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教皇の意向: 新たな殉教者 (3月)

年間第十二水曜日(6/28)

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良い木は良い実を結び

マタイ7:17

聖イレネオ司教殉教者

集会祈願

🌸 第一朗読 (創世記15.1-12、17-18)

1〔その日、〕主の言葉が幻の中でアブラムに臨んだ。
「恐れるな、アブラムよ。
わたしはあなたの盾である。
あなたの受ける報いは非常に大きいであろう。」
2アブラムは尋ねた。「わが神、主よ。わたしに何をくださるというのですか。わたしには子供がありません。家を継ぐのはダマスコのエリエゼルです。」 3アブラムは言葉をついだ。「御覧のとおり、あなたはわたしに子孫を与えてくださいませんでしたから、家の僕が跡を継ぐことになっています。」
4見よ、主の言葉があった。
「その者があなたの跡を継ぐのではなく、あなたから生まれる者が跡を継ぐ。」
5主は彼を外に連れ出して言われた。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」
6アブラムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。
7主は言われた。
「わたしはあなたをカルデアのウルから導き出した主である。わたしはあなたにこの土地を与え、それを継がせる。」
8アブラムは尋ねた。
「わが神、主よ。この土地をわたしが継ぐことを、何によって知ることができましょうか。」
9主は言われた。
「三歳の雌牛と、三歳の雌山羊と、三歳の雄羊と、山鳩と、鳩の雛とをわたしのもとに持って来なさい。」
10アブラムはそれらのものをみな持って来て、真っ二つに切り裂き、それぞれを互いに向かい合わせて置いた。ただ、鳥は切り裂かなかった。 11はげ鷹がこれらの死体をねらって降りて来ると、アブラムは追い払った。
12日が沈みかけたころ、アブラムは深い眠りに襲われた。すると、恐ろしい大いなる暗黒が彼に臨んだ。
17日が沈み、暗闇に覆われたころ、突然、煙を吐く炉と燃える松明が二つに裂かれた動物の間を通り過ぎた。 18その日、主はアブラムと契約を結んで言われた。「あなたの子孫にこの土地を与える。エジプトの川から大河ユーフラテスに至るまで。

🌸 答唱詩編 詩編105 典94 ①③

アレルヤ唱 典264 5B

🌸 福音朗読 (マタイ7.15-20)

マタイによる福音
 15〔その時、イエスは弟子たちに言われた。〕「偽預言者を警戒しなさい。彼らは羊の皮を身にまとってあなたがたのところに来るが、その内側は貪欲な狼である。 16あなたがたは、その実で彼らを見分ける。茨からぶどうが、あざみからいちじくが採れるだろうか。 17すべて良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。 18良い木が悪い実を結ぶことはなく、また、悪い木が良い実を結ぶこともできない。 19良い実を結ばない木はみな、切り倒されて火に投げ込まれる。 20このように、あなたがたはその実で彼らを見分ける。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 「すべて良い木は良い実を結ぶが、悪い木は悪い実を結ぶ」とイエスは言われる。それ自体、当然で明解な言葉。しかし、イエスはそれをもって何を言おうとしていたのだろうか。
 かつて、旧約時代、神から遣わされたのでない「偽預言者」が横行し、民が惑わされたことが預言者の言葉(エゼキエル13章等)に記されている。新約の教会にも、そうした偽預言者や偽教師が現れ、人々を主イエス・キリストへの正しい信仰から迷わせていたらしい(2ペトロ2章)。彼らは、教会の中で、使徒たちや、その後継者に立ち混じって、きれいな言葉を語り、病気を癒したり、悪霊を追い出したりしていた。
 イエスは、そうしたことを見越して言われる、「偽預言者を警戒しなさい。彼らは羊の皮を身にまとってあなたがたのところに来るが、その内側は貪欲な狼である」と。人にだまされるな!良い実と悪い実をしっかり見わけなさい、と。実の良しあしを見分ける基準は何か。それは、口先のことではなく、行動に現れた実、すなわち、愛に基づく行いの有無である。つまり、愛があるか否か。イエスの一番大事にされた愛、神への愛と隣人への愛があるかどうか。それが決め手。
 パウロは言う、「愛の実践を伴う信仰こそ大切です」(ガラテヤ5.6)と。(S.T.)

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
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