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教皇の意向: 新たな殉教者 (3月)

年間第五木曜日(2/9)

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人が独りでいるのは良くない

創世記2:18
集会祈願

🌸 第一朗読 (創世記2.18-25)

18主なる神は言われた。
「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう。」
19主なる神は、野のあらゆる獣、空のあらゆる鳥を土で形づくり、人のところへ持って来て、人がそれぞれをどう呼ぶか見ておられた。人が呼ぶと、それはすべて、生き物の名となった。 20人はあらゆる家畜、空の鳥、野のあらゆる獣に名を付けたが、自分に合う助ける者は見つけることができなかった。
21主なる神はそこで、人を深い眠りに落とされた。人が眠り込むと、あばら骨の一部を抜き取り、その跡を肉でふさがれた。 22そして、人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた。主なる神が彼女を人のところへ連れて来られると、 23人は言った。
「ついに、これこそ
わたしの骨の骨
わたしの肉の肉。これをこそ、女(イシャー)と呼ぼう
まさに、男(イシュ)から取られたものだから。」
24こういうわけで、男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる。
25人と妻は二人とも裸であったが、恥ずかしがりはしなかった。

🌸 答唱詩編 詩編128 典103 ①②

アレルヤ唱 典269 17A

🌸 福音朗読 (マルコ7.24-30)

マルコによる福音
 24〔そのとき、イエスは〕ティルスの地方に行かれた。ある家に入り、だれにも知られたくないと思っておられたが、人々に気づかれてしまった。 25汚れた霊に取りつかれた幼い娘を持つ女が、すぐにイエスのことを聞きつけ、来てその足もとにひれ伏した。 26女はギリシア人でシリア・フェニキアの生まれであったが、娘から悪霊を追い出してくださいと頼んだ。 27イエスは言われた。「まず、子供たちに十分食べさせなければならない。子供たちのパンを取って、小犬にやってはいけない。」 28ところが、女は答えて言った。「主よ、しかし、食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます。」 29そこで、イエスは言われた。「それほど言うなら、よろしい。家に帰りなさい。悪霊はあなたの娘からもう出てしまった。」 30女が家に帰ってみると、その子は床の上に寝ており、悪霊は出てしまっていた。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 ティルスと言えば、地中海に面した港町、明らかに異邦人の地。イエスはあえてその地方にまで足を伸ばされる。しかし、さすがに、「だれにも知られたくないと思っておられたが、人々に気づかれてしまった」とマルコは記す。そこは、かつて預言者エリヤが飢饉のときに、寡婦を救い、その息子をよみがえらせた(1列王17)地である。
 汚れた霊につかれた娘の母親がイエスのことを聞きつけ、近づいて懇願する。マルコは、「女はギリシャ人でシリ        ア・フェニキアの生まれ」(マタイではカナン人)と断っている。わが子が病弱であれば、母親はどれだけその子に気遣い、健康を願うことか。まして、悪霊につかれ、早くから子どもらしさも、健常さも奪われた子であれば、どれほどの痛みと苦しみを抱えて生きてきたであろうか。彼女は、ユダヤ人でない自らを省みず、すがる思いで、イエスに近づき、癒しを願う。イエスは、「子どもたちのパンを取って、小犬にやってはいけない」という。女は、イエスの表向き冷たい言葉にひるむことなく、「主よ」、と呼びかける、その並外れた信仰に注目しよう。ユダヤ人の優越性を認めながら、なおも、神のあわれみに期待する。そのような悩める女、神のあわれみ以外に頼るもののないものに、イエスは、心を開いて言われる、「家に帰りなさい。悪霊はあなたの娘からもう出てしまった」と。
はたして、自分の信仰はどのようなものであろうか。(S.T.)

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

1 comment

  1. 今日の福音は私が好きな箇所で、ヤコブがイスラエルになった(創世記32章23以下)ように異邦人が神の民となった場面だと思う。

    そしてこの場所はエリヤが大飢饉のとき唯一遣わされた場所(分かち合いの指摘で気づいた列王記上17章。ルカ福音4章26節参照)というところが興味深い。

    神の前にただ一人立つこと。

    イエス・キリスト以後、人間が真の人間となる条件であり、人民主権の民主政である以上、すべての人間の倫理の基礎である(結城了悟『キリシタンになった大名』聖母の騎士文庫2ページ「序文」参照)。

    なお、今日の第一朗読が男女の結婚というところも興味深い。
    親や旧家族との関係で問題が残っていると結婚は困難だ。
    結婚は問題解決の手段ではないから(エドモンド・ネメッシュ『喜んで世話になる生き方』参照)。

    精神の独立。
    これこそ、人間の条件だと思う(ハンナ・アーレント)。

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