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教皇の意向: 新たな殉教者 (3月)

年間第十二火曜日(6/27)

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狭い門から入りなさい

マタイ7:13
集会祈願

🌸 第一朗読 (創世記13.2、5-18)

 2アブラムは非常に多くの家畜や金銀を持っていた。 
 5アブラムと共に旅をしていたロトもまた、羊や牛の群れを飼い、たくさんの天幕を持っていた。 6その土地は、彼らが一緒に住むには十分ではなかった。彼らの財産が多すぎたから、一緒に住むことができなかったのである。 7アブラムの家畜を飼う者たちと、ロトの家畜を飼う者たちとの間に争いが起きた。そのころ、その地方にはカナン人もペリジ人も住んでいた。
 8アブラムはロトに言った。
 「わたしたちは親類どうしだ。わたしとあなたの間ではもちろん、お互いの羊飼いの間でも争うのはやめよう。 9あなたの前には幾らでも土地があるのだから、ここで別れようではないか。あなたが左に行くなら、わたしは右に行こう。あなたが右に行くなら、わたしは左に行こう。」
 10ロトが目を上げて眺めると、ヨルダン川流域の低地一帯は、主がソドムとゴモラを滅ぼす前であったので、ツォアルに至るまで、主の園のように、エジプトの国のように、見渡すかぎりよく潤っていた。 11ロトはヨルダン川流域の低地一帯を選んで、東へ移って行った。こうして彼らは、左右に別れた。 12アブラムはカナン地方に住み、ロトは低地の町々に住んだが、彼はソドムまで天幕を移した。 13ソドムの住民は邪悪で、主に対して多くの罪を犯していた。
 14主は、ロトが別れて行った後、アブラムに言われた。
 「さあ、目を上げて、あなたがいる場所から東西南北を見渡しなさい。 15見えるかぎりの土地をすべて、わたしは永久にあなたとあなたの子孫に与える。 16あなたの子孫を大地の砂粒のようにする。大地の砂粒が数えきれないように、あなたの子孫も数えきれないであろう。 17さあ、この土地を縦横に歩き回るがよい。わたしはそれをあなたに与えるから。」
 18アブラムは天幕を移し、ヘブロンにあるマムレの樫の木のところに来て住み、そこに主のために祭壇を築いた。

🌸 答唱詩編 詩編15 典101 ①②

アレルヤ唱 典261 ⑮

🌸 福音朗読 (マタイ7.6、12-14)

マタイによる福音
 6〔その時、イエスは弟子たちに言われた。〕神聖なものを犬に与えてはならず、また、真珠を豚に投げてはならない。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたにかみついてくるだろう。」
 12だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。」
13「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入る者が多い。 14しかし、命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか。それを見いだす者は少ない。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 「狭い門から入りなさい。・・・命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか。それを見いだす者は少ない」とある。「狭き門」は、アンドレ・ジッドの同名の小説で有名だが、日本ではいつの間にか、厳しい受験戦争の意味に誤解されている。
 たしかに、「狭い門」と聞くと、選抜の厳しさ、わずかな人間、選ばれた人、エリートだけが通ることを許された道と考えがち。あえて、それに挑戦する人もいるが、多くの人は、もっと広く楽な道、安全な道、そして、多くの人が通る道を歩こうとする。そして、人と違う道を往くのは、どこか変わった人、あるいは、よほどの確信をもった人と考える。
 しかし、イエスは、そんな人が避けようとする門、「狭い門」こそ真の命に至る門であり、道であるという。さらには、それを見出し歩む人も少ないと。イエスが示す「門」とは、イエス自身が通った門であり、生き抜かれた道である。それは、人がおのずと見落とし、避けようとする、貧しく、小さなものとなり、自分を捨て、人からの辱めを甘受する生き方である。
 人間は、人々が歩く道を歩くのが安全な道と思い、自分だけ皆と違う道を往くと人からどう思われるか、笑われ、馬鹿にされないか、と不安になる。たとえ、その道を歩き始めたとしても、途中で、やはり、大勢が歩む道の方が安全だと思うかもしれない。
 どんな人生の道を歩むにしても、そんな獣道のような狭くて細い道、目につかない道こそが、真の命を得るための道であることを悟り、その道を歩み続ける恵みを祈ろう。(S.T.)

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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