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教皇の意向:女性の役割 (4月)

聖霊降臨の主日(5/23)

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父のもとから出る真理の霊が来る

ヨハネ15:26
集会祈願

すべての人の父である神よ、きょう祝う聖霊降臨の神秘によって、あなたは諸国の民を一つの聖なる教会に集めて下さいます。聖霊を世界にあまねく注いでください。教会の誕生に行われた宣教「の働きが、今も信じる民を通して続けられ、豊かな実りをもたらしますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

🌸 第一朗読 (使徒言行録2.1-11)

 1五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、 2突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。 3そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。 4すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。
 5さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、 6この物音に大勢の人が集まって来た。そして、だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった。 7人々は驚き怪しんで言った。「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。 8どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。 9わたしたちの中には、パルティア、メディア、エラムからの者がおり、また、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、 10フリギア、パンフィリア、エジプト、キレネに接するリビア地方などに住む者もいる。また、ローマから来て滞在中の者、 11ユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もおり、クレタ、アラビアから来た者もいるのに、彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」 

🌸 答唱詩編 詩編104 典69 ①②③

: 神よ、あなたのいぶきを地のおもてに。

主なる神、
あなたはまことに偉大なかた。
あなたは数え切れぬほどのものを、
英知に満ちて造られた。  【答】

あなたがいぶきを取り去られると、
死が訪れてちりにもどる。
あなたは霊を送ってすべてを造り、
地上を新たにしてくださる。  【答】

神にとわの栄えあれ。
神がみわざを喜ばれますように。
わたしの思いが神の喜びとなりますように。
わたしは神を喜びとする。  【答】

🌸 第二朗読 (ガラテヤ5.16-25)

16〔皆さん、〕霊の導きに従って歩みなさい。そうすれば、決して肉の欲望を満足させるようなことはありません。 17肉の望むところは、霊に反し、霊の望むところは、肉に反するからです。肉と霊とが対立し合っているので、あなたがたは、自分のしたいと思うことができないのです。 18しかし、霊に導かれているなら、あなたがたは、律法の下にはいません。 19肉の業は明らかです。それは、姦淫、わいせつ、好色、 20偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、怒り、利己心、不和、仲間争い、 21ねたみ、泥酔、酒宴、その他このたぐいのものです。以前言っておいたように、ここでも前もって言いますが、このようなことを行う者は、神の国を受け継ぐことはできません。
 22これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、 23柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません。 24キリスト・イエスのものとなった人たちは、肉を欲情や欲望もろとも十字架につけてしまったのです。 25わたしたちは、霊の導きに従って生きているなら、霊の導きに従ってまた前進しましょう。

アレルヤ唱 典266(聖霊降臨)

🌸 福音朗読 (ヨハネ15.26-27、16.12-15)

ヨハネによる福音
 26わたしが父のもとからあなたがたに遣わそうとしている弁護者、すなわち、父のもとから出る真理の霊が来るとき、その方がわたしについて証しをなさるはずである。 27あなたがたも、初めからわたしと一緒にいたのだから、証しをするのである。
 12言っておきたいことは、まだたくさんあるが、今、あなたがたには理解できない。 13しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるからである。 14その方はわたしに栄光を与える。わたしのものを受けて、あなたがたに告げるからである。 15父が持っておられるものはすべて、わたしのものである。だから、わたしは、『その方がわたしのものを受けて、あなたがたに告げる』と言ったのである。」

奉納祈願

聖なる父よ、御子が約束された通り聖霊を注ぎ、信じる民を照らしてください。わたしたちがキリストの奉献にあずかり、その神秘を深く味わうことができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

