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教皇の意向:女性の役割 (4月)

聖マルタ(7月29)

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聖マルタの記念日(1世紀)(7月29日)。

 マルタは、キリストから特別に愛された、たいへん幸せな人でした。兄弟にラザロと妹と見られるマリアがいました。キリストが、エルサレムの近く、ベタニアという村のマルタの家に親しく出入りしていたことは、ル力の福音書によって推察できます。そこである日、有名な出来事がありました(ルカ10:38)。
 妹のマリアは、その日もイエズスの足もとに座って、彼の話を聞くのに夢中になっていました。数々のもてなしのために一生懸命働いていたマルタは、イエズスに近寄って、「主よ、私の妹マリアは私一人にもてなしをさせておりますが、何ともお思いになりませんか。私の手伝いをするよう妹に言ってくださいませんか」と頼みました。しかしイエズスはそれに答えず、優しく、マルタに二つのことを教えました。一つは、今マルタが準備しているぜいたくなごちそうが必要ではないということ、もう一つは、神のことばを聞くというチャンスが何よりも大切であるということでした。「マルタ、あなたは多くのことを心配して思いわずらっています。しかし、必要なことはたった一つです。マリアはその良いほうを選んだのです。彼女からそれを取り上げてはいけません」と。
 そのキリストのことばの結果でしょうか、マルタがあらわれる福音書の場面をみると、彼女はキリストのことばを非常によく聞くことができたと思えるのです(ヨハネ11章)。

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

 ラザロが病気で危篤に陥った時、姉妹たちは、キリストがラザロを愛しておられるということに深い信頼を持って、彼に伝言を送りました。「主よ、あなたの愛する者は病気です」。何も頼まなくても、キリストが知っているならばそれだけで十分だと、マルタとマリアは信じていました。しかしその信頼は試されることになりました。キリストは伝言を受けてもすぐにはベタニアに戻られませんでした。やっと戻られたのは、ラザロが死んで四日目のことでした。急いでキリストを出迎えたマルタは、「主よ、もしあなたがここにおられたなら、私の兄弟は死ななかったでしょうに」と言いました。それは病気の間中、二人の間で繰り返し言われていたことばでした。でもマルタは続けて、「しかしあなたが神に願われることは、何でもかなえられると私は知っています」。イエズスはそれに答えて、「あなたの兄弟は復活する」と言われたのですが、マルタは、世の終わりの復活は多くのイスラエル人と同じように信じていますと答えました。するとキリス卜は、「私は復活であり命である…私を信じて生きる者は、永遠に死ぬことはない」と言われました。それを聞いたマルタは、「主よ、私はあなたがメシア、キリストであり、この世に来られた神の子であると信じています」と、みごとな信叩宣言をしたのでした。
 ラザロは復活しました。その時の喜びは、ヨハネ十二章によくあらわされています。そして枝の祝日の前の日、マルタはキリストのために祝宴を開いてもてなしました。これが聖書でのマルタの最後の登場です。その後のマルタについて私たちが知らないのは、それほど重要なことではありません。彼女がキリストの親しい友人であり、キリストを信じ、キリストに仕えたということを知るだけで、あらゆる世代のキリスト信者にとって、彼女が聖女と認められるのに十分でした。
 キリストご自身に仕えることのできない私たちは、兄弟たちの中におられるキリストに仕えることができるよう祈りましよう。

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
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