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教皇の意向:女性の役割 (4月)

年間第十金曜日(偶数年)

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集会祈願

???? 第一朗読 (列王記上19:9a、11-16)

〔その日、エリヤは神の山ホレブに着き、〕そこにあった洞穴に入り、夜を過ごした。見よ、そのとき、主の言葉があった。11主は、「そこを出て、山の中で主の前に立ちなさい」と言われた。見よ、そのとき主が通り過ぎて行かれた。主の御前には非常に激しい風が起こり、山を裂き、岩を砕いた。しかし、風の中に主はおられなかった。風の後に地震が起こった。しかし、地震の中にも主はおられなかった。 12地震の後に火が起こった。しかし、火の中にも主はおられなかった。火の後に、静かにささやく声が聞こえた。 13それを聞くと、エリヤは外套で顔を覆い、出て来て、洞穴の入り口に立った。そのとき、声はエリヤにこう告げた。「エリヤよ、ここで何をしているのか。」 14エリヤは答えた。「わたしは万軍の神、主に情熱を傾けて仕えてきました。ところが、イスラエルの人々はあなたとの契約を捨て、祭壇を破壊し、預言者たちを剣にかけて殺したのです。わたし一人だけが残り、彼らはこのわたしの命をも奪おうとねらっています。」 15主はエリヤに言われた。「行け、あなたの来た道を引き返し、ダマスコの荒れ野に向かえ。そこに着いたなら、ハザエルに油を注いで彼をアラムの王とせよ。 16ニムシの子イエフにも油を注いでイスラエルの王とせよ。またアベル・メホラのシャファトの子エリシャにも油を注ぎ、あなたに代わる預言者とせよ。」

???? 答唱詩編 詩編27 典73③⑥

アレルヤ唱 典271⑳

???? 福音朗読 (マタイ5:27-32)

マタイによる福音

 〔その時、イエスは弟子たちに言われた。〕「あなたがたも聞いているとおり、『姦淫するな』と命じられている。 28しかし、わたしは言っておく。みだらな思いで他人の妻を見る者はだれでも、既に心の中でその女を犯したのである。 29もし、右の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に投げ込まれない方がましである。 30もし、右の手があなたをつまずかせるなら、切り取って捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に落ちない方がましである。」

 31「『妻を離縁する者は、離縁状を渡せ』と命じられている。 32しかし、わたしは言っておく。不法な結婚でもないのに妻を離縁する者はだれでも、その女に姦通の罪を犯させることになる。離縁された女を妻にする者も、姦通の罪を犯すことになる。」

奉納祈願

拝領祈願

???? 分かち合い

 5章に始まり7章に終わる「山上の説教」の中で、今日の福音の含まれる5章17-48節は一つの段落を作ります。この段落の特色は、権威に満ちた「わたし」の登場にあります。このわたしは段落の冒頭(17節)で「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためではなく、完成するためである」と宣言します。そして、それぞれの古い戒めに新たな戒めを対置していくのです。新たにする、完成するという表現はどんな意味を捉えたらいいでしょうか。これについては、わたしの前日の話の中にあったと思いますが、簡単に言えば、あらゆるルールや律法が神への愛と隣人への愛に基づいて造られたから、それを改めて意識していく必要があるということです。言い換えるならば、私たちの行動はすべて神のお助けによって、人を救い、人を大切にしなければならないのです。

 今日読まれた個所では、「姦淫」について、主イエスは「姦淫」は実際に行為として具体化された時ではなく、その思いが心に潜む時にすでに犯されていると説きます。主イエスがこのおきてを心の中での姦淫にまで広げるのは、それが結婚という人間関係を軽視し、破壊する行為だからです。神は、他者のいのち全体(人格)を大事にすることを望んでおられるのです。

 さて、今日の主イエスの教えのポイントは、私たちに姦淫の罪を避けさせようということにあります。目での姦淫、肉体での姦淫を含めています。主イエスが離婚の話を持ち出されたのも、安易に別れて、姦淫の罪を犯さないためです。姦淫の罪は重いです。姦淫は心から始まります。だから、私たちは相手の人格を心からどう見ていくかがまず問われるのです。人は神のかたちに造られた尊い価値ある存在で、神に愛されている存在なのだと聖書は私たちに教えてくださいます。

 人間は弱い者ですが、失敗しても、人に傷をしてしまった場合もあり、その時にすぐ立ち上がり、仲良く直し、人を大事にし続ける必要があります。これを改めて意識して良く生きることができますよう、神の力とお助けを願いましょう。

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聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
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