拝領祈願

いつくしみ深い父よ、あなたの民を恵みのうちに守ってください。いのちの糧に養われたわたしたちが、聖霊のたまものに支えられて、救いの道を力強く歩むことができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 今日は、聖霊降臨の主日ですが、多くの教会では、コロナの感染拡大で公開ミサが中止になっています。去年は、ちょうどこの日から、ミサが再開できるようになりましたが、これは偶然でしょうか。今日の聖霊降臨をもって、4月に始まった復活節が終わり、長い年間の季節に入ります。四旬節、そして復活節と、主イエスのご生涯、特に、受難と十字架上の死、さらには、その実りとしての復活を記念してきましたが、その一つ一つの出来事は決して過去に終わってしまったことの記念ではありません。それは、聖霊降臨において、特に、はっきりと感じさせられます。主イエスの語られた言葉、そのなさったわざは、今も、そして、これからも続けられる、主の働きを表すものです。聖霊の降臨は、まさに、主の受難と死の実りとして、教会に残された神の霊、復活された主キリストの霊の働きを宣言する日といってよいでしょう。

 ルカは、第一朗読で読まれた使徒言行録に記されているような劇的な聖霊の降臨を伝えていますが、他の福音書には、そのような記述はありません。ヨハネは、ただ、復活されたイエスが弟子たちに息を吹きかけ、「聖霊を受けなさい」、と言われるだけです。ルカは、その壮大な記述をもって、聖霊を受けた使徒たちの働きによって、今までとは全く違う新しい教会の時代が始まったことを強調したかったのでしょう。

 マタイは、その福音書の結びに、イエスの最後の言葉として、「わたしは世の終わりまであなたがたと共にいる」と記しています。マルコも、主の昇天について簡単に触れた後、「主は彼らと共に働き、彼らの語る言葉が真実であることを、それに伴うしるしによってはっきりとお示しになった」と記しています。ヨハネは、最後の晩餐の席で、イエスが去って行かれた後、聖霊が派遣されることを、はっきりと告げられたことを記しています。結局、どの福音書も、その記述の仕方に違いはありますが、イエスが弟子たちのもとから離れて行かれたとき、イエスに代わって、彼らと共にいて、イエスの業を続ける聖霊が送られることを告げているのです。

 教会が今日に至るまでの2000年以上もの間、様々な苦しみやあやまちを乗り越えて存続し続けたのも、使徒たちに続く宣教師や司祭、また、修道者によって、み言葉が告げられ、証しされたのも、洗礼や聖体の秘跡の施行も、教会の諸活動も、新しい修道会の誕生、殉教者たちの信仰の証し、教導職や神学の発展も、わたしたち一人一人の祈りや愛の業、そして、平和な世界への取り組みも、すべて、イエスの教えを悟らせ、それを実行に移すよう導かれる聖霊の働きなしに考えることはできません。聖霊は、今も、そして、これからも、世の終わりまで、この世界で働き続けられるのです。わたしたちに必要なことは、その働きに気づき、それに心を開き、人間の思いを超える神の望みの実現に協力する姿勢があるかどうかということです。

 今、ふたたび、コロナ感染症の拡大によって、多くの教会はミサを共に捧げられない状況に置かれています。昨年、コロナ禍の生き方について、いろいろと考えさせられましたが、今また、同じような状況に置かれているのは、わたしたちの悟りが浅いためでしょうか。ミサを共に捧げられない、聖体の秘跡に与れない、共に賛美の歌を歌えないということは、その代わりに何をすることを主が望んでおられるのでしょうか。聖霊の働きが、わたしたちの思いを超えたものであることを悟らせるためでしょうか。形にとらわれ、過去に縛られ、習慣の奴隷になる、そのような古い人間から、新しい霊に生かされる人間になるようにとの招きではないでしょうか。

 第一朗読で読まれたガラテアの教会にあてた手紙の中で、聖パウロは言います、「霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制です」と。わたしたちが、少なからず、「霊」ではなく「肉」の思いに縛られ、いざなわれている現実を認め、主の霊に開かれた心を保ち、それに従って生きる恵みを祈りましょう。そして、相変わらず、衰える兆しの見えないコロナの終息を願い、病気や高齢のために教会にお出でになれない方々、また、様々な理由で教会から足が遠のいている方のために祈りと共に手を差し伸べる勇気を願い、沈黙の中に、主の霊の働きにお応えする恵みをお祈りいたしましょう。(S.T.)

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
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