエルの全軍を送り出した。彼らはアンモン人を滅ぼし、ラバを包囲した。しかしダビデ自身はエルサレムにとどまっていた。
 2ある日の夕暮れに、ダビデは午睡から起きて、王宮の屋上を散歩していた。彼は屋上から、一人の女が水を浴びているのを目に留めた。女は大層美しかった。 3ダビデは人をやって女のことを尋ねさせた。それはエリアムの娘バト・シェバで、ヘト人ウリヤの妻だということであった。 4ダビデは使いの者をやって彼女を召し入れた。
女は家に帰ったが、 5子を宿したので、ダビデに使いを送り、「子を宿しました」と知らせた。
 6ダビデはヨアブに、ヘト人ウリヤを送り返すように命令を出し、ヨアブはウリヤをダビデのもとに送った。 7ウリヤが来ると、ダビデはヨアブの安否、兵士の安否を問い、また戦況について尋ねた。 8それからダビデはウリヤに言った。「家に帰って足を洗うがよい。」
 ウリヤが王宮を退出すると、王の贈り物が後に続いた。 9しかしウリヤは王宮の入り口で主君の家臣と共に眠り、家に帰らなかった。 10ウリヤが自分の家に帰らなかったと知らされたダビデは、ウリヤに尋ねた。
 13ダビデはウリヤを招き、食事を共にして酔わせたが、夕暮れになるとウリヤは退出し、主君の家臣たちと共に眠り、家には帰らなかった。
 14翌朝、ダビデはヨアブにあてて書状をしたため、ウリヤに託した。 15書状には、「ウリヤを激しい戦いの最前線に出し、彼を残して退却し、戦死させよ」と書かれていた。 16町の様子を見張っていたヨアブは、強力な戦士がいると判断した辺りにウリヤを配置した。 17町の者たちは出撃してヨアブの軍と戦い、ダビデの家臣と兵士から戦死者が出た。ヘト人ウリヤも死んだ。

🌸 答唱詩編 詩編51 典6 ①②

アレルヤ唱 典269 17A

🌸 福音朗読 (マルコ4.26-34)

マルコによる福音
 26〔その時、イエスは人々に言われた。〕「神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、 27夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。 28土はひとりでに実を結ばせるのであり、まず茎、次に穂、そしてその穂には豊かな実ができる。 29実が熟すと、早速、鎌を入れる。収穫の時が来たからである。」
 30更に、イエスは言われた。「神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。 31それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、 32蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。」
 33イエスは、人々の聞く力に応じて、このように多くのたとえで御言葉を語られた。 34たとえを用いずに語ることはなかったが、御自分の弟子たちにはひそかにすべてを説明された。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 マルコの「神の国」のたとえの結びの部分。マルコは、比較的に少ないたとえの中に、彼独自のたとえを載せている。それが、今日の福音の前半、ひとりでに実を結ばせる種の話。「人が土に種を蒔いて、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。土はひとりでに実を結ばせるのであり、まず茎、次に穂、そしてその穂には豊かな実ができる。実が熟すと、早速、鎌を入れる。収穫の時が来たからである。」
 あまり難しく考える必要もなく、すんなりと心に入ってくるたとえではないか。それは、わたしたちを取り囲む自然の営みが、まさに、そのようなものだからである。草木の成長、子どもの成長、季節の移り変わり等。しかし、わたしたち人間は、そのような世界に生きながら、いつの間にか、自分の力、自分の意思・考えで人生を切り開き、物事を解決・処理し、世界を発展成長させていると思いこんでいる。たしかに、人間には、素晴らしい知恵・力が与えられ、それによって現代社会を作りあげてきた。都会で生活すると、すべてが人間の作り上げたもの、人間が操作し、人間が処理し、人間の力が及ばないものはないとさえ錯覚する。
 このたとえは、まさに、そのような錯覚から目覚めさせてくれる話ではないか。人間が眠っている間に人間の意識を超えて、世界に、すべての命に、すべての存在に働いている力があることに、気づかされる。人間を神の世界に生かす、神の命・恵みに、そして、「神の国」については、なおのことそれが言えるのではないか。(S.T.)

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
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